レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/10/21
- 登録日時
- 2022/09/11 00:30
- 更新日時
- 2022/09/11 09:01
- 管理番号
- 所沢所分-2022-006
- 質問
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解決
記念艦「三笠」の竣工日と経歴について知りたい。また戦時の写真があれば見たい。
- 回答
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三笠の竣工日は明治35年3月1日です。
以下の資料に記載があります。
〇『世界大百科事典 27』 平凡社 2007年
〇『日本軍艦写真集』 高木宏之/[編]著 光人社 2008年
〇『大日本帝国海軍全艦艇』 太平洋戦争研究会/文 世界文化社 2008年
〇『図説船の歴史』 庄司邦昭/著 河出書房新社 2010年
〇『日本の港』 上船修二/著 イカロス出版 2017年
〇『日本の軍艦』 双葉社 2011年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
〇『世界大百科事典 27』 平凡社 2007年
p.302 に「三笠」の項目あり。竣工日について記載なし。
「1905年5月27~28日の日本海海戦において、ロシアのバルチック艦隊を破り、司令長官東郷平八郎の名とともに世界的に有名になった」との記述あり。また、記念艦となった経緯について、「1921年ワシントン軍縮条約の結果、廃艦になるところであったが、国民的記念艦として横須賀港に永久保存されることになり、26年11月に記念艦<三笠>として落成した。第2次世界大戦後アメリカ軍に接収され、(中略)56年に再建運動が興り、61年5月27日に記念艦<三笠>として復活した」との記述あり。
〇『日本軍艦写真集』 高木宏之/[編]著 光人社 2008年
p.14に「▲一等戦艦「三笠」Mikasa」の項目あり明治35年6月~7月、神戸において撮影された写真の掲載あり。
「明治35年3月1日竣工、(中略)日露戦争時の主力艦として、英国ヴィッカーズ社で建造された当時世界最強の戦艦で、連合艦隊旗艦として司令長官・東郷平八郎中将(のち大将)が座乗し、黄海海戦、日本海海戦に主要な働きを示した。(中略)大正10年開催のワシントン軍縮会議において廃棄対象となったが、米英代表の賛同を得て記念艦として保存が認められ、現在に至っている。」との記述あり。
〇『大日本帝国海軍全艦艇』 太平洋戦争研究会/文 世界文化社 2008年
p.191に竣工日について「明治35年3月1日」とあり。
p.193に「戦艦三笠」の項目あり。写真の掲載あり。
「明治三十八(一九〇五)年五月二十七日の日本海海戦では、東郷平八郎連合艦隊司令長官が乗り込み、第一艦隊の先頭として丁字戦法で日本の歴史的大勝の立役者となった。」との記述あり。また、記念艦となった経緯については、「ワシントン軍縮会議の結果、「三笠」は廃棄処分にされることが決定した。しかし、廃艦が決定後、日本中の強い要望によって記念艦として保存されることになった。」との記述あり。
〇『図説船の歴史』 庄司邦昭/著 河出書房新社 2010年
p.91に写真の掲載あり。
p.108~109に「明治丸と三笠」の項目あり。竣工日について記載なし。
「三笠は一九〇〇年一一月八日にイギリスのビッカース造船所で進水し、一九〇三年に連合艦隊旗艦となった。日露戦争では、黄海海戦、日本海海戦に参戦した。一九二六年(大正一五)に記念艦となり、第二次世界大戦後は米軍施設として使用されたこともあったが、一九六一年に復元し保存された。」との記述あり。
〇『日本の港』 上船修二/著 イカロス出版 2017年
p.21「記念艦「三笠」」の項目あり。竣工日について記載なし。横須賀で保存されている三笠と艦内の写真掲載あり。
「日露戦争当時の最新鋭戦艦で、大日本帝國海軍聨合艦隊旗艦を務め、(中略)開戦翌年の日本海海戦(対馬沖)で、世界最強と謳われたバルチック艦隊を迎撃して圧倒的勝利を収めた。1926年から記念艦とし保存(後略)」との記述あり。
〇『日本の軍艦』 双葉社 2011年
p.30~31「三笠」の項目あり。CGイラストの掲載あり。写真の掲載なし。
竣工日は「明治35年(1902)3月1日」と記載あり。
「ロシアとの戦争を意識した六六艦隊計画により建造されたもので、日露戦争当時は世界でも最新鋭の戦艦だった。(中略)大正12年(1923)に廃艦となり、記念艦として横須賀港内に保存され、現在も良好な状態を保っている。」との記述あり。
△『船の歴史事典』 アティリオ・クカーリ共著 原書房 2002年
p.135~136に図面あり。写真の掲載なし。竣工日について記載なし。
日本海海戦についての説明文中に「三笠」について触れているが、経歴についての記載なし。
△『日露戦争古写真帖』 新人物往来社 2004年
p.148に日本海海戦直後の写真あり。
p.139~141「日本海海戦と戦争終結」中に「三笠」について触れているが、経歴についての記載なし。
2.記載の無かった資料
×『日本の航空母艦パーフェクトガイド』 学研 2003年
×『世界の巡洋艦』 世界文化社 2000年
- 事前調査事項
- NDC
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- 海洋工学.船舶工学 (550 9版)
- 各種の船舶.艦艇 (556 9版)
- 参考資料
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- 世界大百科事典 27 平凡社 2007.9 031
- 日本軍艦写真集 高木宏之/[編]著 光人社 2008.6 556.9 978-4-7698-1389-7
- 大日本帝国海軍全艦艇 谷井建三/イラスト 世界文化社 2008.8 556.9 978-4-418-08215-5
- 図説船の歴史 庄司邦昭/著 河出書房新社 2010.7 550.2 978-4-309-76146-6
- 日本の港 上船修二/著 イカロス出版 2017.11 556.9 978-4-8022-0446-0
- 日本の軍艦 双葉社 2011.7 556.9 978-4-575-45231-0
- キーワード
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- 記念艦
- 三笠
- 軍艦
- 戦艦
- 日露戦争
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000321098