レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/07/31
- 登録日時
- 2009/11/11 02:11
- 更新日時
- 2009/12/02 10:55
- 管理番号
- 埼浦-2009-028
- 質問
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解決
明治20年から30年代の教員採用制度について知りたい。中学校卒と師範学校卒でどのような違いがあったのか。
- 回答
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明確な記述のある資料は見つからず。時代が前後するものも含めて関連のある資料を下記に紹介する。
『埼玉県教育史 3』(埼玉県教育委員会 1970)
明治初期から明治12年ぐらいまでの教育行政、教育内容、教員養成について法令の記述とともに歴史を追って記載されている。
- 回答プロセス
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自館目録を〈教員採用〉で検索した中から、『教員採用の過去と未来』(山崎博敏 玉川大学出版部 1998)を調査するが、1980年代を中心に戦後のもの。同書の件名〈教育行政-日本〉で自館目録を再検索し、ヒットした資料を調査するが、該当する内容なし。
《NDL-OPAC》を件名〈教員 & 歴史〉で検索した結果から、『明治前期教育行政史研究』(金子照基 風間書房 1980)を調査する。「改正教育令」における官立師範学校卒業生の優位性についての記述あり。
教育関係の参考図書より、『学制百年史 資料編』(文部省 帝国地方行政学会 1972)『日本近代教育史事典』(平凡社 1971)に教員養成に関連する規程の記載あり。
『学制百年史 記述編』には、教員の資格・待遇についての記載があるが、いずれも中学校卒と師範学校卒の違いについての記載はなし。
『日本近代教育史事典』に記載されている参考文献を調査する。
『教師の歴史』(唐澤富太郎 創文社 1980)に教員の不足している状況と師範学校卒業生が派遣されて教員養成の指導に当った旨の記述あり。
『明治の小学校』(大森久治 泰流社 1973)に、大阪府の例だが師範学校卒業生の優位性について詳細な記載あり。
埼玉県の教育関係の資料を調査する。『埼玉県教育史 3、4』(埼玉県教育委員会)に小学校教員の資格や教員免許状についての記述あり。
その他の調査済み資料は以下のとおり。記述は見あたらず。
『教育行政思想-明治の改革と昭和の改革』(安嶋弥 第一法規出版 1992)
『日本近代公教育の支配装置』(岡村達雄 社会評論社 2002)
『明治前期の小学校と地域社会』(坂本紀子 梓出版社 2003)
『近代日本教員養成史研究』(水原克敏 風間書房 1990)
『明治以降教育制度発達史』(教育史編纂会 1964)
『日本教員史研究』(石戸谷哲夫 講談社 1967)
『教師の歴史社会学』(山田浩之 晃洋書房 2002)
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育史.事情 (372 9版)
- 参考資料
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- 『埼玉県教育史 3』(埼玉県教育委員会 1970)
- 『埼玉県教育史 4』(埼玉県教育委員会 1971)
- 『明治前期教育行政史研究』(金子照基 風間書房 1980)
- 『日本近代教育史事典』(平凡社 1971)
- 『教師の歴史』(唐澤富太郎 創文社 1980)
- 『明治の小学校』(大森久治 泰流社 1973)
- キーワード
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- 教員-小学校
- 中学校
- 師範学校
- 教育-歴史-日本
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000059370