レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年06月20日
- 登録日時
- 2019/09/18 00:30
- 更新日時
- 2020/04/07 14:34
- 管理番号
- 3A19002284
- 質問
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解決
大阪市西区北堀江に西長堀アパート(建設年1958年)という共同住宅があり、建設当初には司馬遼太郎が住んでいたといわれています。そこで、西長堀アパートに住んでいた時期や司馬遼太郎にまつわるエピソードが記載されている図書や、記事などがありましたら教えてください。写真などのビジュアルがあればなおいいです。
- 回答
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以下の項目ごとに関連する資料をご紹介します。
1.西長堀アパートに住んでいた時期が特定できる資料
(1)『司馬遼太郎事典』(志村 有弘/編 勉誠出版 2007.12)<当館書誌ID: 0011544807>
p.374の昭和三十四年の項に、「(略)八尾市教興寺の両親の自宅から十二月に大阪市西区西長堀の公団住宅マンモスアパート十階に転居する。」との記述があります。
また、p.375の昭和三十九年の項に、「三月に大阪府布施市下小阪三ノ一一ノ一八(現・東大阪市下小阪)に洋風建築の新居を建て転居した。」とあります。
(2)『大阪春秋 -大阪の歴史と文化と産業と- 通巻100号 大阪の登録文化財』(大阪春秋社 2000.9)<当館書誌ID:0000824996>
p.128-129に、足代健二郎「八尾の司馬遼太郎」という記事が掲載されており、著者が知る範囲の住所または職場の変遷が書かれています。西長堀アパート以降の住所を以下に列記します。
・昭和34年12月~:大阪市西区西長堀南通五丁目のマンモスアパート10階20号
・昭和39年3月~:布施市(現・東大阪市)中小阪一七三ノ一二
・昭和54年8月~平成8年2月12日:東大阪市下小阪三丁目11番8号(司馬遼太郎記念館建設地)
2.西長堀アパートにまつわる司馬遼太郎氏のエピソードや写真が記載されている図書や記事
(3)『司馬遼太郎とその時代 戦後篇』(延吉 実/著 青弓社2003.9)<当館書誌ID:0010607731>
p.27-29に、西長堀アパートにまつわるエピソードとその出典となった資料が記載されています。
(4)『司馬遼太郎の跫音(あしおと)(中公文庫)』(司馬 遼太郎/[ほか]著 中央公論社 1998.1)<当館書誌ID:0000653008>
巻頭のモノクロ写真「若き日の司馬遼太郎 直木賞受賞前後」に、以下の写真が掲載されています。
・新調した大きな金属製事務机の前で。大阪・西長堀在住の頃。一九六〇年秋(1枚)
・西長堀のマンモス・アパートの部屋でみどり夫人と寛ぐ。一九六〇年夏(3枚)
・十階に自宅のある、大阪・西長堀のマンモス・アパートの前に立つ。一九五九年十二月(撮影・渡部雄吉氏)(1枚)
(5)『司馬さんは夢の中 1(中公文庫 ふ42-1)』(福田 みどり/著 中央公論新社 2008.5)<当館書誌ID:0011653106>
巻頭に「大阪市西区西長堀のマンモス・アパート10階の自宅で。『主婦の友』昭和37年(1962)7月号より(写真提供・主婦の友社)」(モノクロ・1枚)という写真が掲載されています。
(6)『司馬遼太郎考-モラル的緊張へ-』(小林 竜雄/著 中央公論新社 2002.2)<当館書誌ID:0010237372>
p.10-11に、「「竜馬がゆく」の構想を練っていた時に住んでいたのは・・・西長堀アパート・・・」と記述があります。
(7)『週刊朝日 - 1999年12月15日増刊104巻/56号/ 4357号司馬遼太郎からの手紙』(朝日新聞社, 1999.12)<当館書誌ID: 5100183575>
p.238-239に、1964(昭和39)年に司馬さんの家にお手伝いに来ていた方の話が出ています。「・・・大阪市西区のマンモスアパートにやってきた。」とあります。
(8)『司馬遼太郎が考えたこと 2 エッセイ1961.10〜1964.10(新潮文庫)』(司馬 遼太郎/著 新潮社 2005.1)<当館書誌ID:0010894341>
p.199に、「私はいま、かつて土佐藩の大坂屋敷のあった場所に住んでいる。すでにその敷地には十一階だての鉄筋アパートが建っており、その十階にすんでいるのだが・・・」という記述があります。
(9)『司馬遼太郎対話選集 1 この国のはじまりについて(文春文庫 し1-120)』(司馬 遼太郎/著者代表 文藝春秋 2006.4)<当館書誌ID:0011182513>
p.344に、「近藤信行は「小説中央公論」の編集者時代、・・・毎月原稿を受取るために、・・・マンモスアパート十階に出向いた。」という記述があります。
