レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年08月24日
- 登録日時
- 2007/03/23 16:11
- 更新日時
- 2007/04/12 13:22
- 管理番号
- C06-019
- 質問
-
解決
論題:ヨシ群落における環境価値の経済的評価
著者名:市場教嗣・鈴木紀雄
誌名:環境科学会年会一般講演・シンポジウム Vol.1996、p.180-181
論文中にある、ヨシ群落の経済的評価を算出する計算法について述べているが、どのようにこの計算法を見出したのか、知りたい。
市場氏は当時学生だったとのことだが、学位論文はないのか?
- 回答
-
著者2名(市場教嗣氏(学生)、鈴木紀雄氏(滋賀大教授))はどちらも当時滋賀大学教育学部に所属されていたが、
鈴木教授はすでに亡くなられている。
当時鈴木研究室に所属されていた教員に滋賀大の図書館から問い合わせていただいたところ、
市場氏は滋賀大学教育学部の学部生で、卒業論文を提出しているが、図書館では所蔵していないとのこと。
(おそらく市場氏本人か鈴木教授のご遺族が保管しているのではないか、とのこと。)
また、鈴木研究室は存続していない。問いに回答してくださった教員が市場氏の卒論要旨と、
“市場氏が環境価値を経済的に評価し、卒論でまとめたと報道された”と報道した当時の朝日新聞の記事を提供してくださった。
このほか、ヨシ群落に関する文献やサイトをご紹介。
- 回答プロセス
-
該当論文の1ページ目を持参、内容を確認。
内容→琵琶湖のヨシ群落の環境価値を資本見積もり法により経済的に算出。
約134億円という値を算出されている。ただ、この値はどれくらいの面積かは不明。
■著者の所属を確認
*依頼者からの情報によると、著者2名のうち、1名は学生(学部)、もう1名は教授(故人)のようで、
この学生の卒論や修論に詳しく記載されているかもしれない。ただ、DBで検索しても見つからないとのこと。
■文献調査
①著者である学生が学位論文を書いているのか調査
国会図書館OPACを検索→ヒットなし。卒論や修論となると、
図書館で保管していることもまれで、非公表物となるので、検索も難しい。
(博士論文はNDLに納本する義務があり、公表物とみなされる。)
②関連文献を調査
データベース「JDream」で検索→キーワードをヨシ、環境、琵琶湖など、また著者名で検索。
絞り込むと該当論文しかヒットしない。
該当論文で「ヨシ群落の環境価値を経済的に評価し、金額を見積もっているが、それがどの面積に値するのかがわからない」とのこと。
③ヨシに関する情報を調査
他に文献を広く検索するため、データベース「JapanKnowledge」で関連項目等を調査
④論文だけでなく、著者の教授は既に亡くなられていることから、図書でも探してみるよう案内
データベース「和書コンテンツ」、新書マップ(http://shinshomap.info/)など、目次や内容から検索ができ、
なおかつキーワードを広げることもできるDBをご紹介。
⑤ヨシに関する研究等を行っている機関を調査
・滋賀県立琵琶湖博物館HP>資料データベース(http://www.lbm.go.jp/emuseum/database/index.html)
(最終アクセス:2007/3/23)で検索。関連文献等のヒットなし。
・滋賀県琵琶湖・環境科学研究センター(旧滋賀県琵琶湖研究所)HP>
図書/環境情報検索(http://www.lberi.jp/root/jp/14tosyo/bkjhindex.htm)(最終アクセス:2007/3/23)
より、いくつか関連文献ヒットあり。
⑥著者が所属されていた滋賀大へ調査依頼
著者2名(市場教嗣氏(学生)、鈴木紀雄氏(滋賀大教授))はどちらも当時滋賀大学教育学部に所属されていたため、
滋賀大附属図書館教育学部分館へ参考調査を8/7依頼。
(市場氏の学位論文を所蔵しているか、故鈴木教授の研究室は存続しているのか、など。)
→後日回答あり。(回答参照)
- 事前調査事項
- NDC
-
- 一般植物学 (471 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- ヨシ
- 琵琶湖
- 環境
- 照会先
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- 滋賀大附属図書館教育学部分館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学部生
- 登録番号
- 1000034071