レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年08月11日
- 登録日時
- 2022/08/20 10:33
- 更新日時
- 2022/08/31 21:10
- 管理番号
- 県立長野-22-088
- 質問
-
解決
須坂市にある複合施設パルムについての詳しい資料(地元新聞の過去記事など)があれば教えて欲しい。
・下層がショッピングセンター、上層がマンションの複合施設パルムを作った経緯
・下層階がシャッター街となっているショッピングセンターの最近の状況について
・今後の活用計画
- 回答
-
1. 下層がショッピングセンター、上層がマンションの複合施設パルムを作った経緯
<信濃毎日新聞>
・ 昭和44年(1969年)11月14日 朝刊12ページ 全面広告
「あす15日オープン新しいショッピング時代にスタート!」(松屋ショッピングセンター)
・ 昭和44年(1969年)11月15日 朝刊20ページ 全面広告
「本日10時オープン 須坂ショッピングセンター」(協同組合理事長ごあいさつ)
・ 昭和45年(1970年)3月23日 夕刊6ページ
「信濃信風景=須坂ショッピングセンター売り上げ倍増、上々のスタートお客取られてなるもの
か」
「地元商店街が隣接の長野市への客の流出(年間二、三十億と推定)をくいとめようと、
総工費八億円をかけ、一丸となって、日本各地を四十回も施設を重ね、建設したものだ。」
・ 昭和45年(1970年)8月9日 朝刊11ページ
「17市・新地図(12)=須坂市 商店街の“核”づくり 第1弾にショッピングセンター建設」
「建設の経緯と9か月経った状況について」
・ 昭和45年(1970年)10月9日 朝刊6ページ 全面広告
「須坂ショッピングセンター拡張オープンセール スザカボール、11月3日オープン」
・ 昭和50年(1975年)年12月5日 朝刊14ページ
「大型店進出の須坂 商店街に又衝撃 地元店(ショッピングセンター)が拡張計画
ジャスコ進出などにらむ」
<須坂新聞>
・ 昭和43年(1968年)6月8日 1ページ
「入居34店全部決まる!注目の須坂ショッピングセンター」
「年商十五億円めざす 明春着工子ども遊園地やスーパーも」
「長野市にとられていた消費購買力をストップさせ、須坂市に金を落とさせるのが最大のネライ」
・ 昭和43年(1968年)8月3日 2ページ
「須坂市の商店街はどこへ 百億円をとりもどせ 一年かけ広域商業診断開始」
・ 昭和43年(1968年)8月24日 1ページ
「今日の視点=夢と責任 小林礼三氏(須坂商工会議所企画委員長)」
「どんなショッピングセンターがいいでしょうか」(消費者アンケート)
・ 昭和44年(1969年)1月18日 1ページ
「須坂ショッピングセンター10月20日オープンの目標 24店参加・4月着工」
・ 昭和44年(1969年)5月10日 1ページ
「ショッピングセンター起工式 ボウリング場は北野建設で」
・ 昭和44年(1969年)10月18日 1ページ
「須坂ショッピングセンター開店まであと一カ月 22店舗のデパートで団結 外装完了
工費八億円・準備大わらわ」
・ 昭和44年(1969年)11月8日 3ページ
「須坂ショッピングセンター あと一週間でオープン 若さとセンス 明るい散歩道が合言葉」
・ 昭和44年(1969年)11月15日 1ページ
「須坂ショッピングセンターきょう10時華やかにオープン 新しい須高の拠点に期待」
・ 昭和44年(1969年)11月22日 1ページ
「須坂ショッピングセンターオープン 予想の倍、銀座並み8万人の人出」
・ 昭和45年(1970年)2月28日 2ページ
「第二次で16店を募集 須坂ショッピングセンター説明会に約30人」
・ 昭和45年(1970年)9月26日 1ページ
「あと半月で(二期工事)オープン 須坂ショッピングセンター 五百人の結婚式場も」
・ 昭和45年(1970年)11月21日 2ページ
「盛大に一周年記念式典 ショッピングセンター 売上、市内の二割 十五億」
2. 最近の状況について書いた記事(資料)
<日経流通新聞>
・ 平成3年(1991年)9月5日 23ページ
「リニューアル作戦 アーケード一新、CI導入」
「三億五千万円をかけて、県内で初めて開閉ができる強化ガラス製のドーム型アーケードや
イベント広場などのリニューアル計画の実施について」
・ 平成3年(1991年)11月14日 19ページ 「県内初の開閉式アーケード 須坂SCが改装」
<信濃毎日新聞>
・ 平成27年(2015年)12月22日 4ページ