(10)『時代の風音(朝日文芸文庫)』(堀田 善衛/[ほか]著 朝日新聞社 1997.3)<当館書誌ID:0000593721>
p.116に、大阪の西長堀の公団アパートに池波正太郎が訪ねてきたというエピソードが載っています。
(11)『司馬遼太郎全集 2 風神の門』(司馬 遼太郎/[著] 文芸春秋 1977)<当館書誌ID:0000237418>に付いている「司馬遼太郎全集月報26」のp.5「司馬さんの「ロマネスク」(谷田昌平著)に「司馬さんのお宅は、・・・西長堀のマンモスアパートの十階にあった。・・・当時はまだこんな高層住宅は珍しかったが、「何やら鳥みたいな気持ちやな」と仰言った・・・」という記述があります。
(12) 『文芸春秋 53巻7〜9号』(文芸春秋新1975.7-1975.9)<当館書誌ID:0080303141>
53巻9号p.300-304「「マンモス・アパート」の名士たち」(玉井勝美著)という記事の中のp.303に司馬遼太郎が直木賞を受賞したときのエピソードが載っています。ここでp.304に「西長堀のアパート」という記述がでてきます。
- 回答プロセス
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1.大阪春秋総目次(http://osaka-web-museum.na.coocan.jp/index-top-shunjyu.htm)(2014.6.20確認)の「人名・事項索引」で”司馬遼太郎”の項を確認。該当する号、頁の記事を確認。(資料1)
2.当館大阪コーナーの文学関係資料(分類9門)をブラウジングで探す(資料2)(資料3)
3.当館蔵書検索で“司馬遼太郎”ד事典” で検索。(資料4)
4.検索サイトgoogle booksで“司馬遼太郎”ד年譜”で検索。(資料5)から(資料9)
5.検索サイトgoogle booksで“司馬”דマンモスアパート”で検索。(資料10)から(資料12)
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0000824996> 大阪春秋 -大阪の歴史と文化と産業と- 通巻100号 大阪の登録文化財 大阪春秋社 2000.9 (資料1)
- 当館書誌ID <0010894341> 司馬遼太郎が考えたこと 2 エッセイ1961.10~1964.10(新潮文庫) 司馬 遼太郎/著 新潮社 2005.1 9784101152448 (資料2)
- 当館書誌ID <0011653106> 司馬さんは夢の中 1(中公文庫 ふ42-1) 福田 みどり/著 中央公論新社 2008.5 978-4-12-205023-5 (資料3)
- 当館書誌ID <0011544807> 司馬遼太郎事典 志村 有弘/編 勉誠出版 2007.12 978-4-585-06058-1 (資料4)
- 当館書誌ID <0010607731> 司馬遼太郎とその時代 戦後篇 延吉 実/著 青弓社 2003.9 9784787291677 (資料5)
- 当館書誌ID <0000653008> 司馬遼太郎の跫音(あしおと)(中公文庫) 司馬 遼太郎/[ほか]著 中央公論社 1998.1 9784122030329 (資料6)
- 当館書誌ID <0010237372> 司馬遼太郎考 -モラル的緊張へ- 小林 竜雄/著 中央公論新社 2002.2 9784120032288 (資料7)
- 当館書誌ID <0000593721> 時代の風音(朝日文芸文庫) 堀田 善衛/[ほか]著 朝日新聞社 1997.3 9784022641397 (資料8)
- 当館書誌ID <0000237418> 司馬遼太郎全集 2 風神の門 司馬 遼太郎/[著] 文芸春秋 1977 9784165100201 (資料9)
- 当館書誌ID <5100183575> [雑誌巻号] 週刊朝日 1999年12月15日増刊 / 104巻56号 / 4357号 司馬遼太郎からの手紙 朝日新聞社 1999.12 (資料10)
- 当館書誌ID <0011182513> 司馬遼太郎対話選集 1 この国のはじまりについて(文春文庫 し1-120) 司馬 遼太郎/著者代表 文藝春秋 2006.4 9784167663216 (資料11)
- 当館書誌ID <0080303141> 文芸春秋 53巻7〜9号 文芸春秋新社 1975.7-1975.9 (資料12)
- キーワード
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- 司馬遼太郎
- 大阪府大阪市西区
- 西長堀アパート
- マンモスアパート
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- その他(庁内)
- 登録番号
- 1000261492