レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/04/26
- 登録日時
- 2022/11/22 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:42
- 管理番号
- M22031718315342
- 質問
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イチゴの普段食べている赤い実の部分は果実ではないと聞いたが、何と呼ぶのかが分かる児童書が読みたい。
- 回答
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以下の資料で「花托(かたく)」と「花床(かしょう)」という2つの呼び方についての記載があった。
「花托」
①『めくってみよう!やさいとくだもの絵本図鑑』では、「イチゴ」の項目に「イチゴの表面にはゴマのような小さなつぶつぶがあります。じつは、このつぶつぶこそ、イチゴのほんとうの実。赤いところは、花の土台(花托)がふとったものなのです。このようなみせかけの実をもつくだものを「偽果(偽はニセモノという意味)」といいます。」と記載されている。
②『食育にやくだつ食材図鑑2』では、「イチゴ」の項目の「食べているのは実じゃない!」のコラムで、「一般的に植物の実は、めしべの下にある「子房」という部分が育ってできています。ところがいちごの赤くあまい部分は、花の土台である「花たく」という部分が育ったもの。子房は表面のつぶです。そして本当の種は、この子房のなかに入っています。」と記載があり、断面図とともに紹介されている。
③『イチゴの絵本』では、①、②と同じような記載がある。また、「どこを食べている?」のコラムで、「モモやカキをきってみてごらん。タネのまわりの、子房が大きくなったやわらかい果肉の部分(イチゴの偽果に対して真果といい、ホントの果実という意味)を食べるよね。イチゴは、たくさんのタネが、裸のまんま実にくっついている。子房がほとんど大きくならないから、痩果(痩はやせたという意味)ともいうんだ。」と説明されている。
④『たべものびっくり事典』では、「リンゴの果実とは、食べずに捨てる芯の部分!!」のコラムの中で、「食べている赤く甘い部分が花托で、ゴマのようなつぶつぶが果実なんだ」とある。
⑤『野菜ふしぎ図鑑』、⑥『植物ないしょの超能力』、⑦『植物のふしぎ』でも、①と同じような記載があり、花托の部分がイラストで紹介されている。
「花床」
⑧『野菜・くだもの』では、「イチゴ」の項目の「食べているのは花床」のコラムで、「一般的にわたしたちが食べているくだものは、植物の果実の部分です。しかし、イチゴの赤い実は、果実ではなく、花の台である「花床」という部分が成長したものです。本当の果実は表面の小さな粒のひとつひとつです。そして、この中に種子が入っています。」と記載があり、写真で花床の部分が紹介されている。
⑨『野菜と果物』、⑩『なぜ?の図鑑 植物』でも、⑧と同じような記載があり、花床の部分がそれぞれ写真で紹介されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 蔬菜園芸 (626 9版)
- 参考資料
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①フロランス・ギロー『めくってみよう!やさいとくだものの絵本図鑑』 ひさかたチャイルド,2014,138p. 参照はp.50.
②『食育にやくだつ食材図鑑2』 ポプラ社,2009,47p. 参照はp.6-7.
③きむらまさゆき『イチゴの絵本』 農山漁村文化協会,1999,35p. 参照はp.6.
④こざきゆう『たべものびっくり事典』 ポプラ社,2021,159p. 参照はp.17.
⑤稲垣栄洋『野菜ふしぎ図鑑』 健学社,2007,61p. 参照はp.30.
⑥田中修『植物ないしょの超能力』 小学館,2021,159p. 参照はp.73.
⑦『植物のふしぎ』 PHP研究所,2010,127p. 参照はp.98-99.
⑧『野菜・くだもの』 学研教育出版,2014,208p. 参照はp.116-117.
⑨板木利隆,真木文絵『野菜と果物』 小学館,2013,175p. 参照はp.138.
⑩『なぜ?の図鑑』 学研プラス,2016,127p. 参照はp.64-65.
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①フロランス・ギロー『めくってみよう!やさいとくだものの絵本図鑑』 ひさかたチャイルド,2014,138p. 参照はp.50.
- キーワード
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- イチゴ
- 果実
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2022031718365615342
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 中学生, 小学生(高学年), 小学生(低学年以下)
- 登録番号
- 1000324430