レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/08/25
- 登録日時
- 2013/09/07 00:30
- 更新日時
- 2013/11/02 18:03
- 管理番号
- 6000012761
- 質問
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解決
升色紙について知りたい。歌意についても学びたい。
- 回答
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かな名跡講座14『升色紙』(日本習字普及協会)をご覧いただいた。歌意については該当歌を収載する複数の古典文学全集を提供した。
- 回答プロセス
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歌を筆写したものをお持ちだったので、「新編国歌大観」(角川書店)でひとつずつ収録歌集を調べた。そして各歌集の収録されている古典文学全集をご案内した。さらに「升色紙」をキーワードに蔵書検索すると、かな名跡講座14『升色紙』(日本習字普及協会)がヒットした。升色紙についてという章で、「名称と装訂」「内容と料紙」「現存状態」「筆者と時代」「書風の特徴」に分けて、おおよそがまとめられていた。
- 事前調査事項
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調査対象8首のうち3首まで調査済
- NDC
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- 書.書道 (728 9版)
- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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- 『かな名跡講座 巻14』 日本習字普及協会
- キーワード
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- 升色紙(マスシキシ)
- 清原深養父(キヨハラノフカヤブ)
- 藤原行成(フジワラノユキナリ)
- 短歌(タンカ)
- 和歌(ワカ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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かな名跡講座14『升色紙』(日本習字普及協会)
「升色紙は、もと冊子本であります。長方形の料紙を縦に三等分にし、横二つ折りにしたもので六半本といわれる形式です。これは、ほぼ正方形に近く、別名升形本とも呼ばれていました。料紙が計量の升のように正方形であること、各葉ごとに切り離して鑑賞されたことから升色紙と呼ばれています。したがって、私たちが今日いうところの色紙として最初から制作されたものではないことに注意しなければなりません。」p77
「升色紙は清原深養父の家集『深養父集』(宮内庁図書寮)の断簡であります。(略)なお、升色紙中には紀貫之・大江千里等の和歌も数種混入していますが、これは家集中に収録されていた贈答歌が独立してしまったのではないかと考えられています。前述のとおり、升色紙はもと歌集でありましたから、『杏花と云題を』『山桜見て』・・・等々の詞書きを書いたものがあったり、『ふゆながら・・・』『うき身には・・・』のように二首の和歌を一紙に並べたりしたのがあるのも肯けるわけです。」p78
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000136808