レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年03月03日
- 登録日時
- 2017/03/30 17:00
- 更新日時
- 2017/07/15 10:33
- 管理番号
- tr485
- 質問
-
解決
栃木県の中世の城、大宮城とゆかりがあると伝わる一族・松本家に関する資料を探している。
大宮城と松本家の関係性を調査したい。
- 回答
-
大宮城と松本家の関係について、詳細な記述のある資料は確認できませんでした。
関連記述を確認できた資料は、以下のとおりです。
・『栃木の苗字と家紋 下巻』(遅沢俊郎/著 下野新聞社 1989)
p.253-254「松本(まつもと)」の項に、「栃木市内にもこの姓は多く見られる。同市大宮町に済む松本七郎氏とその一族について紹介しておこう。(中略)墓地には五輪塔も現存し、「北城」という屋号で知られる旧家である。火災などで史料は焼失してしまったらしい」との記述があります。
・『栃木の史跡』(影山博/著 ふろんてぃあ 1978)
p.64-66「大宮城跡」の項に、「北城の土塁上には、天文六年(一五三七年)の五輪塔が、北城の屋号をもつ松本家によって祭られている」との記述があります。
・『目で見る栃木市史』(栃木市史編さん委員会/編 栃木市 1978)
p.58-60「二、律令時代 (一)下野国の国府 5 大宮の御城」の項に、「北条の土塁上に天文六年(一五三七)の五輪塔が松本氏の屋敷神としてまつられている」との記述があります。また、「北城土塁上の五輪塔」の写真が掲載されています。
なお、大宮城に関する記述のみであれば、複数の資料から確認できました。
・『近世栃木の城と陣屋 改訂増補』(杉浦昭博/著 随想舎 2011)
p.126-127に「大宮陣屋」の項があります。
・『日本城郭大系 4』(阿久津久/〔ほか〕著 新人物往来社 1979)
p.267に「大宮城」の項があります。
・『下野と近世大名 企画展 第25回』(栃木県立博物館/編、発行 1988)
p.124に「大宮藩」の項があります。
・『栃木縣史 第7巻(古城址編)』(田代善吉/著 臨川書店 1972)
下野史談会昭和11年刊の複製資料です。
p.218-220に「大宮城址」の項があります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
質問者からの情報は次のとおり。
大宮城(中世後期~1590年頃廃城)は小山氏が築城、大宮小太郎が寛正年間(1460~66)居城と言われているそうである。
城の本丸の北に位置する二の丸に現存する「北城」の土塁の上に一基の五輪塔があり天文6年(1537)とかすかではあるが「松本」の文字が刻まれている。
中世後期 大宮城築城、1537年五輪塔建立、1590年頃大宮城廃城、1684年大宮
城跡に大宮陣屋 が置かれる。
- NDC
-
- 関東地方 (213)
- 参考資料
- キーワード
-
- 大宮城
- 大宮陣屋
- 小山氏
- 松本家
- 栃木県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土 郷土 人物
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000213597