レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/4/28
- 登録日時
- 2009/06/17 02:11
- 更新日時
- 2009/06/17 10:09
- 管理番号
- C2009F0451
- 質問
-
解決
下記2点に関する資料を紹介してください。
①韓国(できればソウル)のカフェ(喫茶店)の市場動向
②日系企業で韓国(できればソウル)に進出しているカフェ事業の経営動向
- 回答
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ご照会①②についてまとめて以下に回答します。なお、日本語、英文(または英文併記)の資料において調査しました。(【 】内は当館請求記号)
当館東京本館所蔵の韓国の統計、企業名鑑及び、NDL-OPAC(一般資料、雑誌記事索引)においてキーワード「韓国(又はソウル) カフェ」「韓国(又はソウル) 外食」「日本企業(又は日系企業) 韓国(又はソウル)」で検索した結果より、関連があると思われた資料の内容を確認しました。その結果、下記<関連情報が記載されていた資料>(1)~(3)に関連情報が記載されていました。
資料(1)の「第3部製造業 1.飲料品 (4)コーヒー」(pp.318-319)に2007年のコーヒー製造業の市場動向がまとめられており、カフェについてはp.319に「今後、家庭用とテイクアウトコーヒー専門店市場の成長が予想されている。」とだけ記載があります。「第4部社会間接資本とサービス業 3.流通・外食産業 (2)外食産業」(pp.480-483)の中の「⑤コーヒー市場」(p.483)に、2007年の専門店市場の動向が3行でまとめられています。
資料(2)の「表10-10 コーヒー専門店売上額推移」(p.600)、「表10-11 コーヒー専門店店舗数推移」(p.600)にそれぞれ主要企業の2001~2005の数値が掲載されています。
資料(3)は、日本外食企業の韓国参入への適切な戦略立案を可能にすることを目的とし、韓国における多国籍外食企業の共通の成功と失敗の要因および、業態別の企業事例をまとめた論考です。p.78「2.韓国における外食産業の環境と概況 (4)コーヒー業界」にスターバックス等の2005年上半期の動向が4行でまとめられています。pp.85-86「4.韓国における多国籍外国企業のマーケティングCase studies (4)コーヒー業態の事例→Krispy Kreme、UCC Coffee、Pronto」にKrispy Kreme、UCC Coffee、Pronto各社について、それぞれの企業へのインタビューに基づいた2005年時点の店舗数、経営動向がまとめられています。UCC Coffee、Prontoは日本の企業です。なお、p.87に参考とした文献、資料、インターネットサイト(韓国進出の多国籍企業の韓国ホームページ)が付されていますが、それらのうち、具体的な市場動向の出典は韓国の出版物、サイトですので調査していません。なお、タイトルは著者による日本語訳で原書名は記載されていません。
資料(3)に記載されていたPronto(株式会社プロントコーポレーション)のホームページ(資料(4))の「沿革」(http://www.pronto.co.jp/corporation/history.shtml)に2004年10月株式会社プロントコリア設立、2005年3月韓国1号店(江南)出店との記載のみ見つかりました。なお、EDINET(http://info.edinet-fsa.go.jp/)において提出者名称「プロント」「PRONTO」で検索しましたが該当は見当たりませんでした。UCC Coffee(ユーシーシー上島珈琲株式会社)のホームページ、EDINET掲載情報は貴館で調査済みのため、確認していません。また、NDL-OPAC(雑誌記事索引)において「UCC」「ユーシーシー」「上島 珈琲」「プロント」「PRONTO」で検索しましたが、関連資料は見当たりませんでした。
次に、Business Source Premier(EBSCOhost内)(当館契約のビジネス分野における外国雑誌論文・記事の全文・抄録データベース)をキーワード「Korea cafe」「Seoul cafe」で検索した結果、2004年以降の記事で、韓国におけるカフェに関するものに<関連情報が記載されていた資料>(5)(6)がありました(インターネットカフェに関する記事はインターネット、ゲームが主体のため除きました)。(5)はサムスンが設立したカフェ、(6)はエルメスなどのブランドが提供するカフェについての記事です。
上述の調査のほか、下記(A)~(D)の調査を行いましたが関連情報は見当たりませんでした。
(A)NDL-OPC(一般資料)においてキーワード「海外 進出 企業」での検索。
*すでにお調べの『海外進出企業総覧』(東洋経済新報社 『週刊東洋経済』の臨時増刊 年刊 【Z3-38】)以外に該当資料は見当たりませんでした。
(B)「企業・団体リスト情報」(http://refsys.ndl.go.jp/keisya.nsf/Public?OpenFrameset)の検索、分類「サービス業」「企業」の確認。
(C)飲料産業分野の雑誌、業界団体ホームページ(いずれも日本)の内容確認。
(D)GeNii(国立情報学研究所の学術コンテンツ・ポータル http://ge.nii.ac.jp/genii/jsp/index.jsp)においてキーワード「韓国(又はソウル) カフェ」」「韓国 外食 日本企業(又は日系企業)」での検索。
ご参考までに調査済みの資料、データベース、インターネットサイト等の書誌事項、URL等を下記<調査済資料等>に記します。
<関連情報が記載されていた資料>
(1)『韓国経済・産業データハンドブック』2008年版 アジア産業研究所 【Z3-2270】東京本館科学技術・経済情報室開架・関西館アジア情報室開架
