レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年06月01日
- 登録日時
- 2019/11/15 14:08
- 更新日時
- 2019/11/15 16:27
- 管理番号
- 6000005281
- 質問
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手帳に「清明(せいめい)」や「朝凪(あさなぎ)」といった記述がある。これらの由来は何か?なぜ手帳に載っているのか?広辞苑を見たが潮の説明のみ。なぜ手帳に載っているのか?
- 回答
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・「清明」「朝凪」について
『合本俳句歳時記』第五版 角川書店編によると、
「清明」は、「二十四節気の一つで四月五日ごろにあたる。清浄明潔を略したものといわれ、万物が溌剌としている意から、清明という。」
「朝凪」は、「夏の朝、海岸近くで風がぴたりとやむこと、夜間の陸風から昼間の海風への変わり際に、陸地と海上とがほぼ等しい気温になるために起こる現象。」
・手帳に載っている理由について
『現代こよみ読み解き事典』によると、暦に記載される事項は、大きく分けて次の二つの要素がある。(p.6-7)
1. 科学的・天文学的要素、つまり、日付・曜日・二十四節気・日の出・日の入りなどに代表されるように、ある日を記述するための事項、または天文気象の予言としての事項(日月食など)など。
2. 中段・下段に記載され、日時・方角の吉兆禍福・禁忌などについての非科学的・迷信的事項など。これらを「歴注」といっている。
また、同書では、「暦の中に記載される事項(歴注も含めて)のなかで、季節的な要因を持った語彙は俳句で用いられる季語になっているものが非常に多い。」(p.7)とある。
一方、「俳句」「手帳」というキーワードでインターネット検索をすると「俳句手帳」というものがヒットした。俳句をつくる手がかりのために季語を載せているものもあった。
- 回答プロセス
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「清明」は二十四節気ではないかとのことで、自然科学の暦関係の棚を見る。また、俳句にも関係しているかもしれないとのことで俳句関係の本を見る。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『俳句歳時記』角川書店/編 KADOKAWA 2019年
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岡田芳朗, 阿久根末忠 編著 , 岡田, 芳朗, 1930-2014 , 阿久根, 末忠, 1947-. 現代こよみ読み解き事典. 柏書房, 1993.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002232707-00 , ISBN 476010951X
- キーワード
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- 俳句
- 季語
- 手帳
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000265285