レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/11/20
- 登録日時
- 2009/04/23 02:11
- 更新日時
- 2009/04/27 14:42
- 管理番号
- 埼熊-2008-101
- 質問
-
解決
関東法談所の一覧できる資料および騎西町の龍花院が関東法談所であったという記述のある資料はないか。
- 回答
-
『大日本近世史料 諸宗末寺帳 上』の「関東真言宗古義本末帳」に法談所名あり。
『真言密教成立過程の研究』p963に寛政4年の智山の入札寺院名に騎西の竜花院名あり。「所謂関東11談林」の一覧あり。
『続真言密教成立過程の研究』p667に「騎西の寺院とその本末関係の表示」あり。「新義真言宗本末帳」の記載寺院名16寺があり、備考として「檀林」等の記入あり。ただし、龍花院はなし。
p695「旧弥勒寺蔵「新義真言宗本末帳」記載談林寺格記事抄出一覧」あり。武蔵の国別では16の新談林寺あり。ただし、龍花院はなし。
p804「旧弥勒寺蔵「新義真言宗本末帳」記載の廃寺及復飾寺院数一覧」あり。武蔵の国別では談林の記載のあるもの27寺。談林格のもの1寺。ただし、龍花院はなし。
以上の資料を提供する。
- 回答プロセス
-
『岩波仏教辞典 第2版』の〈談義所〉に「談林・檀林・学室・学問所・学林」等の類義語の記述あり。〈檀林〉をキーワードに調査する。
『望月仏教大辞典 4』〈檀林〉より、各宗派がそれぞれ檀林を開いている。浄土宗は関東十八檀林として別に項目が立つことが多い。
龍花院の属する真言宗は、「真言宗新義派に於いても地方に檀林を設け、之を田舎檀林と称し(中略)絶えず法談を行ふ所を常法談所、又は常法談林と呼べり。」とあるように法談所の名称を使うこともある、等が判明する。
『仏教文化事典』(佼成出版社)の索引の〈檀林〉から「1633年(寛永10)「関東真言宗古義本末帳」に常法談所、法談所が30か所記されている。」とあり、ただし詳細はなし。
「関東真言宗古義本末帳」の掲載されている資料を調査する。以下は回答欄を参照。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 各宗 (188 9版)
- 参考資料
-
- 『大日本近世史料 諸宗末寺帳・上』(東京大学出版会 1983)
- 『真言密教成立過程の研究』(櫛田良洪 山喜房仏書林 1979)
- 『真言密教成立過程の研究 続』(山喜房仏書林 1979)
- キーワード
-
- 寺院-真言宗
- 龍花院-騎西町-北埼玉郡-埼玉県
- 関東法談所-江戸時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000054108