『先生教えて!国語のギモン 楽しく学べるQ&A』梅澤 実/文,あかね書房,2014.2,NDC 810
問いと答えが対応している図書。37p問16「五十音表(五十音図)というのに、仮名の数が五十文字ないのはどうして?」に対して、38pの答えで「発音が変化して音の数がへったからです。や行の「い・え」と、わ行の「い・う・え」が、あ行の「い・う・え」に合流しています。」とあり、日本語の発音の変化について説明し、回答している。発音をローマ字で表している。また、89p問42「昔の言葉づかいはどんな言葉づかいなの?」に対して、90pの答えで「「ちょうちょう」を表す「てふてふ」などの言葉は、平安時代に使われていた言葉づかいを基本にした仮名づかいです。」とある。
『むかしの言葉 国語おもしろ発見クラブ きみの日本語、だいじょうぶ?』山口理/著,偕成社,2013.4,NDC814.6
7-78pに、昔と今では意味が変わった言葉の使い方についてマンガを用いながら説明している。
『昔のことば絵事典 名作で楽しく学べる』廣瀬唯二/監修,PHP研究所,2011.3,NDC814.6
平安時代から鎌倉時代までに使われていた言葉の意味や使い方が記載されている。古典の作品から一部取り上げて、そこで使われている言葉についてイラストを入れて紹介。使用されている古典は『竹取物語』『宇治拾遺物語』『古今著聞集』『大鏡』『枕草子』『徒然草』『方丈記』『今昔物語集』『土佐日記』『平家物語』。
『世界のなかの日本語 2 日本の文字の誕生』町田和彦/監修,小峰書店,2006.4,NDC810
20-23p「中国から漢字がやってきた」「できたぞ!日本の文字」の項で、中国から漢字が伝わり、日本の文字ができるまでの様子が記載されている。万葉仮名で書かれた万葉集の一部を、ひらがなと漢字をまぜて書いた例もある。
『世界のなかの日本語 3 変化する日本語』町田和彦/監修,小峰書店,2006.4,NDC810
6-7p「話し言葉と書き言葉」の項で、話し言葉と書き言葉の違いについて記載されている。単語の違いとかなづかいの例として、話し言葉の「きょう」を「けふ」、「ちょうちょう」を「てふてふ」と書いており、それは、平安時代初期までの人は「きょう」のことを「けふ」としゃべっていたからです。との記述がある。
その他一般書では、
『日本語の源流 言葉の歴史が語る日本語と日本人』佐藤美智代/著,青春出版社,2002.11,NDC810.2
52-62pに奈良時代までの日本語について記載されている。
『日本語の歴史』山口仲美/著,岩波書店,2006.5,NDC810.2
9-42pに奈良時代の話し言葉についてや漢字との出会い、万葉仮名の誕生などについて記載されている。また、巻末に参考文献一覧があり、〈Ⅰ漢字にめぐりあう-奈良時代〉に挙がっている資料から、より深めることができる。