レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2018/10/15 18:10
- 更新日時
- 2018/11/16 17:39
- 提供館
- 京都市図書館 (2210023)
- 管理番号
- 醍中18-1
- 質問
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「楽其生 保其寿」という言葉の読みと意味,出典が知りたい。
- 回答
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中国の経書『忠経』の中の言葉で,「そのせいをたのしみ そのじゅをたもつ」と読み,意味は「人のこの世にあっては心や耳目を楽しませ,以てその寿命をのばす。その生を愉快にするのは長寿の本なる意。」
- 回答プロセス
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この語でgoogle検索 雑誌『致知』(致知出版 2013年8月号)https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000000038758-00にこの言葉がタイトルの特集記事があったことを確認。
別の検索結果から
①『古典手抄』(安岡正篤/著 郷学研究所・安岡正篤記念館 明徳出版社 2000年)p82,83に中国の経書『忠経』広格至理章の一節として抜粋と読み下し,解題あり。
②『中国古典名言事典』(諸橋轍次/著 講談社 1993)p290に『忠経』の項があるがこの語はなし。
①②とも『忠経』の内容・著者等に関する解説あり。
『中国名言名句の辞典』(尚学図書/編 小学館 1989)
『中国思想文化事典』(溝口雄三/編 東京大学出版会 2001)
記載なし。
利用者が質問時に持参された写真が陶器の飾り皿に記された書であったため,書道に用いる墨場必携等を参照。
『新註 墨場必携 上巻』(市河米庵/輯 名跡刊行会 2010)p158に訳文が記載されていることを確認した。
前後の文脈が知りたいとのご希望があったが京都市内には『忠経』の所蔵がないため,
図書館送信コンテンツ閲覧可能な市内他館での国立国会図書館デジタルコレクションによる閲覧をご案内した。
事後調査で京都府立図書館に関連書の所蔵があることを確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 書.書道 (728)
- 経書 (123)
- 人生訓.教訓 (159)
- 参考資料
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①安岡正篤 編著 , 安岡, 正篤, 1898-1983. 古典手抄. 郷学研修所・安岡正篤記念館, 2000.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003027951-00 , ISBN 4896191536 -
②諸橋轍次 著 , 諸橋轍次. 座右版 中国古典名言事典. 講談社, 1993.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I069502849-00 , ISBN 4061232924 -
市河米庵 輯 , 市河, 米菴, 1779-1858. 新註墨場必携 上巻 新版. 名跡刊行会, 2010.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010696388-00 , ISBN 9784885821660 -
足立栗園 著 , 足立, 栗園. 忠孝二経 : 通俗講話. 春潮社, 1937.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000724718-00
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①安岡正篤 編著 , 安岡, 正篤, 1898-1983. 古典手抄. 郷学研修所・安岡正篤記念館, 2000.
- キーワード
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- 漢字
- 漢文
- 書法 (書)
- 忠経
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文文献紹介 所蔵機関調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000243933