レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/5/7
- 登録日時
- 2023/08/06 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:43
- 管理番号
- M23050614141507
- 質問
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鳥のノドグロミツオシエのエサの取り方について知りたい。
- 回答
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①『世界大博物図鑑 4 鳥類』には「ミツオシエ」の項目で以下の記述がある。
「ミツオシエとは、名のとおり、ミツアナグマや人間を、蜂の巣に案内する習性をもつアフリカ産の種類に由来する。蜜蝋を食べるこの鳥は、ミツアナグマの声を聞くと、そばへ飛んできてさかんに鳴きさわぐ。そしてミツバチの巣まで案内し、自分は近くの枝にとまる。アナグマは巣を引きちぎって蜜をなめたあと、鳥に分け前を与える。」
②『鳥類学』には、「採食と消化」(第6章)の説明の中で、以下のような記述がある。
「アフリカに暮らすノドグロミツオシエは、甘い物を好む人間やミツアナグマのような動物を、ハチの巣のある場所まで連れていくことが知られている。最初、このミツオシエはこれらの動物に近づき、チリッチリッという鳴き声で注意を引こうとする。この行動に動物が気づくと、ミツオシエはハチの巣の方向へ短く飛び、ふたたび戻って動物が後をついてくることを確認する。ミツオシエはこのような方法で数キロ以上離れたハチの巣まで動物を連れていき、興奮した鳴き声でハチの巣のありかまで到着したことを伝える。動物はハチの巣を開け、アフリカの人びとが珍重する蜂蜜を取り出すが、ワックスやハチの幼虫は残されるため、ミツオシエは食物をえることができる。」
③『世界の鳥の学名解』にも、「蜂蜜のありかを教えるミツオシエ」の項目で以下の記述がある。
「アフリカとアジア南部にミツオシエという名の変わり種の鳥がいる。(中略)ハチの巣をみつけると非常に示威的になる。尾を振り、やかましく鳴いて助っ人の人間やミツアナグマの注意をひき、その巣まで案内するのである。その助っ人が巣を壊している間は静かに待ち、その壊れた巣からハチミツや蜜ろうを食べる。」
④『知られざる動物の世界 8 小型肉食獣のなかま』でも「ミツアナグマ(ラーテル)」の項目の中で、ノドグロミツオシエをパートナーとしてミツバチの巣を見つけるといった説明がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 鳥類 (488 9版)
- 参考資料
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①荒俣宏『世界大博物図鑑 4 鳥類』 平凡社,1987,443p.参照はp.269.
②フランク・B.ギル『鳥類学』 新樹社,2009,746p.参照はp.182.
③平嶋義宏『世界の鳥の学名解』 北隆館,2018,339p.参照はp.65.
④『知られざる動物の世界 8 小型肉食獣のなかま』 朝倉書店,2013,113p.参照はp.77.
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①荒俣宏『世界大博物図鑑 4 鳥類』 平凡社,1987,443p.参照はp.269.
- キーワード
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- ノドグロミツオシエ ミツオシエ
- ミツアナグマ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2023050614160441507
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000337066