レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年10月19日
- 登録日時
- 2012/10/19 14:10
- 更新日時
- 2016/08/20 12:22
- 管理番号
- 町田-072
- 質問
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解決
童謡「ロンドン橋落ちた」の橋がなぜロンドン橋なのか。由来はあるのか。
- 回答
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『ロンドン橋物語』 第5章大火後のロンドン橋p128~p137「中世から続いてきた旧ロンドン橋そのものが、何度も修復を繰り返しながら、ついに耐久上の限界を見せ始め、その終末期を迎えていることを、人々はすでに知っていた。これは、聖なる橋の崩壊を悲しむ人たちの、旧ロンドン橋への別れの歌であった。」
『ヨーロッパ橋ものがたり』 1ロンドンブリッジp2~3「ロンドン最初の永久橋として一二〇九年に出来上がった初代ロンドンブリッジは、~ウエストミンスター橋が完成するまで、ロンドン唯一のテムズ河橋梁であった。~この橋上街は、再三にわたって大火災をこうむったが、その都度たちまち再建された。~橋上は家屋で一杯になり、~その重さに耐えかねて、橋は今にも落ちそうに見えた。そんな風景の中でわらべ歌「ロンドン橋落ちる」が生まれたのである。」
『事典・イギリスの橋』 4Housed Bridge p51~56 「この橋は~いろいろな事故が繰り返され、その度に修復や建直しがなされたわけだが、事故にまつわるその辺りの事情は『マザー・グース』の中にも伺い知ることができる。」
『マザー・グースをたずねて』 ロンドン橋1 p47「テムズ川に架かる橋はロンドン橋だけ。~ロンドンの人たちにとっては、~橋が落ちてしまったら死活問題だった」
『マザー・グース事典』 「ロンドン橋(London Bridge)」p223~226 「(唄の2行目の)レイディ・リーとは、人柱としてロンドン橋の基礎工事に埋められた人の名前だという説」「10~12世紀にかけての頃、橋梁工事にまつわる悲話があった」という唄の内容説明あり。
*一般の方からの追加情報(2016.6.5追記)
『マザー・グースと英詩の魅力』 p104~109 この歌に関する解説と鑑賞あり。
- 回答プロセス
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キーワード「橋」から資料を検索。
『ロンドン橋物語』 「第5章大火後のロンドン橋」p128~137に童謡「ロンドン橋落ちた」について記載があり。こちらの資料は『ロンドン・ブリッジ』出口保夫・朝日イブニングニュース社・1984年の加筆・修正したもの。
『ヨーロッパ橋ものがたり』 「1ロンドンブリッジ」p2~3にロンドン橋と「ロンドン橋落ちる」のことについて記載あり。
『事典・イギリスの橋』(「4Housed Bridge」 p51~56 記載あり。)
『世界の橋物語』 ロンドン橋と童謡の関わりについては記載なし
キーワード「マザー・グース」から資料を検索。
『マザー・グースをたずねて』 「ロンドン橋1」 p47
『マザー・グース事典』 「ロンドン橋(London Bridge)」p223~226
- 事前調査事項
- NDC
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- 橋梁工学 (515 8版)
- 詩 (931 8版)
- 参考資料
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- 『ロンドン橋物語』出口保夫・東書選書・1992年 (『ロンドン・ブリッジ』出口保夫・朝日イブニングニュース社・1984年加筆・修正)
- 『ロンドン・ブリッジ』出口保夫・朝日イブニングニュース社・1984年
- 『ヨーロッパ橋ものがたり』成瀬輝男・東京堂出版・1999年
- 『事典・イギリスの橋』三谷康之・日外アソシエーツ・2004年
- 『マザー・グースをたずねて』鷲津名津江・筑摩書房・1996年
- 『マザー・グース事典』渡辺茂・北星堂書店・1986年
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薬師川虹一, 豊田恵美子 編著 , 薬師川, 虹一, 1929- , 豊田, 恵美子, 1938-. マザー・グースと英詩の魅力. 北星堂書店, 1990.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002062621-00 , ISBN 4590008637
- キーワード
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- ロンドン橋
- マザーグース
- 童謡
- 詩
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 童謡
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000112793