レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年07月02日
- 登録日時
- 2022/08/17 14:37
- 更新日時
- 2022/12/26 14:11
- 管理番号
- 埼久-2022-036
- 質問
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解決
弓矢に関する資料を探している。モンゴル式と地中海式の違いや、その他のスタイルについて知りたい。
- 回答
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下記の資料を紹介した。
1 図書
『弓射の文化史 原始-中世編 狩猟具から文射・武射へ』(入江康平著 雄山閣 2018)
p71-80「第4節 射法の分類とわが国の射法」
p71-74「1 射法のさまざま」に説明あり。
p158-165「第4節 古代の射法-取懸け法について-」
p158-162「1 取懸け法のさまざま」に説明あり。
p162-163「2 取懸け法の相違と弓矢の位置関係」に、矢の弓に対する位置に相違があることについて記述あり。
『洋弓』(ロバート・P.エルマア著 菅重義訳 不昧堂書店 1969)
p5「まえがき」に、世界の弓術はメディターニアン(地中海型)、蒙古型、ピンチの3つに大別されるとの記述あり。
p31-36「引き」には大きい型が3つあるとして、「つまみ引き」「親指引き」「手指引き」の紹介あり。
『弓道指導の理論と実際』(入江康平[ほか]編著 不昧堂出版 1998)
p37-40「8 弓の技術史 A)取懸け法」に、つまみ型、つまみ型の変形、蒙古型、地中海型の4つの型について説明と図があり、日本での取懸け法の歴史的変遷についての考察あり。
『現代弓道講座 6 弓道文化編』(小山高茂[ほか]編 雄山閣出版 1969)
p42-45「射芸の上からの考察 上古時代の射法」
日本の射法の変遷について記述あり。
『アーチャー 名射手の伝説と弓矢の歴史』(森村宗冬著 新紀元社 2008)
p211「射法(弦の引き方)」につまみ型(2種)、地中海型、蒙古型、日本、ゆがけの図あり。
『弓道講座 第1卷(総論編)』(雄山閣 1941)
p1-18「日本弓道概論」
p10-12「第四節 各民族の射法」に、マックス・エーンスの分類した五種の古代各民族の射法について説明あり。第四射法には「地中海式射法」、第五射法には「蒙古式射法」とあり。
『みんなのアーチェリー』(高柳憲昭著 学習研究社 2007)
p14「Q&A」に、日本弓(和弓)とアーチェリーの違いについてのQ&A、「アーチェリーと日本弓のおもなちがい」を示した表あり。
2 インターネット情報
《HERMES-IR(一橋大学機関リポジトリ)》(https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/ir/index.html 一橋大学)
鈴木正著「アーチェリーの発達について」(『一橋大学研究年報 自然科学研究 15巻』p1-57 一橋大学 1973.3 https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/re/search/simple/?lang=0&mode=0&kywd=%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%99%BA%E9%81%94%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6)
p5-7「III 弓の歴史」にMediterranean form(地中海型射法)、Mongolian form(蒙古方式射法)、Pinch draw style(つまみ引き方式)について説明あり。
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)
森俊男著「弓射における弓手の働きに関する研究」(『武道学研究 35 巻 Supplement号』p57 日本武道学会 2002 https://www.jstage.jst.go.jp/article/budo1968/35/Supplement/35_57/_article/-char/ja/)
目的に、「弓手の操作に注 目して、各民族における弓矢の発射技術の比較 ・分類を行うこととした。」とあり。
- 回答プロセス
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1 NDC分類〈789.5〉の棚にあたる。
2 自館目録を〈弓 & NDC分類:78〉〈内容検索:弓〉〈フルテキスト:射法〉で検索する。
3 《コトバンク》(https://kotobank.jp/ DIGITALIO)を〈地中海型射法〉で検索する。
「「メディタレニアン型射法」のページをご覧ください。」の表示あり。
「メディタレニアン型射法」
(https://kotobank.jp/word/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BF%E3%83%AC%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%B3%E5%9E%8B%E5%B0%84%E6%B3%95-141513)
4 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈弓矢 & モンゴル & 地中海〉〈モンゴル式 & 弓〉〈世界 & 弓射法〉で検索する。
《Yahoo知恵袋》(chiebukuro yahoo.co.jp Yahoo!Japan)
「弓に矢をつがえる「とりかけ」の方法に地中海式とモンゴル式(あとピンチ式もありますが)がありますね。両者の利害得失についてご教示ください。」(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10121208635)
《コトバンク》(https://kotobank.jp/ DIGITALIO)
「モンゴリアン型射法」(https://kotobank.jp/word/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E5%9E%8B%E5%B0%84%E6%B3%95-143154)
5 《MAGAZINEPLUS》(日外アソシエーツ)を〈弓 & 射法〉〈メディタレニアン型射法〉で検索する。
6 《CiNii Research》(https://cir.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)を〈弓矢 & 射〉〈弓 & 射法〉〈メディタレニアン型射法〉〈地中海射法〉〈モンゴリアン射法〉〈モンゴル式射法〉で検索する。
7 《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)を〈弓矢 & 射〉〈アーチェリー〉〈弓術 & 比較〉で検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2022年7月2日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 武術 (789)
- 参考資料
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- 『弓射の文化史 原始~中世編 狩猟具から文射・武射へ』(入江康平著 雄山閣 2018)
- 『洋弓』(ロバート・P.エルマア著 菅重義訳 不昧堂書店 1969)
- 『弓道指導の理論と実際』(入江康平[ほか]編著 不昧堂出版 1998)
- 『現代弓道講座 6 弓道文化編』(小山高茂[ほか]編 雄山閣出版 1969)
- 『アーチャー 名射手の伝説と弓矢の歴史』(森村宗冬著 新紀元社 2008) , ISBN 4-7753-0636-7
- 『弓道講座 第1卷(総論編)』(雄山閣 1941)
- 『みんなのアーチェリー』(高柳憲昭著 学習研究社 2007) , ISBN 4-05-403345-8
- キーワード
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- 弓矢-歴史
- 武術
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 武術
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000319992