レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年11月14日
- 登録日時
- 2013/03/12 11:53
- 更新日時
- 2013/05/07 17:53
- 管理番号
- 多治見-028
- 質問
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愛岐トンネルで使用されたという西浦焼の赤レンガについて知りたい。
- 回答
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以下の4点を提供する。
1.『旧国鉄中央線トンネル群(愛岐トンネル群)の文化財的価値についての調査報告』 多治見市文化財保護センター/編集 2012
2.『多治見市史 通史編 下』 多治見市/編集 1987
P241 トンネルの煉瓦の項目に 「トンネルに使用する煉瓦は当地で賄われたようで、「妻木街道の登り口附近に、西浦の煉瓦工場がつくられ、大きな窯二基で焼かれた。街道筋が集荷所で、そこからトロッコではこび、土岐川には船が六,七せきいて高蔵寺までも運んだ。」という記述あり。
P1250 円治による建築煉瓦の生産の項目に 「赤煉瓦は建築のみならず、各種の構造物にも使われた。鉄道のトンネルや橋台などである。」という記述あり。
P1411 上絵技術の開発の項目に 「明治29年ごろ 西浦円治、妻木坂で赤煉瓦の生産に着手」という記述あり。
3.『西浦焼』 高木 典利/編 2000
4.『写真アルバム』 (自館郷土資料室内資料)
上記4点の資料には、いずれも愛岐トンネルに西浦焼の赤レンガが使用されたという明確な典拠はないが、次の聞き取り資料1点を追加する。(追記2013年4月10日)
5.『おじいさん おばあさんの話 創立百年』 今井一成/採録・編 1973
P21の中央線工事と西浦の項目に 「鉄道ができるため西浦が、レンガと石の供給を引き受けたです。そして妻木街道の登り口附近に、大きな工場をこしらえましてなあ、大きな窯が二基ありましてなあ街道筋が集荷所になっていて、そこから土岐川の川べりまでトロッコで運び、土岐川には船が六、七せきおったです。そして、高蔵寺までのレンガの供給をやったです。」と記述あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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愛岐トンネルについて調べていたら、西浦焼の赤レンガが使われていたということで自館郷土資料室に問い合わせた。
- NDC
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- 芸術政策.文化財 (709 9版)
- 陶磁工芸 (751 9版)
- 教育史.事情 (372 9版)
- 参考資料
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- 『旧国鉄中央線トンネル群(愛岐トンネル群)の文化財的価値についての調査報告』 多治見市文化財保護センター/編 2012
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『多治見市史 通史編 下』 多治見市/編 1987
(第四章 交通・運輸・通信 第三節 鉄道 P241「トンネルの煉瓦」という記述あり 第二章 美濃焼の生産 第一節 種類 P1250「円治による建築煉瓦の生産」という記述あり 第三章 美濃焼の発展 第四節 地域の窯業 P1411「明治二九年ごろ 西浦円治、妻木坂で
赤煉瓦の生産に着手」という記述あり。) - 『西浦焼』 高木 典利/編 2000
- 『写真アルバム』 (自館郷土資料室内資料) (№8 №14 №48)
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『西浦焼赤レンガについて』 安藤 貞男/著 2009
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『おじいさん おばあさんの話 創立百年』 今井一成/採録・編 1973 多治見市立養正小学校
(P21 中央線工事と西浦という記述あり)
- キーワード
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- 西浦焼
- 赤レンガ
- 愛岐トンネル
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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【補足】愛岐トンネルとは、JR東海(旧国鉄)中央線上の多治見市古虎渓駅と春日井市定光寺駅間を結ぶトンネル。複線電化によって工事が進められ昭和41年に開通し、全長は2910m。
参考資料 『多治見市史 通史編 下』 (最終入力日 2013年4月10日)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000128750