レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/02/12
- 登録日時
- 2020/03/25 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:41
- 管理番号
- M20021212108446
- 質問
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岡山英語学校、薇陽学院、岡山英学校の関係を知りたい。
- 回答
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資料①『社会福祉法人岡山博愛会一〇〇年史』には、正宗白鳥が薇陽学院で学んだとし、明治42年(1909)3月12日付の「中国民報」の記事で、「明治二六年から三〇年まで、少林寺に薇陽学院という英語学校があった。」と紹介している。
資料②『薇陽学院時代とキリスト教』によると、明治13年(1880)創立の「岡山英語学校」と明治21年(1888)9月に男子校として創立された「岡山英語学校」とは同一の学校ではないか、とある。
資料③『岡山教会百年史 上巻』によると、明治21年(1888)に安部磯雄、小野田元の2名に教則編集及び教師招聘の件を一任し、9月に東中山下岡山教会堂の南隣に「岡山英語学校」を開設とある。また、明治25年(1892)1月には普通学校でありながら英語学校と呼称するのは不適当なため改名し、「薇陽学院」に改めたとある。
資料④『薇陽』によると、基督教徒中国青年会が明治12・13年(1879・1880)ごろできた「岡山英語学舎」を譲り受け、明治18年(1885)ごろに「青年会英語学校」と改称したとある。さらに、「岡山英語学舎は一転して青年会英語学校となり、再転して岡山英語学校となりしものの如しされど其再転するや組織全く前二者と異にして、純然たる普通学校となりたるものなれば、本院の紀元実に此期に求むべし、(後略)」とある。
資料⑤『石井十次日誌 明治28年』、資料⑥『石井十次日誌 明治29年』によると、石井十次等が「薇陽学院」を廃校し、「岡山英学校」を新たに設立する相談をたびたび行った記述がある。
以上から「岡山英語学舎」および「青年会英語学校」は、「岡山英語学校」とは直接の関係は無く、「岡山英語学校」が改称して「薇陽学院」となり、その後、「岡山英学校」となったことが分かる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- キリスト教 (190 9版)
- 参考資料
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資料① 更井良夫『社会福祉法人岡山博愛会一〇〇年史』岡山 岡山博愛会,1991,421p,参照はp.56.
資料② 中林良雄「薇陽学院時代とキリスト教 白鳥正宗忠夫伝の試み2」『玉川大学文学部紀要「論叢」』第36号,玉川大学文学部,1995,参照はp.194-226.
資料③ 日本基督教団岡山教会『岡山教会百年史 上巻』岡山 日本基督教団岡山教会,1985,398p,参照はp.54-55.
資料④ 山下虎之助『薇陽』岡山 薇陽学院,1984,42p.
資料⑤ 石井十次『石井十次日誌 明治28年』木城村(宮崎県児湯郡) 石井記念友愛社,1964,341p,参照はp.280,284,286.
資料⑥ 石井十次『石井十次日誌 明治29年』木城村(宮崎県児湯郡) 石井記念友愛社,1967,437p,参照はp.6,17,34.
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資料① 更井良夫『社会福祉法人岡山博愛会一〇〇年史』岡山 岡山博愛会,1991,421p,参照はp.56.
- キーワード
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- キリスト教
- ペテー
- 岡山の教育
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2020021212111708446
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000276618