【事典を引く】
①『総合百科事典ポプラディア 7 さ しほ』(児童向け)
ポプラ社 2021.11 分類:031 ISBN:4-591-17089-2
色覚異常について、詳しい内容が掲載されている。
p.195~ しきかくいじょう 【色覚異常】
「2017年、日本遺伝学会は「色覚多様性」といういい方に改めた。」(p.195)
「網膜にある視細胞のうち、錘体細胞には赤と緑、青を感じるものがそれぞれあり、3種類の錐体細胞が感じた情報を合成することで、いろいろな色を感じることができる。先天色覚異常には程度によって1色覚(旧称:全色盲)、2色覚…(後略)」(p.195-196)
②『総合百科事典ポプラディア 2 いさ う えと』(児童向け)
ポプラ社 2021.11 分類:031 ISBN:4-591-17084-7
色について、詳しい内容が記載されている。色覚検査についてはなし。
p.106~ いろ【色】
【目の仕組みについて調べる】
③『目のしくみ大研究 なぜ見える?トラブルを防ぐには?(楽しい調べ学習シリーズ)』(児童向け)
根木 昭/監修 PHP研究所 2014.5 分類:491.374 ISBN:4-569-78395-6
目の仕組みの図あり(p.26)
「すい体とかん体の分布」(p.27)では、網膜の「すい体(赤)」、「すい体(緑)」、「すい体(青)」、「かん体」等を図式して、錐体細胞と杆体細胞がどの様に分布しているのか分かりやすい。
【色覚異常・色覚多様性について調べる】
④『みんなで考えよう障がい者の気持ち 1 読んでわかる、体験してわかる 視覚障がい』(児童向け)
学研教育出版 2010.2 分類:369.27 ISBN:4-05-500747-4
p.12「どうしてものが見えるの?」 目のつくりや働き等が図式されている。
p.13「視覚ってどんな感覚なの?」 視覚機能として視力、視野、光覚、色覚の説明あり。
色覚の説明:「網膜にあるすい状体が光を感じ、その情報を脳に送ります。脳はその光の状態によって、色のちがいを感じます。この機能がうまく働かないと、色覚異常となります。」
p.16「障がいではない視覚の問題 色覚異常」
「障がいではありませんが、赤と緑など、色の区別がつかない状態を色覚異常と言います。色覚異常は、目に入ってきた光が像を結ぶ網膜にある3種類のすい状体細胞のうちの1つ以上がなかったり、うまく働かなかったりする場合に起こります。3種類のすい状細胞は、それぞれ青、緑、赤のどれかに強く反応し、(中略)3種類のどれか、または全部に異常があると、脳が色の判断をすることが出来なくなります。(後略)」
また、色覚の検査に使う図として、「「石原色覚検査表」より〈(財)一新会からの許諾を得て引用〉」として、数字の書かれた図あり。「いっぱん的な検査に使われる図。色のついた点で作られた数字を読めるかどうかで、色覚異常を調べます」とある。
⑤『みんなが過ごしやすい町へ 1 ユニバーサルデザインとバリアフリー』(児童向け)
徳田 克己/監修 金の星社 2022.12 分類:501.83 ISBN:4-323-06151-1
p33 「情報を伝えるくふう カラーUD」
同じ色のカードを見た時の見え方の違いの例あり。
⑥『色弱の子を持つすべての人へ 20人にひとりの遺伝子』(一般書)
栗田 正樹/著 岡部 正隆/監修 北海道新聞社 2008.11 分類:496.45 ISBN:4-89453-478-0
p.70 困ることを 知る・体験する
「色弱の人は…(略)…間違えやすい色の組み合わせもある程度決まっています。」(p.70)とあり、[灰色・青・ピンク]、[緑・茶]などが挙げられており、実際にC型、D型の見え方、P型の見え方として、同じ色がどのように違うかが色で表示されている(p.71)
⑦『色弱の子どもがわかる本 家庭・保育園・学校でできるサポート術』(一般書)
カラーユニバーサルデザイン機構/原案 福井 若恵/コミック かもがわ出版 2020.7 分類:496.45 ISBN:4-7803-1098-6
p.3 どうして色が違って見えるのか
目の仕組みや遺伝についての説明あり。
⑧『知られざる色覚異常の真実』(一般書)
市川 一夫/著 幻冬舎メディアコンサルティング 2020.12 分類:496.45 ISBN:4-344-93127-5
