レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年02月05日
- 登録日時
- 2016/07/03 11:30
- 更新日時
- 2016/12/16 14:19
- 管理番号
- 島根子2016-02-001
- 質問
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解決
成人式の由来について書いてある本が見たい。
- 回答
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NDC分類「386」の書架をブラウジングして年中行事、しきたり、祝祭日に関する資料の内容を調査。関連する記述のあった以下の資料を紹介。
<子ども向け資料>
【資料1】 『年中行事 ポプラディア情報館』(ポプラ社)
p185 「成人式」 1948年に、1月15日を「成人の日」として国民の祝日とした。2000年から1月の第2月曜日に変わり、大人の仲間入りを祝う行事として「成人式」が行われる。成人式は通過儀礼ではないが、社会の一員として心構えを固める大事な儀式、と記述あり。
【資料2】 『日本の心を伝える年中行事事典』(岩崎書店)
p88-89 「成人式」 年度内に成年となる人を「新成人」という。1月の第2月曜日を「成人の日」の祝日とし、各地の自治体が主催する「成人式」に参加する。今日では20歳になれば成人の仲間入りができるが、電気や機械が普及する以前の時代では、成年扱いされるためには一定の技術や力量が求められた。その内容は地域により様々で、日本各地の具体例が記述されている。
【資料3】 『家族で楽しむ日本の行事としきたり』(ポプラ社)
p31 「成人式の由来」 男子は奈良時代から「元服式」が行われ、女子は平安時代に「髪上げ」などの儀式が行われるようになった。
【資料4】 『だいすき!ニッポン<行事えほん> 英語入りえほん』(講談社ビーシー)
p10 「成人式はおとなの社会へなかまいりする儀式」とあり、英文が併記されている。
<一般向け資料>
【資料5】 『日本大百科全書 13』(小学館)
p362 「成人の日」 1948(昭和23年)制定。20歳に達した成年男女を対象に市町村が成人式を催し記念品を贈る。地方では若者が帰郷する8月に行う所もある。
p415 「成年式」 わが国では貴族社会では「加冠」「元服」、士族社会では「烏帽子着」、農民の間では男は「名替祝い」、女は「鉄漿付祝い」「ユモジ祝い」などと呼ばれ、一般に15歳から18歳までに行われていた。 現在の「成人の日」の意義は20歳をもって自動的に成人になったとし、法的な権利義務を遂行しうるということを当人に認識させることで、国が一律に決めたことである。
【資料6】 『祭・芸能・行事大辞典 上 総説 あ〜そ』(朝倉書店)
p974 「成人式」 今日では満20歳で成人式が挙行されるが、かっては男子が15歳、女子は男子より2,3歳早い13歳頃に行われた。 p976「成年式」、p973「成女式」に詳しい記述あり。
p974 「成人の日」 1948年(昭和23)に国民の祝日に関する法律によって定められた。県や市町村といった行政単位で新成人を励ます会が催されている。
【資料7】 『日本人のしきたり』(青春出版社)
p113-115 「成人式」 日本では古くから男子が大人の仲間入りをする通過儀礼が行われており、これが今でいう成人式だった。682年(天武11)には儀式として制定されており、奈良時代以降は「元服」と呼ばれるようになった。 女子の場合は平安時代中期には13-16歳頃に髪上げ、裳の着用、お歯黒などが許されるようになった。
【資料8】 『冠婚葬祭・年中行事のなぜ? 日本のしきたり』(ダイヤモンド社)
p74-77 「成人式」 成人式は古代からあり、肉体的に一人前になったことを機に霊魂を安定させるための区切りの式として始まった。成人式の起源や意義について、「元服の祝い」、「お歯黒」の習俗、地域の行事との関わりなどの詳しい記述あり。
p76-77 「成人式のなぜ?」 一律に成人を祝う風習は昭和23年(1948)に「国民の祝日に関する法律」で1月15日の小正月を「成人の日」と定めて以来のことで、現在では1月の第2月曜日とされた。 この法律制度の背景には、終戦の翌年、昭和21年(1946)に埼玉県蕨市で青年団が復員してきた地元の先輩を温かく迎えた行事、「成年式」があるといわれ、その後市町村の公式行事として行われるようになり、現在に至る。
【資料9】 『埼玉県の歴史散歩 歴史散歩 11』(山川出版社)
p237-238 「和楽備神社」 蕨城跡の公園のなかに「成年式発祥の地」と書かれた女性の像がある。1946(昭和21)年、蕨町と蕨町青年団が成年式を始めたのが全国に広がり成人の日制定につながった、と記述あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 8版)
- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 8版)
