レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/02/17
- 登録日時
- 2019/11/18 00:30
- 更新日時
- 2019/11/18 00:30
- 管理番号
- 6001037294
- 質問
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解決
楠親子の「桜井の別れ」を題材にした能を読みたい。また、謡曲ならびに詩や歌などの作品があれば紹介してほしい。
- 回答
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1.謡曲について
・『解註謡曲全集 巻5』(野上豊一郎/編 中央公論社 1985.1)
「桜井駅(金剛流)」(p.169-180)と「楠露(観世流)」(p.181-190)の2点が収録されています。それぞれに曲の種別・作者・主題などの記述ならびに注釈が記載されています。
また、内容未確認ですが、『古典芸能作品集内容総覧』(日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ2010.4)によると下記の資料には6点収録されているようです。
・『未刊謡曲集 続5』(田中允/編 古典文庫 1989.10)
「桜井」(明治新作本)、「桜井」(新楽本)、「桜井」(金春流本)、「桜井」(喜多流昭和改作本)、「桜井駅」(盛徳本)、「桜井駅」(金剛流現行曲本)
2.謡曲以外の作品について
・『大日本地名辞書 上方』(吉田東伍/著 富山房 1938.2)
「桜井」の項目があり、漢詩「過桜井駅址」(頼山陽作)と俳句「なてしこにかゝるなみたや楠の露」(芭蕉作)が掲載されています(p.419)。
・『新日本古典文学大系 66 菅茶山 頼山陽詩集』(佐竹昭広/[ほか]編集委員 岩波書店 1996.7)
「楠公桜井図」(菅茶山作)(p.138-139)、「過桜井駅址」(頼山陽作)(p.260-262)が掲載されており、原文、読み下し文ならびに語釈が記されています。
・『諸注評釈新芭蕉俳句大成』(堀切実/編 明治書院 2014.10)
上記紹介した芭蕉の句についての解釈や語釈などが記載されています(p.718-719)。
・『新編日本古典文学全集 70 松尾芭蕉集 』(小学館 1995.7)
同じく芭蕉の句についての解釈や注が記載されています(p.524)。
・『明治天皇御集謹解』(明治天皇/[著] 第一書房 1941.5)
「桜井里」と題する明治天皇の和歌で、桜井駅跡の石碑に刻まれています。簡単な注も記されています(p.84)。
・『日本の唱歌 上 明治篇』(金田一春彦/編 講談社 1982.7)
唱歌「桜井の訣別」(落合直文/作)の歌詞、楽譜ならびに解説が収録されています(p.112-114)。
[事例作成日:2019年8月14日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 能楽.狂言 (773 10版)
- 詩歌 (911 10版)
- 参考資料
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- 解註謡曲全集 巻5 野上/豊一郎∥編 中央公論社 1985.1 (169-180,181-190)
- 大日本地名辞書 上方 吉田/東伍∥著 富山房 1900 (419)
- 新日本古典文学大系 66 佐竹/昭広∥[ほか]編集委員 岩波書店 1996.7 (138-139,260-262)
- 諸注評釈新芭蕉俳句大成 堀切/実‖編 明治書院 2014.10 (718-719)
- 新編日本古典文学全集 70 小学館 1995.7 (524)
- 明治天皇御集謹解 明治天皇∥[著] 第一書房 1941 (84)
- 日本の唱歌 上 金田一/春彦∥編 講談社 1977 (112-114)
- 古典芸能作品集内容総覧 日外アソシエーツ株式会社∥編集 日外アソシエーツ 2010.4
- キーワード
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- 楠木(くすのき)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000265396