レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/04/30
- 登録日時
- 2015/03/20 00:30
- 更新日時
- 2015/03/20 00:30
- 管理番号
- 6001007501
- 質問
-
解決
加嶋屋長田家文書解題のうち長田家系図について質問します。
加嶋屋作兵衛八代目政雍は鴻池五郎兵衛の子息で文化二年に養子縁組しています。この鴻池五郎兵衛は両替商の鴻池屋の人と思いますが、この人物を教えて下さい。
- 回答
-
ご質問いただいたのは、『史料館所蔵資料目録』 第14集 「加嶋屋長田家文書解題」に掲載されている系図のうち「政雍」にある「鴻池五郎兵衛男」のこととして調査いたしました。
(【 】内は、当館の請求記号です。)
当館所蔵『鴻池家年表』 鴻池統男文責 1991 【288.3/70N/】
によりますと、「五郎兵衛」として掲載されている人物は、
1 鴻池家初代とされる善右衛門正成の六男として記載されている戒名(秋月円沢居士)
『鴻池善右衛門』 宮本又次著 吉川弘文館 人物叢書 新訂版 1986.7 【351/1721/#】
のp66-67に記載があり、1669年19歳で夭死したとあります。
代々この1に記載する分家から、「五郎兵衛」という名で掲載されています。
2 新六(後、五郎兵衛) 宗誠男(戒名:三友了笑居士)
3 和五郎(別、五郎兵衛) 長男「利之助」死後「五郎兵衛」名ニテ再相続 (戒名:沢厳了省禅定門)
1は、『史料館所蔵資料目録』 第14集 「加嶋屋長田家文書解題」より文化年間(1800ごろ)に「入家」の表示があり該当しないと思われます。
また、2については子に男早世、男早世、栄蔵の3名が記載されていますが、『史料館所蔵資料目録』 第14集 「加嶋屋長田家文書解題」に記載されている「信次郎」「松三郎」「作兵衛」「作右衛門」の名称がありません。
3については、『史料館所蔵資料目録』 第14集 「加嶋屋長田家文書解題」には幼名を「信次郎」と掲載しており、『鴻池家年表』の系図の3「和五郎」の次男に「信次郎」が掲載されています。
これらの情報からは、おそらく「和五郎」のことと推定されますが、確証がえられたという結果ではありません。
また、複数の文献をみましたが、「和五郎」についての詳細な記述はありませんでした。
[事例作成日:平成27年2月16日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 8版)
- 参考資料
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- 鴻池家年表 鴻池/統男∥文責 鴻池
- 史料館所蔵史料目録第14集史料館∥編集史料館
- キーワード
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- 鴻池(コウノイケ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 大阪,人物・団体
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000169547