レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/7/20
- 登録日時
- 2023/09/03 00:30
- 更新日時
- 2023/09/03 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-230129
- 質問
-
解決
イギリスのサーペンティン川とアテネのゼーア湾について、地理、概要等の記載がある資料を探している。
ゼーア湾については、1896年アテネオリンピックの競技会場として使用された旨の記述があると、なお良い。
- 回答
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以下の資料を確認した。なお、引用文の表記は原文のママとしている。※【 】は当館請求記号。
(1)サーペンティン川(サーペンタイン池)
資料1 Adrian Room[著] ; 渡辺時夫監訳『英国を知る辞典』研究社出版, 1988年【233.03/ル1/R】
pp.384-385「Serpentine,the[ロンドン] サーペンタイン池」の項
「ロンドン(London)のハイド・パーク(Hyde Park)にある人工池.ボート,釣り,水泳のレジャー・センターとして1730年につくられた.[以前この場所にへび(serpent)のように曲がりくねったウェストバーン川(the Westbourne)があったところからこの名がつけられた.]」
資料2 A.D.ミルズ著 ; 中林正身訳『ロンドン歴史地名辞典』柊風舎, 2017年【293.33/2017.6/R】
p.362「Serpentine,Theザ・サーペンタイン」の項
「HYDE PARKにある池で、1876年版の陸地測量図にはSerpentine、それ以前の1822年版の地図と1746年のロックの地図にはSerpentine Riverと記載されている。1730年代にウェストボーンブルックをダムでせき止めて造られ、細長で曲がりくねった(やや蛇のような)形からそう呼ばれる。」
(2)ゼーア湾(ゼア湾)
・ゼーア湾については地図等を探しても主な記載が無かった。インターネット上の検索でスペルが「Zea」であることは分かった。
・後日、追加調査(2023/07/12)をしたところゼーア湾について記載のある資料を確認した。
資料3 『アテネ・エーゲ海』(トラベルストーリー ; 44), 旺文社, 2004年【293.95/2004.7】
pp.108-109「ピレウス」の項
・ギリシアの港、ピレウスについての部分で、詳細地図にゼア(Zea)湾の記載があった。
資料4 『地球の歩き方』編集室編『地球の歩き方』A24:ギリシアとエーゲ海の島々&キプロス, 2019-20201年版, ダイヤモンド・ビッグ社, 2018年【293.95/2018.X】
pp.108-111「アテネとその周辺・ピレウス」の項
・p.108にピレウスの詳細地図があり、ゼア港(Port of Zea)とゼア・マリーナ(Zea Marina)の場所が確認できる。
・p.110に次のような記載があった。
「(前略)ピレウスには外国航路の大きな船なども着く港とは別に、ゼアZeaとミクロリマノMikrolimanoと呼ばれるふたつの小さな港がある。そのうちのひとつ、ゼア港の入口は幅100m、長さ200mといった狭さ。しかしこの狭さゆえに外海の荒波を防ぎ、古代から良港として利用され続けてきた。(後略)」
資料5 日本オリンピック・アカデミー編『オリンピック事典』プレスギムナスチカ, 1981年【780.6/オ5/R】
p.8「あてね」の項
「(前略)競技会は水泳がゼーア湾Zea,フェンシングはザッペイオン体育館,自転車はパルテノン宮殿近くに新設されたバレロン競技場,テニスはバレロン競技場内のフィールドにあてられ(後略)」
資料6 デイビッド・ゴールドブラッド著 ; 志村昌子訳『オリンピック全史』原書房, 2018年【780.69/コテ2018.X】
p.42「第1章 壮大にして有益な仕事-オリンピックの復興」の項
「1896年大会の参加者はほぼ全員、国境を越えて集結した特権階級のアスリートだと言ってよいが、当時はまだ、競技や行事をおこなうにあたってのきちんとした国際基準がほとんどなく、ルールや基準や判定の方法について、各国のスポーツ文化のあいだに大きな違いが見られた。(中略)水泳は特にひどかった。アテネに屋内プールがなかったので、ピレウス港の湾内にふたつ浮かべたブイのあいだを泳ぐことになったが、突堤からかなり離れており、当然観客も集まらなかった。(後略)」
- 回答プロセス
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1. 資料検索で「サーペンティン川」と「ゼーア湾」を検索
→該当なし
2. ジャパンナレッジで「サーペンティン川」と「ゼーア湾」を検索
→該当なし
3. 資料検索で「川」×「世界」×「図鑑 辞典」を検索
→該当なし
4. 資料検索で「イギリス 辞典」「ギリシャ 辞典」を検索
→サーペンティン川が人工池であることがわかった
5. 資料検索で「水泳」×「分類番号78」を検索
→該当なし
6. 資料検索で「アテネ」×「オリンピック」を検索
→該当なし
追加調査(2023/7/12)
7. 資料検索で「オリンピック」×「分類番号780」を検索
8. 資料検索で「エーゲ海」×「分類番号293.9」を検索
以下の資料には記載がなかった。
・A.D.ミルズ編 ; 中林 瑞松[ほか]訳『イギリス歴史地名辞典』古地名検索篇, 東洋書林, 1996年【293.3/1996.5/R】
・A.D.ミルズ編 ; 中林 瑞松[ほか]訳『イギリス歴史地名辞典』歴史地名篇, 東洋書林, 1996年【293.3/1996.3/R】
・小松成美著『アテネオリンピック : 勝利の女神は舞い降りた』ソニー・マガジンズ, 2004年【780.69/コナ2004.Z】
・上野広治著『アテネの空に日の丸を! : 水泳ニッポン復活の戦略』東洋経済新報社, 2004年【785.23/ウコ2004.8】
・日本オリンピック・アカデミー編著『JOAオリンピック小事典』メディアパル, 2016年【780.69/シエ2016.6】
- 事前調査事項
- NDC
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- ヨーロッパ (293 9版)
- 参考資料
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- Adrian Room/[著] 渡辺 時夫/監訳. 英国を知る辞典. 研究社出版, 1988.8【233.03/ル1/R】:
- A.D.ミルズ?著 中林/正身?訳. ロンドン歴史地名辞典. 柊風舎, 2017.6【293.33/2017.6/R】:
- . アテネ・エーゲ海. 昭文社, 2004.7【293.95/2004.7】:
- 『地球の歩き方』編集室?編集. 地球の歩き方 A24 2019?20. ダイヤモンド・ビッグ社, 2018.10【293.95/2018.X】:
- 日本オリンピック・アカデミー/編. オリンピック事典. プレスギムナスチカ, 1981.10【780.6/オ5/R】:
- デイビッド・ゴールドブラット?著 志村/昌子?訳. オリンピック全史. 原書房, 2018.10【780.69/コテ2018.X】:
- A.D.ミルズ/編 中林 瑞松/[ほか]訳. イギリス歴史地名辞典 古地名検索篇. 東洋書林, 1996.5【293.3/1996.5/R】:
- A.D.ミルズ/編 中林 瑞松/[ほか]訳. イギリス歴史地名辞典 歴史地名篇. 東洋書林, 1996.3【293.3/1996.3/R】:
- 小松/成美∥著. アテネオリンピック. ソニー・マガジンズ, 2004.12【780.69/コナ2004.Z】:
- 上野/広治∥著. アテネの空に日の丸を!. 東洋経済新報社, 2004.8【785.23/ウコ2004.8】:
- 日本オリンピック・アカデミー?編著. JOAオリンピック小事典. メディアパル, 2016.6【780.69/シエ2016.6】:
- キーワード
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- 河川 -- イギリス
- 港湾 -- ギリシア
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000338169