レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年12月01日
- 登録日時
- 2010/01/14 20:13
- 更新日時
- 2010/06/23 10:09
- 管理番号
- 名古屋市西-2009-006
- 質問
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未解決
名古屋城築城の際、人夫に支払われたという「天楽銭」(ある時代小説の記述)の形状・当時の価値などについて知りたい。
- 回答
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「天楽銭」という貨幣は見つかりませんでした。字の似たもので「永楽銭」がありますが、「永楽銭」であれば、価値は日本銭4文分=1/1000両です。
- 回答プロセス
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名古屋城に関する下記の資料のいずれにも「天楽銭」の記述はありません。「永楽銭」の誤記の可能性について調査したところ、永楽銭は名城築城開始(慶長15)以前(慶長13)に通用禁止された(『國史大辞典 第2』p.238)とあり、不適とおもわれましたが、この禁止年に諸説(慶長9~15、『日本貨幣物語』p.67)あります。また、「永楽銭は一切扱うべからずという制令」にもかかわらず、「実際上は永楽銭も他の諸銭並みに流通した」とあります。
『清州城と名古屋城 織田・豊臣から徳川へ』 中村栄孝/著 吉川弘文館 1971年
『特別史蹟 名古屋城 (名古屋城叢書)』 名古屋城振興協会/編 名古屋城振興協会 1973年
『巷説名古屋城綺伝 (名古屋城叢書)』 服部鉦太郎/著 名古屋城振興協会 1982年
『名古屋城雑記 増補再版 (名古屋城叢書)』 城戸久/著 名古屋城振興協会/編纂 1994年
- 事前調査事項
- NDC
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- 貨幣.通貨 (337 9版)
- 中部地方 (215 9版)
- 参考資料
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- 『日本貨幣物語』 久光重平/著 毎日新聞社 1976年 p.67
- 『國史大辞典 第2』 吉川弘文館 1980年 p.238
- キーワード
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- 天楽銭
- 永楽銭
- 名古屋城
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000061953