(2)『韓国の産業と市場』2007 ビスタピー・エス 【Z3-B684】東京本館科学技術・経済情報室開架・関西館アジア情報室開架
(3)「韓国における多国籍外食企業の進出と戦略に関する調査」李美花(『立教ビジネスデザイン研究』(3) [2006] pp.75-87 【Z71-L901】)
(4) 株式会社プロントコーポレーションのホームページ(http://www.pronto.co.jp/)
「沿革」(http://www.pronto.co.jp/corporation/history.shtml)
(5)「Samsung unit unveils Landor-created gym, cafe brands」Shaw, Sharon Desker(『Media: Asia's Media & Marketing Newspaper』7/16/2004 p.4)
(6)「Coffee, Cakes, Clothes: Luxury Retailers Use Food to Lure Shoppers. (cover story)
」Zargani, Luisa Socha, Miles(『WWD: Women's Wear Daily』2/28/2006 Vol. 192 Issue 134 pp.1-9)
<調査済資料等>
・『韓国経済統計集. 2003年版』宋浚 韓国経済研究センター 2003.7 (資料 ; 2003/15) 【DC147-H7】 東京本館科学技術・経済情報室開架
・『韓国会社情報』2005(上期) 東洋経済日報社 【Z41-288】
pp.39-77「飲食料」、pp.645-663「娯楽・その他サービス」
・『韓国企業年鑑』2005 東洋経済日報社 【Z41-47】東京本館科学技術・経済情報室開架
・『Korea statistical yearbook』2007 統計庁 【Z41-AK31】(アジア言語OPAC(http://asiaopac.ndl.go.jp/)で検索可能。アジア言語OPACでご確認ください。)
pp.932-936「駐韓日本会社」
・『Economic statistics yearbook』2008 韓国銀行 【Z41-AK32】東京本館科学技術・経済情報室開架・関西館アジア情報室開架(アジア言語OPAC(http://asiaopac.ndl.go.jp/)で検索可能。アジア言語OPACでご確認ください。)
*目次、統計項目はハングル・英文併記
pp.169-175「Service industry activity indexes」
・『Social indicators in Korea』2008 統計庁 【Z41-AK86】東京本館科学技術・経済情報室開架・関西館アジア情報室開架(アジア言語OPAC(http://asiaopac.ndl.go.jp/)で検索可能。アジア言語OPACでご確認ください。)
*目次、統計項目はハングル・英文併記
pp.215-216「(3-6)Composition of domestique consumption expenditure by type of goods(at current prices 1981-2006)」
・『韓国』2007 世界経済情報サービス (ARCレポート) 【Z41-B201】東京本館科学技術・経済情報室開架
・『Country profile. South Korea』2008 Economist Intelligence Unit 【Z61-E799】東京本館科学技術・経済情報室開架・関西館アジア情報室開架
・「やまぎんアジアニュース 釜山支店 韓国外食産業事情」(『やまぐち経済月報』山口経済研究所 (392) [2007.12] pp.33-35 【Z3-B389】)
・「ソウルに登場 平壌カフェ (超ド級ワイド 異端者列伝)」(『週刊文春』文芸春秋 43(9) (通号 2118) [2001.3.8] p.177 【Z24-20】)
・『Beverage Japan』31(4)316(2008.4)~32(3)327(2009.3) ビバリッジジャパン社 【Z17-1135】
・全国清涼飲料工業会(http://www.j-sda.or.jp/index03.htm)
・全日本コーヒー協会(http://coffee.ajca.or.jp/)
・日本紅茶協会(http://www.tea-a.gr.jp/)
(インターネット最終アクセス:2009年4月28日)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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①『韓国の流通・外食産業 2007年版』(アジア産業研究所 2008)p.89~「コーヒー(エスプレッソ)
専門店業界」に2006~2007の業界動向、スターバックス等の業績あり。『韓国の産業と市場』(ビスタ・ビー・エス 2007)p.600に韓国のコーヒー専門店売上額の推移あり(~2005)。JETOROホームページ、日経テレコン21には適当な情報見当たらず。
②『海外進出企業総覧』p.350「Mister Donet Co.Ltd.」、p.364「Ueshima Coffee. Co. Korea. Ltd.」が
あるが経営状況の記述は見当たらず。この2社のホームページには韓国に特化した経営状況は見当たらず。EDINETも参照済み。
- NDC
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- 商業経営.商店 (673 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 大韓民国
- 産業
- 喫茶店
- 外国会社
- 国際投資
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000055737