レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/08/20
- 登録日時
- 2009/03/12 02:10
- 更新日時
- 2009/03/12 02:10
- 管理番号
- tr164
- 質問
-
解決
『ちくぬき』という方言について調べているのだが、具体的な用例が載っている資料はあるか。
- 回答
-
以下の資料に「ちく-ぬき」の用例に関する記載があります。
(1)『栃木県方言語源辞典』(森下喜一/著 落合書店 2002) p253
「 ちく いつわり。虚言。うそ。 [例] ちくぬかすんじゃねー。」
(2)『栃木方言の源(ルーツ)を求めて』(森下喜一/著 随想舎 2006) p211
(「ゴジャッペ」の項に記載)
「(前略)県内の多くの地域に、チクという方言があります。
「チクヌカシやがって、この野郎」
嘘をつくことを「チクヌク」といい、嘘をつく人をチクヌキといいます。(後略)」
(3)『栃木の方言をたずねて 言葉の原風景』(森下喜一/著 白帝社 1999) p189
「(前略)うそをつくことをチクヌクといったり、ドテラッポーユーといったりします。(後略)」
(4)『下野方言覚書』(黒尾正臣/著 下野新聞社 1988)
p65
「(前略)チクと言っても、実際にはチクラク・チクラッペ(ポ)、チクリンボ、チクラッパシ、チクラヌクなどの転訛の形で用いられることが多い。(後略)」
p208
「付(2) 「チク」語源小考(抜粋)
(一)
下野方言に「チク」という言葉がある。「うそ」の意味だが、これは栃木県全域ばかりでなく、茨城・群馬・千葉・埼玉の各県にも広く分布していて、実際には、チクをヌク・チクダマス・チクヌカスなどと言い、またチクラヌクという言い方もする。なお、ウソをツクとは勿論言うけれども、チクをツクという言い方はない。(後略)」
その他、以下の資料も調査しましたが、「ちく-ぬき」については記載がありませんでした。
・『おもしろ方言あいうえお』(嶋均三/著 下野新聞社 2000)
・『喜連川の方言』(手塚邦一郎/編 1989)
・『ごじゃっぺこくでね~ 栃木弁大全集』(まいぷれ那須/編 随想舎 2006)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 方言.訛語 (818 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 方言
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000052289