レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年7月25日
- 登録日時
- 2013/11/21 13:56
- 更新日時
- 2021/01/10 00:30
- 管理番号
- PML20130725-05
- 質問
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解決
和綴じの本の本文を囲む罫の名前を何と言うのか?
- 回答
-
・罫の名前
写本の場合:辺欄(蘭)[へんらん]
刊本の場合:匡郭[きょうかく]
囲みのないものを無辺、単線で囲まれたものを単辺、双線で囲まれたものを双辺、
左右が双辺で上下が単線になっているものを左右双辺という。
なお、紙面に枠がないことを「無辺無界」と言う。
『図書大概』(汲古書院 2012年)より
・罫線(界)
料紙や書写、印字面の上下の境界や行の境を示すために規則的に引かれる線を界(界線・界行)、
または罫(けい=罫線)と呼ぶ。
上下の界線のみが引かれる場合(天地横界)、または数本の横線が引かれる場合、
縦の線が加えられるものなどがある
『日本古典籍書誌学辞典』(岩波書店 1999年)より
・当館で解説の図が記載されていることが確認出来た資料は
『図書大概』(汲古書院 2012年)p.172
『和本入門:千年生きる書物の世界』(平凡社 2005年)p.39
- 回答プロセス
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・匡郭等に記述があるもの
『図書大概』(汲古書院 2012年)
『日本古典籍書誌学辞典』(岩波書店 1999年)
『和本入門:千年生きる書物の世界』(平凡社 2005年)p.39
『江戸の板本:書誌学談義』(岩波書店 1995年)p.212~p.217 第七章 板本の版画 一 匡郭・界線・罫
- 事前調査事項
- NDC
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- 図書.書誌学 (020 9版)
- 写本.刊本.造本 (022 9版)
- 参考資料
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大沼晴暉 著. 図書大概. 汲古書院, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024109474-00 , ISBN 9784762912252 -
橋口侯之介 著. 和本入門 : 千年生きる書物の世界. 平凡社, 2005.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007989979-00 , ISBN 458283292X (S861.1-H37) -
井上宗雄 [ほか]編. 日本古典籍書誌学辞典. 岩波書店, 1999.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002764402-00 , ISBN 4000800922 (S810.3-N71)
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大沼晴暉 著. 図書大概. 汲古書院, 2012.
- キーワード
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- 和本の各部の名称
- 和装本
- 辺欄(蘭)
- 匡郭
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 来館者
- 登録番号
- 1000141034