レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年12月15日
- 登録日時
- 2021/03/23 18:54
- 更新日時
- 2021/05/20 18:33
- 管理番号
- 島根郷2021-004
- 質問
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未解決
1970年頃に長崎の神父から、「この子を残して」という歌を教えてもらった。永井隆氏に関係するのではないかと思う。その歌詞に「かわらも鳴くか 夜もすがら」とあるが、「かわら」が何を表しているのかを知りたい。蛙ではないかと思うが、永井氏の出身地では「蛙」を「かわら」と言うのか。
- 回答
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当館所蔵資料では「かわら」が何であるかを断定できる資料は見つけることができなかったため、調査の過程を紹介し回答とした。
永井氏の出身地は出雲方言の地域であるため、この地域の方言に関する資料にあたったが、「蛙」=「かわら」とする方言はなかった。
資料1(p.163-164)を確認するが、記載はなかった。
次に、鳥である可能性を考えた。
資料2:p407-408に島根ではキセキレイ、セグロセイレイ、セキレイ類を「カワラシズメ」「カワラスズメ」「カワラヒバ」「カワラヒワ」と呼ぶとの記述がある。
また、長崎ではスズメを「カワラスズメ」と呼ぶと掲載している。
なお、永井隆著『この子を残して』では、スズメが「空の鳥」「医者」に、カエルは「人生の目的」に登場する。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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永井隆氏は、島根県松江市に生まれ、現在の雲南市三刀屋町で育ち、長崎医科大学へ進学。医師となり、軍医として従軍を経験。その後長崎で被爆した。質問の歌と同タイトルの随筆を残している。
- NDC
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- 方言.訛語 (818 8版)
- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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【資料1】白井祥平 監修 ; 太平洋資源開発研究所 編 , 白井祥平 , 太平洋資源開発研究所. 全国爬虫両生類地方名検索辞典 : 爬虫両生類標準和名→地方名検索 爬虫両生類地方名→標準和名検索 南日本編. 生物情報社, 2005.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I069406211-00 (当館請求記号:R818/ゼ/2 ※貸出禁止資料) -
【資料2】白井祥平 監修 ; 太平洋資源開発研究所 編 , 白井祥平 , 太平洋資源開発研究所. 全国鳥類地方名検索辞典 : 鳥類標準和名→地方名検索 鳥類地方名→標準和名検索 南日本編. 生物情報社, 2005.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I069512046-00 (当館請求記号:R818/ゼ/2 ※貸出禁止資料)
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【資料1】白井祥平 監修 ; 太平洋資源開発研究所 編 , 白井祥平 , 太平洋資源開発研究所. 全国爬虫両生類地方名検索辞典 : 爬虫両生類標準和名→地方名検索 爬虫両生類地方名→標準和名検索 南日本編. 生物情報社, 2005.
- キーワード
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- 永井隆
- この子を残して
- 方言
- 歌詞
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000295709