レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/09/23
- 登録日時
- 2019/03/27 00:30
- 更新日時
- 2019/03/27 15:39
- 管理番号
- 茨城-2018-128
- 質問
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解決
常陸国真壁五千石の旗本の斉藤利宗(利光とも云う)について調べています。郷土史の史料で記載のあるものがあれば,また写本の史料であってもあれば教えてください。
- 回答
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ご質問のありました「斉藤利宗」について,次のとおり回答しますので,ご確認ください。
斉藤家は協和町南部から明野町北部にまとまった知行地を宛がわれたとの記述がありました(『協和町史』p.255)ので,協和町と明野町(いずれも現在の筑西市)の町史を中心に確認しました。
(1)『協和町史』(協和町史編さん委員会/編集,協和町,1993)
p.259-264に「旗本斎藤家の知行」という項があり,「斎藤佐渡守利宗」「斎藤家の家譜」「斎藤家の知行地と石高」「斎藤家の古郷陣屋」の項目があります。
「斎藤家の家譜」で解説されている文書は寛政11年の家譜(谷島茂一家所蔵)ですが,幕府が『寛政重修諸家譜』編纂のため提出させたものの写しと考えられるとの解説があります(p.260)。
(2)『寛政重修諸家譜 第13』(続群書類従完成会 1980)
p.150-151に「齋藤 宗利」で掲載があります。「宗利」とありますが,よみは「としむね」となっており,『協和町史』の内容と同様です。
『寛政重修諸家譜』は,愛知県図書館・名古屋市図書館にも所蔵がありますので,ご確認ください。
(3)『古文書所在目録 下巻』(協和町史編さん委員会/編,協和町,1991)
上記『協和町史』の斉藤家の項で引用されている谷島茂一家・真家進家が含まれる史料目録です。目録のみで,解説・翻刻等はありません。
(4)「広報きょうわ」掲載の町史編さん委員会の「協和町史だより」に次の記事があります。
・広報きょうわ第304号(1989.5)-協和町史だより第59号
「わが町も春日局ゆかりの地」(川又正弘著)
・広報きょうわ第306号(1989.7)-協和町史だより第61号
「幕末の斉藤家」(川又正弘著)
「知行の日英寺と斎藤家の墓(1)」(中野忠之著)
・広報きょうわ第307号(1989.8)-協和町史だより第62号
「知行の日英寺と斎藤家の墓(2)」(中野忠之著)
(5)『明野町史』(明野町史編さん委員会/編集,明野町,1985)
p.364-366「各村における旗本知行開始者の系譜」の「築地村、竹垣村、古内村、大林村、内淀村、鍋山村」に,斉藤佐渡守利宗の解説があります。
こちらの図書は,国立国会図書館デジタルコレクションの図書館送信対象資料です。
- 回答プロセス
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(1)市町村史を確認
(2)『寛政重修諸家譜』を確認
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 協和町史協和町史編さん委員会/編集協和町
- 寛政重修諸家譜第13続群書類従完成会
- 古文書所在目録下巻協和町史編さん委員会/編協和町
- 広報きょうわ協和町役場町長室/編集協和町役場 1989年01月01日号 ~323号
- 明野町史明野町史編さん委員会/編集明野町
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土,人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000253955