- 日本 (291 8版)
- 参考資料
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【資料1】新谷尚紀 監修 , 新谷, 尚紀, 1948-. 年中行事. ポプラ社, 2009. (ポプラディア情報館)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010084589-00 , ISBN 9784591106860 (p185 当館請求記号 子380/ネ09) -
【資料2】野本寛一 編 , 筒江薫, 谷阪智佳子, 岩城こよみ 文 , 野本, 寛一, 1937- , 筒江, 薫, 1972- , 谷阪, 智佳子, 1976- , 岩城, こよみ, 1981-. 日本の心を伝える年中行事事典. 岩崎書店, 2013.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024963565-00 , ISBN 9784265059614 (p88-89 当館請求記号 子386/ニ13) -
【資料3】石田繁美 編 , 石田, 繁美, 1954-. 家族で楽しむ日本の行事としきたり. ポプラ社, 2005.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007890344-00 , ISBN 4591087824 (p31 当館請求記号 子386/カ05) -
【資料4】正村史郎 著 , 正村, 史郎. だいすき!ニッポン(行事えほん) = Our Favorite Annual Events in Japan! : 英語入りえほん. 講談社ビーシー, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023412203-00 , ISBN 9784062175500 (p10 当館請求記号 子386/マ12) -
【資料5】日本大百科全書 13 (すけーせん). 小学館, 1987.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001835916-00 , ISBN 4095260130 (p362,415 当館請求記号 R031/177/13 ※貸出禁止資料) -
【資料6】小島 美子/監修 , 鈴木 正崇/監修 , 三隅 治雄/監修 , 宮家 準/監修 , 宮田 登/監修 , 和崎 春日/監修 , 小島‖美子 , 鈴木‖正崇 , 三隅‖治雄 , 宮家‖準 , 宮田‖登 , 和崎‖春日. 祭・芸能・行事大辞典 上. 朝倉書店, 2009.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000462319-00 (p973,974,976 当館請求記号 R386.1/マ/1 ※貸出禁止資料) -
【資料7】飯倉 晴武/編著 , 飯倉‖晴武. 日本人のしきたり : 正月行事、豆まき、大安吉日、厄年…に込められた知恵と心. 青春出版社, 2007. (青春新書INTELLIGENCE ; PI−046)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I021504419-00 , ISBN 4413040465 (p113-115 当館請求記号 385/イ03) -
【資料8】神崎宣武 監修 , ニューミレニアムネットワーク 編著 , ニューミレニアムネットワーク株式会社. 冠婚葬祭・年中行事のなぜ? : 日本のしきたり. ダイヤモンド社, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009307803-00 , ISBN 9784478004074 (p74-77 当館請求記号 385/カ08) -
【資料9】埼玉県高等学校社会科教育研究会歴史部会 編 , 埼玉県高等学校社会科教育研究会. 埼玉県の歴史散歩. 山川出版社, 2005. (歴史散歩 ; 11)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008619845-00 , ISBN 4634246112 (p237-238 当館請求記号 291.3/サ05)
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【資料1】新谷尚紀 監修 , 新谷, 尚紀, 1948-. 年中行事. ポプラ社, 2009. (ポプラディア情報館)
- キーワード
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- 成年式
- 成人式
- 由来
- 制定
- 通過儀礼
- 元服
- 鉄漿
- 祝日
- 行事
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000194341