レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/10/09
- 登録日時
- 2009/03/12 02:11
- 更新日時
- 2009/03/12 02:11
- 管理番号
- tr170
- 質問
-
解決
西明寺(益子町)にある閻魔堂の建立年や、安置されている仏像について知りたい。
- 回答
-
次の資料を調査したところ、建立は正徳四年(1714)ということが分かりました。
・『栃木県立博物館 研究紀要 第1号』
(栃木県立博物館/編 栃木県立博物館 1984)
・『栃木県重要文化財西明寺本堂内厨子 栃木県有形文化財西明寺本堂修理工事報告書』
(重要文化財西明寺保存修理委員会/編 重要文化財西明寺保存修理委員会 1969)
・『下野の文化財 第1~10号 昭和43年5月~49年3月』
(栃木県市町村文化財保護委員会協議会/編 栃木県市町村文化財保護委員会協議会 1968)
さらに調査をすすめると、『墨絵で歩く関東古寺巡礼』(難波淳郎/著 新人物往来社 1988)p264に、堂内に安置されている像を「笑い閻魔」と言う、といった記述がありました。
そこで「笑い閻魔」でWebを検索したところ、西明寺が開設しているWebサイトを見つけました。(2009/02/06再確認)
<獨鈷山普門院西明寺Webサイト トップページ>
http://fumon.jp/index.htm
そこの説明によると、閻魔堂は『焔魔堂』と記すようです。
<焔魔堂>
http://fumon.jp/enma.htm
また、焔魔堂は寛保三年(1743)に再建され、堂内には
a.閻魔大王
b.善童子
c.悪童子
d.奪衣婆
e.地蔵尊
の5体の仏像が安置されているということも分かりました。
併せて「県指定文化財」という記載が見られたことから『とちぎの文化財』(栃木県文化協会/編 栃木県文化協会 1982)を確認したところ、a,b,cの3体は江戸時代に制作され、「木造閻魔王坐像・両脇侍像」として栃木県指定有形文化財に指定されていることが分かりました。(昭和50年4月30日指定)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 仏教 (180 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 西明寺(栃木県益子町)
- えんま堂
- 栃木県指定有形文化財
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000052295