レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/12/14
- 登録日時
- 2024/01/02 00:30
- 更新日時
- 2024/01/15 09:44
- 管理番号
- 秋田-3007
- 質問
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解決
秋田市下北手にある赤平潟の歴史について知りたい。昔は雄物川の支流だったと聞いたことがある。
- 回答
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赤平潟が雄物川の支流だったという記載は確認できず。参考までに、赤平潟について記載があった以下の資料を案内。
①『河辺郡誌』(秋田県河辺郡/編、国書刊行会/出版、1981年、214.5/カカ/郷)資料番号:124024613
②『秋田市史 第16巻』(秋田市/編、出版、2003年、214.5/アア/2郷)資料番号:124309634
③『新秋田叢書 第3期 第15巻』(新秋田叢書編集委員会/編、歴史図書社、1979年、081/シシ/3-13)資料番号:124034562
④『秋田郡邑魚譚』(武藤鉄城/編、無明舎出版、1990年、384/ムア/郷)資料番号:124280470
⑤秋田魁新報1952年1月9日朝刊2面「秋田に残る辰の伝説88 蛇の夢を見れば大金授かる 下北手の孫四郎一家と赤平潟」
- 回答プロセス
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1.秋田県史、秋田市史を確認。→検索項目に「赤平潟」はなく、「栁館(村)」で確認。
②『秋田市史 第16巻』(秋田市/編、出版、2003年、214.5/アア/2郷)資料番号:124309634
→P708 赤平潟の地理や伝説(八郎太郎の宿)について記載があるも、雄物川との接点なし。
2.河辺地区の地誌を確認。
①『河辺郡誌』(秋田県河辺郡/編、国書刊行会/出版、1981年、214.5/カカ/郷)資料番号:124024613
→p179-181「十五、下北手村」「(四)、赤平潟と大堤」
3.事前調査資料の出典を確認。
③『新秋田叢書 第3期 第15巻』(新秋田叢書編集委員会/編、歴史図書社、1979年、081/シシ/3-13)資料番号:124034562 ※『三倉鼻略縁記』収録
→p225-227 伝説の説明あり。
→p235-239 八郎太郎の伝説の中に「赤平潟」について記述はあるが、雄物川との接点なし。
④『秋田郡邑魚譚』(武藤鉄城/編、無明舎出版、1990年、384/ムア/郷)資料番号:124280470
→p251-252 「下北手村」の項に「赤平潟」の伝説の記載あり。
4.所蔵資料検索。(キーワード:赤平潟)→無し。
5.秋田県立図書館デジタルアーカイブ、国立国会図書館デジタルコレクション検索(キーワード:赤平潟)→2件あり。マイクロフィルムで確認。
⑤秋田魁新報1952年1月9日朝刊2面「秋田に残る辰の伝説88 蛇の夢を見れば大金授かる 下北手の孫四郎一家と赤平潟」
記載のなかった資料は以下のとおり。
×『秋田県史 [通史編] 第2巻』(秋田県/編、出版、1977年、210/アア/2郷)資料番号:129982344
×『秋田市史 第2巻』(秋田市/編、出版、1999年、214.5/アア/2郷)資料番号:124228107
×『秋田市史 第3巻』(秋田市/編、出版、2003年、214.5/アア/2郷)資料番号:124314998
×『秋田市史 第4巻』(秋田市/編、出版、2004年、214.5/アア/2郷)資料番号:124330234
×『角川日本地名大辞典 5 秋田県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編、角川書店、1980、290/カカ/郷)資料番号:129109104
×『日本歴史地名大系 5 秋田県の地名』(平凡社、1980、291.0/ヘニ/5)資料番号:111343521
×『秋田市の歴史地名 1』(秋田地名研究会/編、秋田地名研究会、1990、290/アア/1郷)資料番号:124186412 ※3まであり
- 事前調査事項
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・『秋田県1/2.5万図歴地形図集 〔11〕』(大阪人文社出版センター南事務所、1997、A290/561/11)資料番号:124195272
→「秋田東部」に赤平潟の記載あり。一番古い大正元年測図のものでも、赤平潟は独立しており雄物川とはつながっていない。
秋田市下北手賀川の歴史について調査済。その中に「赤平潟」の記載があった資料は以下のとおり。
・『下北手村沿革史』(著者、出版社、出版年不明、21-イマノ/346)資料番号:110763885
→ページ数なし 「名勝旧蹟」の「赤平潟」の項に地理と伝説の記載あり。
・『下北手・歴史文化探訪』(下北手地区振興会/編・出版、2013年、214.5/シシ/郷)資料番号:129606281
→p35-36 「栁館」の項に赤平潟の伝説の記載あり。
・『きょうど下北手 第3号』(秋田市立下北手小学校/編・出版、1999年、A375/1313/3)資料番号:129801197
→18-21 「栁館」の項に赤平潟の伝説の記載あり。
・『下北手の桜・近郷史 わが八森は北沢の里』(長谷川勝雄/著、桜郷史会/出版、2001年、214.5/ハシ/郷)資料番号:124262948
→63-64 「赤平潟・雨乞長松八郎太郎」の項に「下北手柳館賀川(赤平)にあり、〈八郎太郎の潟〉と呼んでいる。(略)グルメキ潟とも、矢潟とも呼ばれる。」と記載あり。
→ページ数なし「文化九年(1812)頃の桜村付近図」(菅江真澄「勝地臨毫(しょうちりんごう)より」→「五図 雨恋長峰・通沢の賀川]に「中央が港湾湖(グルメキ潟、またの名が鶴子のがた)」記載あり。
記載がなかった資料は以下のとおり。
×『下北手・歴史の散歩道』(下北手地区振興会/編・出版、2011年、214.5/シシ/郷)資料番号:129490413
- NDC
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- 歴史 (2)
- 社会科学 (3)
- 参考資料
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- 河辺郡誌秋田県河辺郡/編国書刊行会
- 秋田市史第16巻秋田市/編集秋田市
- 新秋田叢書第3期 第15巻新秋田叢書編集委員会/編歴史図書社
- 秋田郡邑魚譚武藤 鉄城/編著無明舎出版
- キーワード
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- 赤平潟(アカヒラガタ)
- 柳館(ヤナギダテ)
- 下北手(シモキタテ)
- 八郎太郎(ハチロウタロウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵・所在調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000344232