①『絶対後悔しない!豪雨・地震に強い住まい選び』
p.144 水害対策の住宅補強工事について、塀・止水版の設置や地面のかさ上げなど6つの例が写真付きで紹介されている。
p.178-187 排水ポンプを設置し維持・管理する、盛土でかさ上げする、高床式で基礎・床の高さを上げる、防水性の塀・外壁・止水版を設置する、ベランダやバルコニーにはオーバーフロー管を設置する、ブレーカーを階ごとに分ける、水回りやリビングを2階にするといった、水害に備えるためのリフォームが紹介されている。
②『水害に備えて』
p.28-29 「水害に考慮した住宅の工夫」として、家具や天井収納はしごを利用した避難しやすさの工夫、盛り土・基礎・ピロティや車庫による形状・高さの工夫、素材・材料の工夫、復旧しやすさの工夫について書かれている。
③「高気密住宅が浸水で浮く」『日経アーキテクチュア』第1178号
p.58-67 2019年10月の台風19号による浸水被害を踏まえ、高気密住宅の浮き上がりを防止する提案が紹介されている。
④「浮かせて守る耐水害住宅」『日経アーキテクチュア』第1179号
p.7-9 一条工務店が防災科学技術研究所との共同研究を行って完成させた「耐水害住宅」が紹介されている。主に、洪水時の水の浮力によって船のように浮き上がる浮力タイプの住宅について説明されているが、基礎内に水を入れて住宅の重量を増すことで流出を防ぐスタンダードタイプの住宅もあると書かれている。
⑤「水深3mの洪水に耐える住宅 台風被害を教訓に開発」『日経アーキテクチュア』第1193号
p.26-28 長野市の地場工務店ミツヤジーホームが開発した「耐水害住宅」を紹介している。「耐水害住宅は、1階が鉄筋コンクリート(RC)造で2階が木造の混構造を採用している。」とあり、玄関ドア等の開口部の止水対策や、ベタ基礎内に砕石による重しを敷く浮力対策についても書かれている。
⑥「床上浸水後に「洗える家」 建て主だけで応急対応できる」『日経アーキテクチュア』第1193号
p.29-31 一般社団法人の埼玉いえ・まち再生会議が考案した「洗える家」を紹介している。「洗える家の基本的な考え方は、浸水深が1mまでは盛り土と高基礎で水の侵入を防ぎ、それ以上になったら建物内部が浸水することを受け入れるというものだ。」とある。浸水後に壁の中を洗うことができる構造について解説されている。
⑦「西日本豪雨の被災体験を生かし復旧費用10分の1の対策を考案」『日経アーキテクチュア』第1193号
p.32-34 岡山県倉敷市の宇川建築計画事務所が考案した、水害時の復旧費用を大幅に抑える手法の住宅を紹介している。水を入れない、水を抜きやすい、ぬれても乾きやすい、ぬれても再利用できる、ぬれても交換しやすいという5つの対策について解説されている。
⑧「一条工務店が体験棟を全国展開 対策競う独自アイデアが続々」『日経アーキテクチュア』第1193号
p.36-39 一条工務店、ユニバーサルホーム、ヤマダホームズ(群馬県高崎市)、サンヨーホームズの4つの住宅メーカーが開発した水害対策仕様の住宅を紹介している。それぞれの住宅の特徴が、写真やイラストを用いて説明されている。
⑨「浸水対策の費用対効果は?被害軽減策と建築費を試算」『日経アーキテクチュア』第1193号
p.40-43 建築研究所が「水害リスクを踏まえた建築・土地利用とその誘導のあり方に関する研究」の途中成果として2020年3月にまとめた報告書をもとに、従来の木造2階建て住宅と3つの耐水害モデル案について、建築費と水害時の修復費の費用対効果を比較・分析した結果が示されている。
⑩「床上浸水のリスクがある敷地における住宅基礎設計の対策」『建築技術』第854号
p.126-139 床上浸水を防ぐための対策の実施例として、地盤のかさ上げ、基礎によるかさ上げ、高床式(ピロティ形式)の建物構造、設備機器関連の対応、外壁の耐水化が紹介されている。
⑪「防水性能を高めた木造住宅[耐水害住宅]の開発」『建築技術』第854号
p.134-139 一条住宅研究所が開発した「耐水害住宅」について、その水害対策の特徴や開発時の実験概要と結果などが書かれている。