レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年4月24日
- 登録日時
- 2017/03/29 00:30
- 更新日時
- 2023/11/15 21:58
- 管理番号
- 県立長野-12-020
- 質問
-
未解決
昭和12年3月3日(水)の東京日日新聞(現在の毎日新聞)に掲載された「乙女の打つ堕眠暁鐘(おとめのうつだみんぎょうしょう)写真付」という記事はあるか。現在、切り抜きの複写物を所有しているが、写真等鮮明ではないため原資料を確認したい。
- 回答
-
当館に所蔵されている東京日日新聞の原紙(信州版、南信版)、マイクロフィルム(東京版、信州版、南信版)では当該記事を確認できなかった。
毎日新聞本社にて本社所有のマイクロフィルム(東京版、大阪版)も確認してもらうが、当該記事の掲載は確認できなかった。地方版のマイクロフィルムになぜ掲載されていないのかは本社にも原紙の保存が無いため回答不能とのこと。
- 回答プロセス
-
1 当館所蔵の原紙、マイクロフィルムを見るが、確認できない。
昭和12年(1937年)3月3日付け東京日日新聞(信州版、南信版)原紙
昭和12年(1937年)3月3日付け東京日日新聞(東京版、信州版、南信版)マイクロフィルム
2 依頼者所有の記事の複写物を確認。「3月3日(水曜日)」とある。記事のコピーから発行年は確認できないが、『暦日大鑑』西沢宥綜編著 新人物往来社 1994 【449.81/ニユ】によると、戦前の3月3日が水曜日なのは、大正15年(昭和元年)、昭和12年、昭和18年、であり、昭和18年には「毎日新聞」に紙名が変更となっているため「昭和12年」に間違いはないと思われる。
3 記事のコピーでは、紙名が「東京」しか確認できないが、昭和12年に紙名に「東京」がつくのは「東京日日新聞」と「東京朝日新聞」である。
4 昭和12年3月3日 東京朝日新聞マイクロフィルムを確認するが該当記事なし。また、「東京」の字体がまったく違うため「東京朝日新聞」ではないと思われる。
5 毎日新聞本社に照会したところ、
・本社所有のマイクロフィルム東京版、大阪版どちらにも記事なし。
・地方版はマイクロフィルムを所有していない。
・当時長野県での発行は信州版、南信版のみであると思われるが、原紙・マイクロフィルムいずれ
も保存していないため、なぜ掲載を確認できないのかは不明。
との回答を得る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下2023年11月8日付記
6 なお、リサーチ・ナビの「明治・大正・戦前主要新聞系統図」を確認すると、昭和12年頃、紙名に「東京」がつく新聞に「東京毎日新聞」があった。この新聞は「横浜毎日新聞」から変遷してきているもので、「毎日新聞」とは別のものになる。当該期日の新聞を所蔵する館を探すが、国立国会図書館、神奈川県立図書館でも所蔵していなかった。神奈川県立図書館HP内にある神奈川県内の図書館の「雑誌・新聞総合目録」でも当該新聞の所蔵館は確認できなかった。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (071 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 東京日日新聞
- 堕眠暁鐘
- 東京毎日新聞
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000212946