『野に咲け、あざみ』(芦原すなお/著 作品社 2008年)のあとがきに、「これは、ぼくの母、礒野栗子をモデルにした小説です。」
(418頁)とあることから、『香川県人物・人名事典』(四国新聞社/編・発行 1985年)により、礒野栗子氏の経歴を調べたところ、
出身地が観音寺市木之郷町となっていた。(101頁)
観音寺市と善通寺市を取り混ぜた善音寺市とともに、「水之郷町」も架空と思われるため、「みのごまち」
なのかあるいは「みのごちょう」なのか断定することはできないが、日本郵便の郵便番号検索では、
「木之郷町」を「キノゴウチョウ」と記している。
〔日本郵便郵便番号検索の観音寺木之郷町の箇所〕〔最終確認日:2010年1月19日〕
http://www.post.japanpost.jp/cgi-zip/zipcode.php?pref=37&city=1372050&cmp=1#ka一方、『野に咲け、あざみ』(芦原すなお/著 作品社 2008年)は、同書奥付前頁にもあるように、初出が
四国新聞の連載小説で、掲載当日、西日本放送の「ラジオ小説『野に咲け、あざみ』」という番組で朗読され、
その内容が現在(2010年1月19日時点)でも西日本放送のウェブサイトで聴けることがわかった。
そこで、第1章水のさとの「木之郷町」の箇所を含む【第1話】2007年9月23日放送分を聴いてみたところ、
「きのごちょう」と読んでいた。
〔西日本放送「ラジオ小説『野に咲け、あざみ』」のURL〕〔最終確認日:2010年1月19日〕
http://www.rnc.co.jp/radio/azami/b1-50.htm