レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/06/13
- 登録日時
- 2006/08/09 02:12
- 更新日時
- 2006/08/09 10:23
- 管理番号
- C2006M0721
- 質問
-
解決
米国の大学で、獣医学又は植物学と経営学の学位が同時に取得できる課程。
- 回答
-
調査に当たっては、米国の大学教育という観点から、「教育」、「大学」、 「米国」、「獣医学」、「植物学」等をキーワードとして当館蔵書検索・申込システム(NDL-OPAC)を検索した結果に基づき、次の文献を参照いたしました。
・『獣医学教育の抜本的改善の方向と方法に関する研究(平成11-12年度文部省科学研究費補助金研究成果報告書)』(唐木英明、東京大学 1999-2000 当館請求記号Y151-H11306022)
本書所載の「資料1 米国の獣医学部の現状と特徴」(pp.13-36)は、米国3大学の獣医学部視察(2000年1月)の報告をまとめております。このうち、ペンシルバニア大学獣医学部( School of Veterinary Medicine, University of Pennsylvania)のカリキュラムに関する箇所で、「獣医学士(D.V.M.)と同時に経営学学士(ママ)(M.B.A.)の学位を求める学生には、獣医学部とワートン学部がこれらのコースを同時にとれるコースを開講している。これは、現在、獣医病院の経営などにおいて両学位獲得の必要性が増加している事態に対応したものである。(以下略)」という記載があります(p.17)。
これに関連して、同大学獣医学部ホームページを参照すると、”V.D.M/M.B.A. Degree Program”として、この2つの学位を取得するために獣医学部および 同大学ワートン・スクール(Wharton School)が合同で開設している課程(combined course/joint program)について説明されております
(http://www.vet.upenn.edu/admissions/vmdmba.html)。
また、纐纈雄三、平良木肇「アメリカの獣医学部の大学活動:教育、研究、臨床、エクステンション」(『畜産の研究』52(6) 1998.6 pp.649-657 当館請求記号Z18-530)では、病院経営の必要性から、獣医学部の教官がビジネススクールで経営を学ぶことが「流行」になっている旨の記述もあります(p.654)。DVM、およびMBAを同時取得することとは直接関連する内容ではありませんが、ご参考までに紹介いたします。
この他、次の資料を参照いたしましたが、日本の大学の獣医学部に関する内容を含めて、関連の情報を得ることはできませんでした。また、植物学に関しても獣医学と同様に調査を行いましたが、関連資料、情報等を得るには至りませんでした。
・『獣医学教育の抜本的改善の方法およびその具体化に関する研究(平成13-14年度文部省科学研究費補助金
研究成果報告書)』(徳力幹彦、日本大学 2001‐2002 当館請求記号Y151-H13306024)
・『アメリカの大学の学士課程教育』(東京大学大学総合教育センター 1997 当館請求記号 FD25-H8)
・『アメリカの大学』(谷聖美 ミネルヴァ書房 2006 当館請求記号FD25-H20)
・わが国の獣医学教育の抜本的改革に関する提言(1):『日本獣医学会誌』53(6) 2000.6 pp.419-423(当館
請求記号Z18-352)
・同 (2) :『日本獣医学会誌』53(7) 2000.7 pp.487-490
・同 (3) :『日本獣医学会誌』53(8) 2000.8 pp.551-553
・特集 獣医学教育を考える?臨床教育の充実をめざして:『獣医畜産新報』 51(6) 1998.6 pp.477-504
(当館請求記号Z18-607)
*上記の他 NDL-OPAC検索によって山田一孝「資料 アメリカにおける獣医学教育」(『日本獣医師会雑誌』55(4 2002.4 pp.259-263 当館請求記号Z18-352)が表示されましたが、資料製本中(2006年6月7日時点)のため、内容を確認することができませんでした。
*インターネットの最終アクセスは2006/6/7です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
「ゴーマンレポート」に記載の大学を紹介。
- NDC
-
- 大学.高等.専門教育.学術行政 (377 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 獣医学
- 植物学
- MBA
- DVM
- アメリカ合衆国
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000030067