レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年08月24日
- 登録日時
- 2024/03/06 09:58
- 更新日時
- 2024/03/28 11:33
- 管理番号
- 中央-1-0021719
- 質問
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解決
旧与野市発行の『与野市史』近代史料編p110-112に記載されている鉄道唱歌について、 曲名・歌詞・作詞者・作曲者・発行年月日が知りたい。
- 回答
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以下のとおり回答した。
・『与野市史 近代史料編』与野市企画部市史編さん室/編 与野市 1981年
市民の回顧録の中に鉄道唱歌が引用されている。
p110 「電車唱歌」 「1 玉の宮居は丸の内/近きひびやにあつまれる(以下略)」(1番から5番まで掲載)
p111 「鉄道唱歌」 「1 汽車はけむりをはき立て/今ぞ上野をいでて行く(以下略)」(1番から5番まで掲載)
p112 「東海道鉄道唱歌」 「1 汽笛一声新橋を/早我が汽車ははなれたり(以下略)」(1番~7番まで掲載)
〇『与野市史』には作詞者、作曲者等は書かれていないため、鉄道唱歌に関する本で確認。
・『鉄道唱歌 増訂版』岡本仁/編集 野ばら社編集部/編集 野ばら社 2000年
『与野市史』の歌詞と照らし合わせた結果は以下のとおり。(一部歌詞が若干異なる箇所あり)
「電車唱歌」(『与野市史』p110)
p152-161「東京地理教育電車唱歌」の「一」~「九」(p152-153)と一致。
明治38年10月 石原和三郎作詞 田村虎蔵作曲
「鉄道唱歌」(『与野市史』p111)
p43-59「鉄道唱歌 第三集 奥州・磐城編」の「一」(p44)と一致
p60-78「鉄道唱歌 第四集 北陸編」の「一」~「十」(p61-63)と一致
(『与野市史』掲載の歌詞は、第三集と第四集の歌詞が混在している)
「東海道鉄道唱歌」(『与野市史』p112)
p7-24「鉄道唱歌 第一集 東海道編」の「一」~「七」(p8-9)と一致
p24 「地理教育と銘打った鉄道唱歌は第一集から第五集まで発行された。作曲者はそれぞれ異なり最も人口に膾炙したのは多梅稚の曲です」とあり、第一集から第五集までの初版発行日と作曲者が書かれている。
第一集 明治33年5月10日 作曲者 多梅稚・上真行
第二集 明治33年9月3日 作曲者 多梅稚・上真行
第三集 明治33年10月13日 作曲者 多梅稚・田村虎蔵
第四集 明治33年10月15日 作曲者 納所弁次郎・吉田信太
第五集 明治33年11月3日 作曲者 多梅稚・同
p3には鉄道唱歌の楽譜(第一集、第二集、第三集、第五集)が掲載されており、「作詞 大和田建樹」とあり。
〇作詞家について、念のため別の事典で確認。
・『日本大百科全書 16』小学館 1987年
p173 「鉄道唱歌」の項目に「大和田建樹作詞」とあり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 声楽 (767 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 鉄道唱歌
- 与野市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000347059