レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年12月01日
- 登録日時
- 2016/12/01 11:51
- 更新日時
- 2016/12/05 10:39
- 管理番号
- 114
- 質問
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解決
昭和15年(1940)頃に皇族が兵庫県立尼崎中学校を訪問したと聞いたことがあるが、誰のことか。
- 回答
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昭和11年(1936)12月2日に、今上天皇の母方の祖父(久邇宮邦彦王)の兄(賀陽宮邦憲王)の子にあたる賀陽宮恒憲王(かやのみや つねのりおう、明治33年-1900-~昭和53年-1978-)が県立尼崎中学校を訪問しています。当時姫路騎兵第10聯隊長であった賀陽宮は、12月1日から4日間にわたる北摂方面での演習実施にあわせて、同校を訪問したのでした。午前9時20分に来校した賀陽宮は、30分ほどのあいだに、校長室で教師と面会して、書道など生徒の作品を観覧したのち、校庭で生徒の行進を視察しています。
この訪問は、かつて尼崎中学校野球部の試合を観戦した賀陽宮がチームの健闘をたたえてサインボールを下賜していたこと、賀陽宮の習志野騎兵第16連隊長への異動が決まり準備が多忙ななかで行なわれたことから、尼崎中学校の教職員に強い印象を与えることになりました。学校では賀陽宮の来校を記念した刊行物を編纂しています。
- 回答プロセス
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1 以下の文献を紹介した。
◆『賀陽宮殿下台臨記念誌』(兵庫県立尼崎中学校、1937か)
関連する写真12点のほか、校長・生徒らが感想文を寄せています。昭和10年の野球観戦について言及したものもあります。
◆『あけゆく空の 40周年記念』(県立尼崎高校40周年記念誌編集委員会編,1963)
旧制尼崎中学校から改組された兵庫県立尼崎高等学校の学校史です。賀陽宮訪問についても記述されています。
◆『透明会50周年記念誌』(透明会,1987)
昭和7年に入学し、昭和12年に卒業した、旧制県立尼崎中学校第10期生の同窓会「透明会」の記念誌です。賀陽宮訪問時の写真が掲載されています。
- 事前調査事項
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なし
- NDC
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- 近畿地方 (216 9版)
- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 幼児.初等.中等教育 (376 9版)
- 参考資料
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- 兵庫県立尼崎中学校『賀陽宮殿下台臨記念誌』兵庫県立尼崎中学校,1937か (当館請求記号 288.6/A/ア)
- 県立尼崎高校40周年記念誌編集委員会編『あけゆく空の 40周年記念』兵庫県立尼崎高等学校,1963 (当館請求記号 376.6/A/ア)
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透明会編『透明会50周年記念誌』透明会,1987
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I046459328-00 (当館請求記号 374.6/A/ト)
- キーワード
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- 尼崎
- 皇族
- 旧制中学校
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000200649