レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/02/28
- 登録日時
- 2023/04/01 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:43
- 管理番号
- M23022617538781
- 質問
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東日本大震災のときにイスラエルがまっさきに救援に来たと聞いたが、本当か。
そのことについて書いてある資料を見たい。
- 回答
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朝日新聞と読売新聞のデータベースで、震災発生の2011年3月11日から1か月間で「イスラエル」「東日本大震災」のワードを含む記事を検索した。
朝日新聞は03月27日朝刊(①)で、イスラエルが「50人規模の医療部隊を宮城県に派遣する」こと、「各国の支援で、医療部隊の派遣はイスラエルが初めてとなる」ことを記し、翌28日朝刊(②)では「27日夜、成田空港に到着した」としている。
読売新聞も28日朝刊(③)で、「27日夜、成田空港に到着した。「外国の医療団が被災地入りするのは初めて」などと記している。
また、翌29日の夕刊(④)では「29日、東日本巨大地震で被災した宮城県南三陸町で、住民の診療を始めた」ことが記されている。
そのほかの資料では、⑤『大震災に学ぶ社会科学』によると、緊急救助隊は3月12日に到着した韓国隊が最初であるという。あわせて各国の救助隊の到着日時が表にまとめられているが、イスラエルの記載はない(p.14)。しかし、緊急救助隊以外の支援隊の一覧表において、医療チームとしてはじめて3月27日に日本に到着したことが示されている(p.23)。
⑥「東日本大震災への海外からの支援実績のレビュー調査」では、医療支援チームに関する記述の中で、「イスラエルは最も早くかつ大規模なチームを派遣しました」「3 月 28 日には支援チームが南三陸町に入り、医療活動を開始しました」とある。
⑦『外交』には、当時イスラエルの医療支援チームを受け入れる調整に携わった栗原市長のインタービューが掲載されており、当時の状況や活動内容を知ることができる。
このほか⑧「東日本大震災における国際支援受入調整」、⑨『防災をめぐる国際協力のあり方』、⑩「IDFの東北ミッションとイスラエルの「世界標準化」」においても、医療支援チームとして早くかつ大規模なチームが派遣された例として紹介されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会福祉 (369 9版)
- 参考資料
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①「イスラエル、医療部隊を宮城に派遣 東日本大震災」『朝日新聞』2011.03.27, 朝刊, 5総合, p.5.
②「イスラエル軍の医療部隊、成田空港に到着 東日本大震災」『朝日新聞』2011.03.28日, 朝刊, 社会, p.30.
③「イスラエル医療団 被災地で活動へ」『読売新聞』2011.03.28, 朝刊, 外A, p.5.
④「イスラエル隊、診療開始 震災特例『第1号』」『読売新聞』2011.03.29, 夕刊, 夕一面, p.1.
⑤村松岐夫 監修『大震災に学ぶ社会科学 第7巻』 東洋経済新報社,2015.6,324p. 参照はp.22-25.
⑥「東日本大震災への海外からの支援実績のレビュー調査」一般財団法人国際開発センター, 2014.2. 参照はp.34.
https://www.idcj.jp/pdf/idcjr20140304.pdf
(2023/2/28最終閲覧)
⑦佐藤勇「イスラエル医療支援チーム受け入れの舞台裏」『外交』vol.7,2011.5,p.6-9.
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/gaikou/vol7/pdfs/gaikou_vol7_04.pdf
(2023/2/28最終閲覧)
⑧阪本真由美「東日本大震災における国際支援受入調整」
『研究論文・報告集 平成24年度(DRI調査研究レポート -
vol.30)』神戸 阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター,2013.3,p.147-155. 参照はp.152-153.
⑨片山裕 編著『防災をめぐる国際協力のあり方』京都 ミネルヴァ書房,2017.7,262p. 参照はp.70.
⑩田浪亜央江「IDFの東北ミッションとイスラエルの「世界標準化」」『現代思想』49 (3),2021.03,p.175-181.
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①「イスラエル、医療部隊を宮城に派遣 東日本大震災」『朝日新聞』2011.03.27, 朝刊, 5総合, p.5.
- キーワード
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- 東日本大震災
- 災害支援
- 災害援助
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2023022617550138781
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000331509