レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年9月4日
- 登録日時
- 2023/06/11 13:01
- 更新日時
- 2023/09/12 09:43
- 管理番号
- 中央ー1-0021634
- 質問
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解決
国際通貨制度の歴史について
(1)「金ドル本位制」と「ブレトン・ウッズ体制」という用語があり、閲覧中の本だと同じような意味で書かれている。二つは同じことを指す言葉なのかどうか知りたい。
(2)「金本位制」と「ブレトン・ウッズ体制」の違いについて比較して書かれている資料があれば紹介してほしい。
- 回答
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(1)経済学の用語辞典を確認したが、二つが同じ意味だという記述は確認できなかった。
(2)回答プロセスにある本を紹介した。
- 回答プロセス
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(1)について330の参考図書を中心に所蔵資料を見てみる。
・『有斐閣経済辞典 第5版』金森久雄/編 荒憲治郎/編 森口親司/編 有斐閣 2013年
p.260「金ドル本位制」の解説
「ブレトン・ウッズ体制下の旧IMF通貨制度。金または金1オンス=35米ドルで公定平価を定めた固定為替相場制度。1968年の金の二重価格制、71年8月のドルの金交換停止(ニクソン・ショック)により崩壊した。」
→この解説からは、二つは別の意味の用語であることがうかがえる。
・『経済・ビジネス基本用語4000語辞典』日本経済研究センター/監修 日本経済新聞出版社/編 日本経済新聞出版社 2009年
p.497「ブレトンウッズ体制」の解説
「IMF(国際通貨基金)、世界銀行、旧GATT(WTO=世界貿易機関の前身)を中心とした第2次世界大戦後の国際経済体制。国際貿易の自由化と、金1オンス=35米国ドルに設定された金の公定価格に基づく固定為替相場制を柱にした体制を指す。ブレトンウッズ協定が発効した1945年12月から、71年8月に、米国の当時のニクソン大統領が、ドルと金の交換を停止した「ニクソン・ショック」まで続いた。44年7月、米国のニューハンプシャー州ブレトンウッズに、連合国44カ国の代表が、集まった会議で決定されたことから、こう呼ばれる。」
他にも経済学の用語辞典を確認したが、二つが同じ意味だという記述は確認できなかった。
(2)について338.9を中心に所蔵資料を探す。
・『身近に感じる国際金融』飯島寛之/著 五百旗頭真吾/著 佐藤秀樹/著 菅原歩/著 有斐閣 2017年
p.129「表5.1 1900~71年の国際通貨制度」
国際金本位制とブレトンウッズ体制を比較する表がある。項目は、「金の役割」、「為替相場」、「基軸通貨」。
p.134「図5.1 各時期の1人当たり実質GDP成長率、世界貿易成長率、失業率(各時期の年平均)」、「図5.2 各時期の1人当たり実質GDP成長率:中心国と周辺国(各時期の年平均)」
国際金本位制とブレトンウッズ体制が比較されている。
・『国際金融の基本と仕組みがよ〜くわかる本-グローバル金融時代の必須スキル-』宮崎哲也/著 秀和システム 2009年
・『新しい国際金融論-理論・歴史・現実-』勝悦子/著 有斐閣 2011年
金本位制からブレトンウッズ体制への変遷の流れが書いてある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 経済 (330 10版)
- 金融.銀行.信託 (338 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 国際通貨制度
- 金ドル本位制
- ブレトン・ウッズ体制
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000334394