①『総合百科事典 ポプラディア15』ポプラ社 2021 で「モグラ」を調べたが、死因について記載なし。
②以下の動物図鑑で「モグラ」のページを調べたが、死因について記載なし。
『動物 ジュニア学研の図鑑1』学研 2007
『動物のくらし ニューワイド学研の図鑑22』学研 2006
『動物 ポプラディア大図鑑WONDA2』川田信一郎/監修 ポプラ社 2012
『原色 ワイド図鑑3』学研アソシエ 2016
③『なぜ?の図鑑 動物』今泉忠明/監修 学研プラス 2015 pp.90-91に質問「モグラはたいようの光に当たるとしぬの?」の回答「たいようにの光にあたってもしなない。」の説明に「モグラは土の中にすんでいますが、ときどき地上にも出てきます。そのときイヌなどにおそわれたり、地上で食べものが見つけられずにしぬこともあります。」の記載あり。
イヌなどに襲われた場合、なぜそのまま放置されているのか疑問が生じた。
④館内OPACで「モグラ」を検索して、以下の資料を調べたが、死因について記載なし。
『モグラの生活』飯島正弘/文・写真 福音館書店 2007
『モグラハンドブック』飯島正弘・土屋公幸/著 文一総合出版 2015
『モグラ』川田伸一郎/著 東海大学出版会 2010
⑤『モグラのもんだいモグラのもんく』かこさとし/作 小峰書店 2001 p.26に「わしたちは地下の生活がおもで、地上にでるのは夜くらいだが、日の光にあたったら、すぐ死ぬなどということはない。親からわかれてなわばりをさがしているうち、あなをほることができなかったり、エサがみつからずにとうとう死んだわかいモグラをみて、人間がそう思ったにすぎない。」の記載あり。
⑥『モグラ博士のモグラの話』川田信一郎/著 岩波書店 2009 p.11に「モグラはめったに地上に出てこないのですが、地上にあらわれるとイヌやネコなどの天敵に攻撃されやすいのです。しかも、それでいてモグラには独特の体臭があるため、天敵はモグラを殺しておきながら、食べないで放置することが多いようです。」の記載あり。
モグラには独特の体臭があるため、放置されていたことが判明。
以上より、モグラは天敵に襲われて死んだか、親離れの時期か縄張りに負けたかでエサが見つからず、空腹で死んだと考えられる。質問者には③⑤⑥の資料を提供。
追記
鳥獣害の側面から資料を調べてみたところ、
⑦『モグラがトンネルをほるとどうなるの?』井上雅央・秋山雅世/監修 農山漁村文化協会 2011 p.14に「たくさん食べて、しっかりふんをするモグラは、12時間のあいだになにも食べられないと、餓死してしまいます。」の記載あり。
⑧『本当に正しい鳥獣害対策Q&A』江口祐輔/著 誠文堂新光社 2016 p.125の質問「日光を浴びるとモグラは死ぬ?」の回答に「仮に他個体が自分のトンネルに侵入してしまった場合、徹底的に攻撃します。弱い個体は地上に追い出され、餌を得られずに死んでしまうこともあるでしょう。」の記載あり。
また、インターネットで信頼性の高いと思われる情報を調べたところ、
⑨大阪市立自然史博物館 (city.osaka.jp)>Q&A>Q&A分類別さくいん 哺乳類(33件)>小哺乳類の死体についての質問(2004/04/05, 質問番号:289)>発言番号:611に「キーワード:独特の臭い
野生動物が死ぬ原因は、捕食される、事故死、病死、餓死など様々だと思います。見つけられたモグラやヒミズもこうした原因で死んだのだと思います。そのどれが死因だったのかは、なんとも言えません。
ただ、同じような小哺乳類なのにネズミ類の死体はあまり見かけないのに、ヒミズやモグラなどの食虫類の死体をよく見かけます。これについては、ネズミはおいしいけど、モグラやヒミズはまずいと言われています。モグラやヒミズには独特の臭いがあって、キツネなどの捕食者に与えても敬遠するそうで、かりに捕まえても食べずに捨てていくそうです。死体が落ちていてもネズミなら食べられますが、モグラやヒミズは食べられません。その結果、我々の目によくふれるとのことです。」の記載あり。