①『住環境のバリアフリー・ユニバーサルデザイン』では、「段差解消機の種類」の項目で次のように述べられている。「段差解消機は、車いす使用者を対象とする「車いす対応型」、歩行困難者を対象とする「歩行者対応型」に分類される。また、「車いす対応型」は、設置に建築工事を伴う「固定式」、建築工事を伴わない「据置き式」、さらに場所を移動して使用する「移動式」がある。(中略)「歩行者対応型」は玄関の上がり框部分に設置されることが多い」。この説明とともに車いす対応型の固定式・据置き式・移動式段差解消機と、歩行者対応型段差解消機のイラストが掲載されているが、家の見取り図は掲載されていない。
また、「車いす対応型段差解消機」の項目では、設置の際に水抜き工事が必要となる場合の説明とともに「水抜き工事が必要な固定式段差解消機」のイラストも掲載されている。
②『ひとりひとりの福祉用具』では、まず段差解消機について次のように説明がある。「段差を解消するために、スロープがよく使われますが、段差が小さい場合はよいとして、段差が300mm程度を越えたら、スロープよりは段差解消機(Lifting Platform)を利用した方が便利です。(中略)段差解消機を利用すれば、車いすの場合はもちろん、各種の歩行補助用具も容易に、安心して、安全に段差を通行することができるようになります」。次に段差解消機には据え置くタイプと埋め込むタイプがあるという説明と共に、それぞれのタイプの段差解消機のイラストが掲載されているが、家の見取り図は掲載されていない。
③『福祉住環境コーディネーター検定試験2級公式テキスト』では、「④段差解消機を設置する方法」について記述されており、「立位用の段差解消機」のイラストが掲載されている。また、「第6章住宅生活における福祉用具の活用」には「8 段差解消機」の項目があり、車いす対応型の据置式(電動・手動)・設置式・移動式の段差解消機のイラストが掲載されている。そして巻末の事例集のうち、段差解消機が設置された住宅の見取り図は5例紹介されており、ウッドデッキ前・玄関・居室の掃き出し窓前(2例)・玄関ポーチ前にそれぞれ設置された例が確認できる。
④『最新失敗しない!後悔しない!マイホームの建て方・買い方』の「こだわりプラン③バリアフリー住宅」では、洋室の掃き出し窓の外に段差解消機を設置した間取り例が段差解消機の写真とともに紹介されている。
⑤『バリアフリー住宅読本』では、玄関の上がり框に埋め込み型の段差解消機が設置された場合のイラストと、「玄関前にスロープをとれない場合の例」としてテラス戸の外に段差解消機を設置した場合のイラストが掲載されている。また、工事の実例として土間(2例)とテラス(1例)に段差解消機を設置した場合の見取り図も掲載されている。
⑥『車いすの一級建築士が教えるほんとうのバリアフリー建築』では段差解消機に触れている事例が2例紹介されている。玄関ポーチ前に「必要に応じて段差解消機を設置できるスペースを確保」された例と、玄関ポーチ前に段差解消機が設置された例の見取り図と写真が掲載されている。
⑦『実例でわかるバリアフリー改修の実践ノウハウ』では、バリアフリー改修の実例が多数紹介されており、その中で段差解消機が設置された実例は3例(テラス前に設置した例・玄関先の高低差2mの階段の段差解消のために設置した例・玄関の上がり框に設置した例)確認できた。それぞれの事例に見取り図と改修部分の写真が掲載されている。
⑧『福祉用具の活用法』に掲載されている「用具を上手に使って段差を克服」では、据え置き式段差解消機と設置式段差解消機の説明文と共に写真が掲載されている。また、同じくこの本に掲載されている「福祉用具から発想する住宅改修―福祉用具と住宅施工の両方に強い専門家の必要性―」では、様々な住宅改修の事例が挙げられており、その中で段差解消機が設置された例が紹介され、実際に使用している様子の写真が添えられている。