レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/07/01
- 登録日時
- 2023/08/27 00:30
- 更新日時
- 2023/08/27 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-230056
- 質問
-
解決
「潮汁」について調べられている文献、書籍を探している。宮城の地域色が現れているものが読みたい。
- 回答
-
1 当館所蔵の下記資料に「潮汁」に関する記載がありました。※【 】内は当館請求記号です。
資料1 宮城県史編纂委員会編『宮城県史』19, 宮城県史刊行会, 1956年【212.3/1957.3/19】
pp.236-243 「吉凶献立」の項
p.239 「汐 塩汁のことである。舟中で魚を釣り、取りあえず潮で調味してつくつた汁がおこりで、はじめは鯛に限られた様であつたが、次第に一般の白身の魚介に転じ、塩魚は塩抜きして用いている。塩味であるが、味の調和の上から酒・醤油等を少々加えることもある。上置には柚子・山椒の葉等を用い、古くは、魚を煮立てる時二番白水を使用した。」
資料2 野崎洋光, 成瀬宇平著『47都道府県・汁物百科』丸善出版, 2015年【383.81/2015.6/R】
pp.1-36 「第I部 汁物の基礎知識」の項
p.7 「(3)潮汁 魚介類を使用した吸物の一つである。魚介類などの具材から出るうま味を活かした料理で、ルーツは漁師料理にあるといわれている。潮煮、うしお(潮)といわれることもある。基本的には、クセのなくアミノ酸のうま味の多い白身魚、ハマグリなどのコハク酸がうま味の貝類が具材となり、吸い口には木の芽や刻みネギ、ミョウガなど香りのある野菜を浮かべるものが多い。」
p.21 「(前略)他に、三平汁(北海道)、宗谷鍋(北海道)、あら汁(魚種によって地域性がある。カツオのあら汁は八戸から茨城、船場汁[大坂]など鍋物も食塩だけの味付けが多い)などがある。」
2 上記資料の「潮汁」の定義を参考とした上で、下記資料を御紹介しました。
資料3から4はレシピが、資料5は献立と解説が記載されています。
資料3 気仙沼商工会議所婦人会編『みなと気仙沼のさかな料理』気仙沼商工会議所婦人会, 1986年【K596/ケ1】
p.58 「船場汁」の項
p.67 「アサリ汁」の項
資料4 高橋廣子著『みやぎ料理の四季』河北新報社, 2002年【K596/2002.Z】
pp.26-34 「3月の食卓」の項
p.27 「あさりの潮汁」
資料5 佐藤敏悦著『仙台藩の食文化』(国宝大崎八幡宮 仙台・江戸学叢書 ; 64), 大崎八幡宮, 2014年【K383/2014.X】
pp.10-27 「2. 伊達政宗と仙台城の食文化」の項
p.14 「一 御汁 鱈(タラの潮汁)」
p.24 「二汁 金糸玉子 ほう風 そい(魚のソイ、野菜の防風の入った潮汁)」
pp.27-42 「3. 仙台城下・仙台領内の食と暮らし」の項
p.31 「一、うしほ(潮汁)塩すい(スイはメバルの仲間の白身魚)」
3 その他、下記資料を確認しましたが、「潮汁」に関する記述は確認できませんでした。
資料6 宮城県食生活改善推進員連絡協議会編『みやぎの郷土料理』宝文堂, 1976年【K596/ミ1】
資料7 『旬の味 東北』2, 国文社, 1976年【K596/1976.0】
資料8 「日本の食生活全集宮城」編集委員会編『聞き書宮城の食事』(日本の食生活全集 ; 4), 農山漁村文化協会,1990年【K383/キ1】
資料9 亘理町食生活改善推進員編『わたりのふるさと料理』亘理町, 1992年【K596/ワ1】
資料10 宮城県食生活改善推進連絡協議会編『おかあさんの旬』宮城県食生活改善推進連絡協議会, 1994年【K596/ミ1-2】
資料11 宮城県名取市生活改善クラブ連合会伝承料理研究グループ編『伝承料理なとりの味』宮城県名取市生活改善クラブ連合会, 2003年【K596/2003.3】
資料12 みやぎの食を伝える会編著『ごっつぉうさん』河北新報出版センター, 2005年【K383/2005.4】
資料13 仙台市歴史民俗資料館編『食卓のある風景』仙台市教育委員会, 2006年【K383/2006.6】
資料14 仙台市歴史民俗資料館編『人は何を思い、何を食べ、何を祈ってきたのか』仙台市教育委員会, 2009年【K383/2009.1】
資料15 みやぎの食を伝える会編著『ごっつぉうさん』2, 河北新報出版センター, 2013年【K383/2005.4/2】
資料16 結城登美雄著『命をつなぐみやぎの食と農』仙台農業協同組合, 2018年【K612/2018.2】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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- 宮城県史編纂委員会?編 宮城県?著. 宮城県史 19. 宮城県史刊行会, 1956.10【212.3/1957.3/19】:
- 野崎/洋光?著 成瀬/宇平?著. 47都道府県・汁物百科. 丸善出版, 2015.6【383.81/2015.6/R】:
- 気仙沼商工会議所婦人会/編. みなと気仙沼のさかな料理. 気仙沼商工会議所婦人会, 1986【K596/ケ1】:
- 高橋 廣子/著. みやぎ料理の四季. 河北新報社, 2002.12【K596/2002.Z】:
- 佐藤敏悦/著. 仙台藩の食文化. 大崎八幡宮, 2014.10【K383/2014.X】:
- 宮城県食生活改善推進員連絡協議会/編. みやぎの郷土料理. 宝文堂, 1976【K596/ミ1】:
- . 旬の味 東北2. 国文社, 1976【K596/1976.0】:
- 「日本の食生活全集宮城」編集委員会/編. 聞き書宮城の食事. 農山漁村文化協会, 1990【K383/キ1】:
- 亘理町食生活改善推進員/編. わたりのふるさと料理. 亘理町, 1992.3【K596/ワ1】:
- 宮城県食生活改善推進連絡協議会/編. おかあさんの旬. 宮城県食生活改善推進連絡協議会, 1994.12【K596/ミ1-2】:
- 宮城県名取市生活改善クラブ連合会伝承料理研究グループ∥編. 伝承料理なとりの味. 宮城県名取市生活改善クラブ連合会, 2003.3【K596/2003.3】:
- みやぎの食を伝える会∥編著. ごっつぉうさん. 河北新報出版センター, 2005.4【K383/2005.4】:
- 仙台市歴史民俗資料館/編. 食卓のある風景. 仙台市教育委員会, 2006.6【K383/2006.6】:
- 仙台市歴史民俗資料館/編. 人は何を思い、何を食べ、何を祈ってきたのか. 仙台市教育委員会, 2009.1【K383/2009.1】:
- みやぎの食を伝える会?編著. ごっつぉうさん 2. 河北新報出版センター, 2013.4【K383/2005.4/2】:
- 結城登美雄/著. 命をつなぐみやぎの食と農. 仙台農業協同組合, 2018.2【K612/2018.2】:
- キーワード
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- 日本料理 -- 宮城県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000337613