「須坂・未来見据えて(上)=郊外に大型商業施設計画 既存の商業とどう連携」
「屋内通路の両側にある多くの店はシャッターが閉められ、営業しているのは飲食店など
数店だけだ。」
<インターネット>
・ 文化財を探す 須坂ショッピングセンター(愛称パルム)
「(前略)その後、大資本による大型店が幾つも須坂市内外に進出してきたため、
撤退する商店が出て、現在は開業当時に比べて集客力が小さくなっている。」
(平成17年12月発行「ふるさと歴史マップ」より) (須坂市 社会共創部 文化スポーツ課)
【令和4年8月20日確認済み】
3. 今後の活用計画
<須坂市HP 「よくある質問とその回答」>
・ 「Q.須坂ショッピングセンターの店舗は今後どうなるのでしょうか?」
-市として空き店舗などを取得して活用することは考えていない。出店希望があれば、
「ざわざわ店等開設支援事業」や創業者のための融資等で支援する
・ 「Q.駅前の空き店舗貸出などの活性化について」
「シルキー」の商業店舗について、全国的な傾向の記事を参照した上で、上記と同様の回答
【令和4年8月20日確認済み】
<参考情報>
<須坂市HP 「須坂市都市計画マスタープラン」>
・ 地区別構想の須坂地区の項目の中に、「中心市街地では、住宅や商業・業務施設など多様な機能が
集積されていることから、公共交通の結節点との連携を強化し、歩いて暮らせるまちづくりを
推進します。」という記述あり。【令和4年8月20日確認済み】
<須坂新聞>
・ 平成26年(2014年)2月1日 「須坂市観光協会が活性化で意見交換」
-「にぎわったショッピングセンターは飲食店街にしてはどうか」などの意見が出た
・ 平成27年(2015年)11月14日
「大型商業施設計画】商業者は賛成4割、反対3割~須坂新聞が須坂市内100店にアンケート」
「既存商店や中心市街地の活性化▽駅前のシルキーや旧フジ会館・ナガイビル、
ショッピングセンターの活用・活性化▽人口増の取り組み▽特色あるまちづくり
(高齢者に優しい、子育てしやすいなど)―の提案や要望が多数あった。」
・ 令和2年(2020年)1月1日 「11日須坂商工会議所青年部OB会新春講演会
~地域情報化で考える須坂の未来」
・ 令和2年(2020年)4月4日 「【ニュースクローズアップ】インター周辺から人を呼ぶ商連が市と
意見交換」
「中心市街地は生活利便施設や蔵の町並みをはじめとする歴史・文化、観光名所を生かして
「にぎわい・交流拠点」としてのまちづくりを行う。」
- 回答プロセス
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1 地元の新聞「信濃毎日新聞」のデータベースで検索する。
<明治・大正・昭和の検索>(明治・大正・昭和の主な出来事や事件の見出しを収録)「パルム」や「複合施設」のキーワードではヒットせず、「須坂 ショッピングセンター」で6件、<記事検索>(1995年7月からの長野最終版の記事、1989年1月-95年6月の主な見出しを収録)で108件ヒットした。
2 蔵書を確認する。
開店時期が1969(昭和44)年の11月とわかったが日付けが不明のため、『須坂市誌』を見ると『別巻の年表編』に「1969(昭和44)年11月1日オープン」との記述があり、改めて「信濃毎日新聞データベース」の<紙面検索>(1873(明治6)年7月5日の創刊号からの長野最終版の紙面を収録)にて、日付を絞って紙面を確認する。11月2日以降1週間程度の紙面を確認するが、記事が見当たらない。紙面を「北信・東北信・全面広告・夕刊社会」に絞って1か月分を確認し、オープンが11月15日と分かった。
3 地元の新聞「須坂新聞」を確認する。
古い記事は当館所蔵のPDF検索で、新しい記事は須坂新聞のHPで確認する。
4 インターネット情報を確認する。
<調査済み資料>
・「須坂市上高井郡買物動向調査」 須坂市 1965 【N675/1】
・「須坂市誌 別巻 年表編」 須坂市誌編さん室 編集 須坂市 2018.3 【N214/119/6】
- 事前調査事項
- NDC
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- マーケティング (675 10版)
- 中部地方 (215 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- ショッピングセンター
- 商店街
- 複合施設
- 須坂市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000320092