レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/01/07
- 登録日時
- 2010/06/17 02:01
- 更新日時
- 2010/07/13 11:44
- 管理番号
- 埼浦-2009-075
- 質問
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解決
埼玉県内で歓喜天を祀っている寺院はどこか。通常、秘仏であるようだ。
- 回答
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すべてを網羅することはできなかったが、記述がみられる以下の資料を紹介する。
『図説性の神々』(西岡秀雄著 実業之日本社 1979)
p171-173 歓喜院(妻沼)
p173-175 勝楽寺の聖天院(高麗村)
p179-182 「日本における聖天をまつる寺院の一覧表」に、埼玉県では次の4寺が掲載されている。安楽寺(川越)、勝楽寺聖天院(高麗村)、実相院(古谷村)、聖天山歓喜院(妻沼)
p179 秘仏のため本尊としていないものが多く、どれくらいあるのかよくわからないとのこと。
『埼玉の神社 大里・北葛飾・比企』(埼玉県神社庁神社調査団編 埼玉県神社庁 1992)
p240-243 岡廼宮神社(岡部) 聖天社あり。歓喜天像があるとのこと。
『声なき対話 創刊号』(奈良原春作編 地方史研究懇話会 1979)
p1-5 「長昌寺の歓喜天木像」(妻沼)
【参考情報として紹介した資料】
『埼玉宗教名鑑』(産報通信社出版局編 埼玉新聞社 1978)
寺院名と本尊を中心に〈歓喜〉〈聖天〉の言葉がでてくる寺院を確認する。ただし、質問に該当する寺院かは不明。また、調査時に見落としがある可能性が高いため、参考情報として紹介する。
p25 歓喜院(川口) 本尊は十一面観世音菩薩。
p241 万福寺(飯能) 行事に「初甲子大黒祭歓喜天縁日(1月5日、9月16日)」。大聖歓喜天王は現住職が奉納したもの。
p251 聖天院(日高) 本尊は不動明王。
p503 養平寺(熊谷) 本尊は子育歓喜地蔵菩薩。
p524 極楽寺(寄居) 由緒「象頭山聖天院と号す」「当寺はもと同地内の聖天宮の別当寺であったが、明治維新の神仏分離令の際分離されて今日に至っている」
p563 歓喜院(妻沼) 本尊は大聖歓喜尊天。
p590 満願寺(行田) 本尊は不動明王。行事に「歓喜天祈祷(元旦)」、「歓喜天講祈祷会例祭(4月17日)」、建物に「聖天堂」あり。
p753 大聖寺(越谷) 建物に「聖天堂」。
p761 歓喜院(春日部) 本尊は十一面観世音菩薩。
p814 新成寺(岩槻) 寺宝に「歓喜天」。
- 回答プロセス
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自館目録を〈歓喜天〉〈歓喜院〉〈聖天〉で検索した結果、ヒットした資料を中心に調査する。
《埼玉雑索》を〈歓喜〉〈聖天〉で検索し結果、ヒットした資料を中心に調査する。
回答にあげた他に紹介した資料
『武蔵史料銘記集』(稲村担元編 東京堂出版 1966)
p144 岡部聖天宮について記述あり。
『わが国における聖天信仰』(關尚道著 平井聖天燈明寺 1987)
p165、167 歓喜院(妻沼)の記述あり。
『埼玉叢書 3 新訂増補』(稲村坦元 国書刊行会 1970)
p134-137「大里郡藤田聖天宮縁起」
藤野三吉「式内白髪神社と聖天社」(『埼玉史談(旧版) 第3巻第1号』p18-22)
藤野三吉「下忍村聖天院と上中條村常光院」(『埼玉史談(旧版) 第12巻第4号』p34-38、7)
- 事前調査事項
- NDC
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- 各宗 (188 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『図説性の神々』(西岡秀雄著 実業之日本社 1979)
- 『埼玉の神社 大里・北葛飾・比企』(埼玉県神社庁神社調査団編 埼玉県神社庁 1992)
- 『声なき対話 創刊号』(奈良原春作編 地方史研究懇話会 1979)
- 『埼玉宗教名鑑』(産報通信社出版局編 埼玉新聞社 1978)
- 『武蔵史料銘記集』(稲村担元編 東京堂出版 1966)
- 『わが国における聖天信仰』(關尚道著 平井聖天燈明寺 1987)
- 『埼玉叢書 3 新訂増補』(稲村坦元、柴田常恵編 国書刊行会 1970)
- 『埼玉史談(旧版) 第3巻第1号』
- 『埼玉史談(旧版) 第12巻第4号』
- キーワード
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- 仏教-埼玉県
- 郷土資料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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『仏教語大辞典 上』(中村元著 東京書籍 1991)
p195「歓喜天」によると、「大聖歓喜自在天の略。大聖歓喜天・聖天・天尊ともいう。(後略)」とあり。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000067921