レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/05/14
- 登録日時
- 2022/06/17 00:30
- 更新日時
- 2022/06/17 10:57
- 管理番号
- 所沢所分-2022-003
- 質問
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解決
「紋付き袴」について記載のある資料、特に身分による違いが分かるものはあるか。
- 回答
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以下の資料に記載があります。
○『日本風俗史事典』 日本風俗史学会 弘文堂 1994年
○『日本を知る事典』 大島健彦/[ほか]編 社会思想社 1980年
○『江戸のきものと衣生活』 丸山伸彦/編著 小学館 2007年
○『総合服飾史事典』 丹野郁/編 雄山閣 1980年
○『時代劇と風俗考証』 二木謙一/著 吉川弘文館 2005年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
○『日本風俗史事典』 日本風俗史学会 弘文堂 1994年
p.504 「羽織」の項目あり
p.505に「一八七七(明治一〇)年九月一八日太政官達によって、判任官以下は羽織・袴をもって礼服の代用とすることが定められてから、これが一般に普及し、男子の最高の礼服として今日に至っている。生地は、羽織には、塩瀬、羽二重、絽などの黒の無地に五ツ紋を、袴には仙台平・博多平・精好平などの絹織物を用いる。」との記述あり。
p.686 「礼装」の項目あり
「近代に入って、和服の礼服は、男は黒無地の羽二重の上着に鼠羽二重の下着2枚襲、帯は博多・繻珍・風通のいずれかをしめた上に仙台平の袴をはき、黒無地羽二重の紋附をはおるものを正装とした」との記述あり。
○『日本を知る事典』 大島健彦/[ほか]編 社会思想社 1980年
p.271-272 「晴着・礼装」に〔紋付き〕の項目あり
「平安時代の貴族や高官の者が、自分の好みの模様をとくに装束や車・輿などにつけたのがはじまりで(中略)それが身分や家柄を誇示することになり、だんだん家紋として世襲され、本家とその一族は同形もしくはその変形を用いるようになった」との記述あり。
○『総合服飾史事典』 丹野郁/編 雄山閣 1980年
p.407に「紋付」の項目あり。
○『江戸のきものと衣生活』 丸山伸彦/編著 小学館 2007年
p.30に「小紋」の項目あり。
「武家の公服となった上下ではさまざまな柄が工夫され、将軍や大名独自の紋柄が決まっていたといわれる」との記述あり。
p.124 「身なりの規範」の項目あり。
○『時代劇と風俗考証』 二木謙一/著 吉川弘文館 2005年
p.61~85 「武士の装い」の項目あり。
p.69「身分序列化した室町期武家の服装」、身分の上下による服装の区別についての記載や当時の将軍の服装についての画像あり。
2.記載のなかった資料
×『有識故実図典』 鈴木敬三/著 吉川弘文館 1995年
×『暮らしの中の民俗学 1』 新谷尚紀/編 吉川弘文館 2003年
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382 9版)
- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 日本風俗史事典 日本風俗史学会/編集 弘文堂 1994.2 382.1 4-335-25054-1
- 日本を知る事典 大島建彦/[ほか]編 社会思想社 1980 382.1 4-390-60098-2
- 江戸のきものと衣生活 丸山伸彦/編著 小学館 2007.6 383.1 978-4-09-626241-2
- 総合服飾史事典 丹野郁/編 雄山閣 1980.10 383.1
- 時代劇と風俗考証 二木謙一/著 吉川弘文館 2005.7 210.09 4-642-05594-0
- キーワード
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- 袴
- 羽織
- 礼装
- 民俗
- 服飾
- 有職故実
- 紋付き袴
- 紋付き
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000317343