レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/12/23
- 登録日時
- 2016/04/03 00:30
- 更新日時
- 2016/04/03 09:34
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-150092
- 質問
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解決
岩手県や宮城県に伝わる竈神(かま神・カマガミ・カマド神などとも)の起源について知りたい。岩手県江刺郡の昔話に「ひょっとこの始まり」というものがあり,同じような昔話が宮城県黒川郡にもあると聞いた。これらの昔話と竈神の起源が関係しているようである。
- 回答
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資料1 『日本昔話研究集成 1』名著出版,1985【388.1/ニ9/1】※【 】内は当館請求記号
pp.123-156 内藤正敏「ヒョウトク譚のヘソに隠された金属伝承―「竜宮童子」「沼神の手紙」と東北竈神起源譚―」
竈神に関する伝承について,下記の記述がありました。
pp.123-125 「東北の宮城県から岩手県にかけて,旧家の台所のカマド近くの柱や壁に,恐ろしい顔をした面を,竈神として祀る風習がみられる。その竈神起源譚として,佐々木喜善の『江刺郡昔話』のなかに,「ひょっとこの始まり」として,次のような話が載っている。(中略)この岩手県江刺市のヒョウトクとほとんどおなじ話は,宮城県黒川郡富谷町や宮城県気仙沼市松岩ではショウトク,登米郡のショウドグ,志田郡の「みたくねぇ顔つきの童」などと,童の名前がちがっているが,やはり竈神起源譚として伝えられている。(後略)」
資料1において,宮城県黒川郡富谷町については下記の資料が出典とされています。
資料2 「釜の神様」『広報とみや』99号(1975)p.4【PK(PR)/ト】
また,竈神に関する資料として,以下の資料をご紹介します。
資料3 佐々木常人「カマガミに関する研究整理―附 関係文献目録―」『東北歴史資料館研究紀要』12巻(1986)pp.43-72【PK201/ト】
資料4 『 東北学 Vol.7』東北芸術工科大学東北文化研究センター, 2002【212/99X/7】
pp.350-373 内藤正敏「東北竈神の精神史―火・水・死体・金属・タイシ」
資料5 『内藤正敏*民俗の発見 1』法政大学出版局,2007【380.4/071/1】
pp.153-216「東北竈神のコスモロジー―火神・水神・金属神」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 民間信仰.迷信[俗信] (387 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 民間信仰
- 民話
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000190702