①『飛行機の操縦』
p.32 〈チェックリスト〉の項に「飛行機では失敗をしないために、「チェックリスト」を多用します。ふだんは、パイロットがまず操作を行い、その後でチェックリストを使って、正しく操作がなされたかを確認します。
チェックリストは副操縦士が1項目ごとに読み上げます。機長は読み上げられた項目のスイッチやレバー、計器を目で見てそのときの状態を声に出します。副操縦士は機長の答えと、チェックリストに書かれた答えが一致しているのを確かめてから、次の項目を読み上げます。」という記述がある。
②『航空安全とパイロットの危機管理』
p.109-110 <⑤チェックリストの活用(チェックリストは最後の砦)>の項に、チェックリストの意義など記載あり。
p.110 図4-2に写真が3枚ある。写真下には、「チェックリストの実施。離着陸のチェックリストは操縦桿(左下)、新機材では液晶パネルのチェックリスト(右下)」と記載あり。
③『飛行機操縦のABC』
p.20 「飛行前点検の順番はマニュアルやチェックリストに書かれているので、その通りに行っていく。」という記述がある。ページ右下に小さい写真があり、「乗り込んだら、チェックリストを見ながら確実に手順を実行していく。」と記載あり。
④雑誌『AIRLINE』2017年8月号
p.25 右上に写真あり。「「アンチコリジョンライト」「オン」「バックス」「オフ」…エンジンスタート前のビフォースタート・チェックリスト。」と記載あり。
⑤雑誌『AIRLINE』2018年4月号
p.38 「出発前の準備に限らないが、飛行機の操作ではそのフェーズごとに「チェックリスト」と呼ばれる忘備録を用いた、最終確認を行なう。チェックリスト自体は、場合によっては内容を全て覚えられてしまう程しか項目がなかったりもするのだが、それでも記憶だけに頼ることはせずに、必ず現物のチェックリスト(最近は電子化されている例も多い)を参照しながら一つひとつの手順を厳格に確認していくことが要求される。またチェックリストは、PMが読み上げてPFが実施・確認するといった風に、コクピットクルー二人の相互監視による共同作業で行なうことにより、安全のために定められた手順の抜け・漏れ・勘違いの可能性を少しでも低減させている。」という記述がある。
⑥『「マニュアル」をナメるな!』
p.170-171「飛行機では、エレクトロ・メカニカル・チェックリスト(電気機械併存式点検板)が使われている場合がある。これは、パイロットが離陸前の点検をする際に、その順番を規定の一本道にするためのものだ。板には、点検項目が上から下へ並べて書いてあり、それぞれにはスライド式のスイッチが設置されている。項目ごとにOKならばスライドを横にカチッとずらす。上から下へ順番に点検項目を見ていって、カチカチカチ……とスライドしていく。点検の順序が乱れないように、板上の一本道に誘導しているのだ。スライドが動くと電気信号が発せられて、飛行機のコンピューターシステムに通知が行く。スライドという機械的な仕掛けと、通知信号を発する電気スイッチが、組み合わさっている。」