p.15 図「色の感覚が正常と異なる色覚異常」で、赤、オレンジ、緑、黄緑の4色を色覚異常のある場合、どのようにグループ分けするかシュミレーション画像あり(あくまで理論上)。
他にも図や表有:目の構造図(p.41)、網膜の構造(p.43)、色覚異常の種類(p.57)、石原色覚検査表(p.108)
【色について調べる】
⑨『すごすぎる色の図鑑 色のひみつがすべてわかる!』(児童向け)
ingectar‐e/著 桜井 輝子/監修 KADOKAWA 2022.10 分類:757.3 ISBN:4-04-605749-5
p.120-「赤と緑の違いを見わけにくい人たちもいる」
視細胞について文章と図で詳しく説明されている。
L錐体(赤)、M錐体(緑)、S錐体(青)のどの錐体が機能しないかによって「色弱は大きく3つのタイプに分けられる」(p.121)とあり、P型(1型)色覚、D型(2型)色覚、T型(3型)色覚の説明がある。また「色覚の違いによる色の見え方のシュミレーション」として、「一般」、「P型」、「D型」で赤、橙、黄、黄緑、緑、水色、青がどのように見えるのか色で示されている。
⑩『色のまなび事典 1 色のひみつ』(児童向け)
茂木 一司/編集 手塚 千尋/編集 星の環会 2015.4 分類:757.3 ISBN:4-89294-537-3
p.56 「色の見え方は、それぞれ」
「いろいろな見え方の人たちにつたわるように色をえらんだり、色の組みあわせを工夫したりすることを、色のユニバーサルデザインといいます。」
C型(一般的な色の見え方)、P型(赤の光を感じにくい人の見え方)、D型(緑の光を感じにくい人の見え方)、T型(青の光を感じにくい人の見え方)の見え方をイメージしたイラストあり。
【ユニバーサルデザインについて調べる】
⑪『カラーユニバーサルデザイン』(一般書)
カラーユニバーサルデザイン機構/著 ハート出版 東京 2009.4 分類:757.3 ISBN:4-89295-565-5
p.11 1-01.色盲検査(色覚検査)
「2002年までは小学校で全児童に対して色覚検査をしていました」(p.11)
「かつて日本では、身体検査の中で全生徒に対して、「色覚検査」をしていました。検査の方法は「仮性同色検査法」という、ページに1つずつ丸い円が描かれ、その中に数字や文字、曲線などが描かれている色覚を調べる検査器具を使いました。「色弱者」と「一般色覚者」には、それぞれ見えない文字があったり、別の数字に読めてしまうというトリックアートのような検査用具でした。」(p.11)
p.10に石原式仮性同色検査表(はんだや・金原出版)から図版が引用されている。この検査表の例に関して「ある「色弱者」には「2」という数字が読めますが、一般色覚の人には数字が読めないという図版で、色弱者の方が見分けるのが得意な領域の色を上手に使った検査表です。」(p.11)
この図版の下に「オリジナル」、「赤チャンネル」、「緑チャンネル」、「青チャンネル」、それぞれの見え方の例がある。この比較画像は白黒印刷。注として「この色覚シュミレーション画像は強度の色弱者の感じ方を説明するもので、実際に見えている世界を再現したものではありません」(p.10)とある。また、実際の検査表は特別な技術で印刷されたもので、引用された図版について「本書では検査することはできません」(p.11)とある。
⑫『色のユニバーサルデザイン 誰もが見分けやすく美しい色の選び方』(一般書)
日本色彩研究所/著 全国服飾教育者連合会/監修 グラフィック社 2012.3 分類:501.83 ISBN:4-7661-2335-7
様々な図で丁寧に説明されている。
p.16- 「2-2 色を見るしくみ」
ステップ2 反対色への分類「3種の錐体からの信号出力は(略)赤と緑ではどちら、青と黄ではどちらであるかの分類が行われます。RGB情報が、2対の反対色(赤緑と黄青)で分類されるのです」(p.16)(RGB:光の三原色) 図2-4反対色(p.16)、目の構造(p.17)の図あり。
コラム 色覚の多様性(p.19)
p.32 「4-1 色覚異常とは」
「図4-1網膜の視細胞」
p.33 「4-2 色覚異常のタイプ」
p.34 「4-3 色弱者が区別しにくい色相」
「図4-3:色弱者による見え方の概念図」(p.35)
「図4-4:色名による見分けにくい色の組み合わせの例」(p.35)
以上