レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年03月30日
- 登録日時
- 2020/06/29 16:07
- 更新日時
- 2020/06/30 10:03
- 管理番号
- 京歴-501
- 質問
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解決
丸太町の教会の関係者だった「石黒猛次郎」という牧師について知りたい。
- 回答
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『日本キリスト教歴史大事典』(①)のp.104に石黒猛次郎の項目があり略歴が記載されている。
この資料によると、石黒猛次郎は明治3(1871)年生まれ、肥前国(現在の長崎県)出身。同志社神学校卒業。
聖護院に日曜学校を開き、その地に京都教会を創立して牧師に就任した。アメリカ留学の後、丸太町に移転した京都教会(京都丸太町教会)の牧師に再任し、日本健康会を創立するなど社会福祉事業にも尽力している。
『日本基督教団京都丸太町教会八十年略史』(②)の冒頭に略歴と顔写真が掲載されている。また、pp.7-16が「第二章 石黒牧師時代」となっている。
『同志社教会員歴史名簿:1876‐1996:創立120年記念』(③)のpp.68-69に入会年月日や入会形態等の記載があり、p.427に略歴の記載がある。
『京都府百年の年表, 4 社会編』(④)のp.140によれば、明治43(1910)年7月、「牧師石黒猛次郎らの有志、日本健康会を設立」とある。
- 回答プロセス
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『日本キリスト教歴史大事典』(①)を確認したところ、石黒猛次郎の項目があり、略歴が記載されていた。
①により京都丸太町教会を創立したことが判明したため、「京都丸太町教会」をキーワードに当館の蔵書検索システムで検索したところ、『日本基督教団京都丸太町教会八十年略史』(②)と『日本基督教団京都丸太町教会九〇周年誌』(⑤)の所蔵があることが分かった。
②には、「石黒猛次郎」の略歴、写真、牧師時代の記述があった。
⑤のp.2に、「石黒猛次郎」については、②に詳しい記載があるという情報が掲載されていた。また、冒頭に顔写真が確認できる。
①により同志社神学校に在籍していたことも分かったので、『同志社教会員歴史名簿索引, 改訂版』(⑥)で名前を確認すると、『同志社教会員歴史名簿:1876‐1996:創立120年記念』(③)に記載があった。
③の石黒猛次郎の項目の参考文献として、①が挙げられていた。
当館の資料・デジタル画像検索システム「京の記憶アーカイブ」で「石黒猛次郎」を検索すると、京都府百年の年表に記載があることが分かった(④)。
- 事前調査事項
- NDC
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- 各教派.教会史 (198)
- 参考資料
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- ①日本キリスト教歴史大事典編集委員会編集.日本キリスト教歴史大事典.教文館,1988. (当館請求記号:||190.33||N71||)
- ②日本基督教団京都丸太町教会八十年略史.日本基督教団京都丸太町教会創立八十周年記念事業委員会,1984. (当館請求記号:K12||198.35||N71||)
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③記念事業実行委員会編.同志社教会員歴史名簿:1876‐1996:創立120年記念
(同志社教会双書).日本キリスト教団同志社教会,1996. (当館請求記号:K111||198.35||D88||) - ④京都府立総合資料館編集.京都府百年の年表, 4 社会編.京都府,1971. (当館請求記号:K0||216.206||Ky6||4)
- ⑤90周年誌編集委員会編集.日本基督教団京都丸太町教会九〇周年誌.日本基督教団京都丸太町教会,1994. (当館請求記号:K12||198.35||N71|)
- ⑥同志社教会員歴史名簿索引, 改訂版.日本キリスト教団同志社教会,2008. (当館請求記号:K111||198.35||D88||)
- キーワード
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- 石黒猛次郎
- 京都丸太町教会
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000283727