レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年02月28日
- 登録日時
- 2022/11/14 14:31
- 更新日時
- 2023/02/11 10:34
- 管理番号
- 埼熊-2022-044
- 質問
-
解決
満州鉄道について、以下の資料が見たい。
1 「■(トウ さんずいに兆)南(トウナン)」「テンカトン(漢字不明)」「四平(シヘイ)」「レンザンカン(漢字不明)」駅の太平洋戦争をはさんで、戦前、戦時中、戦後の様子。
2 1の地域での戦闘の様子が分かる資料(中国共産党・国民党軍・ソ連などの戦況)。
- 回答
-
以下の資料と情報を紹介した。
1について
(1)図書
『思い出の満洲鉄道各駅停車』(南満洲鉄道編 国書刊行会 1984)
p95「四平街」、p155「連山関」、p228「傳家屯」、p229「鄭家屯」、p235「■(トウ さんずいに兆 以下、(トウ))南」あり。
「傳家屯」以外の旅館、交通、機関施設、土産や街の解説あり。
付録に「満洲鉄道線路圖、縮尺三百萬分之一」あり。
「序」に、本社の鉄道案内は既に(中略)大正十三年九月に於いて数種の刊行を見た。本案内書は今回更に時勢の進運に基いて稿を改めたものである。」とあり。発行は昭和4年である。
『写真に見る満洲鉄道』(高木宏之著 光人社 2010)
p96「連山関摩天川鉄橋」の写真あり。「撮影時期は1925年頃と思われる。」とあり。
「安奉線 連山関停車場」の写真あり。「撮影時期は1930年頃」とあり。
p173「四平街四洮鉄路局」の写真絵葉書あり。「四■(トウ)鉄路への改名は1920年で、絵葉書は同年頃の撮影と思われる。」とあり。
『懐かしの満洲鉄道』(戸島健太郎著 国書刊行会 1980)
p6-7「満洲鉄道図」あり。
p189 洮南駅の写真あり。時代不明。
『旧満洲国全県略史 昭和14年版』(荘司小太郎編 宏文社 1979)
p69-72「四平街市」
p114-117「遼源縣」
p116「縣城は遼源又は鄭家屯と云ふ。」とあり。
p241-244「■(トウ)南縣」
(2)インターネット資料
《国立国会図書館デジタルコレクション》『南満洲鉄道案内』(南満洲鉄道 1909)73コマ、107コマ (https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/767159 国立国会図書館)国立国会図書館/インターネット公開
p98「四平街釋」あり。
p145「連山關釋」あり。
各駅の紹介あり。
《国立国会図書館デジタルコレクション》『南滿洲鐵道旅行案内』(南滿洲鐵道 1917)109-110コマ、158コマ(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1900179 国立国会図書館)国立国会図書館/インターネット公開
p96-99「四平街驛」あり。
p150「連山關驛」あり。
《国立国会図書館デジタルコレクション》『全満洲名勝写真帖』(松村好文堂 1937)20コマ(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1207357 国立国会図書館)国立国会図書館/インターネット公開
p25「四平街驛」の写真あり。
《国立国会図書館デジタルコレクション》『図解満洲産業大系. 第1巻』(新知社 1933)97コマ、(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1242910 国立国会図書館)国立国会図書館/図書館送信参加館内公開
p178「鄭家屯驛」、p179「洮南釋」
2について
(1)図書
『満州を駆ける』(藤田佳久編著 不二出版 2011)
p3-41 「第一部第一章 調査旅行日誌」に四平街、鄭家屯、■(トウ)南あり。
p95-134 「第一部第三章 調査旅行日誌」に鄭家屯、■(トウ)南あり。
『ソ連軍進攻と日本軍』(中山隆志著 国書刊行会 1990)
p372-414「第五章 アルシャン正面第十〇七師団の作戦とソ連第三級軍の山地作戦」に、鄭家屯を司令部とした防衛軍の戦闘について記述あり。
『二〇世紀満洲歴史事典 (貴志俊彦[ほか]編 吉川弘文館 2012)
p98トウナン・テンカトンが商埠地である記述あり。
p575「四平街の戦い」あり。
『満州事変と満鉄 上』(南満州鉄道株式会社編 原書房 1974)
第五章第二節「付属地其他に對する兵匪の襲撃状況」
p347「四平街」
p355「鄭家屯」
第十二章第二節「傷痍者の治療」
p493「四平街醫院」
『満州事変と満鉄 下』(南満州鉄道株式会社編 原書房 1974)
当時の写真多数あり。
『史料満鉄と満州事変 上 満洲事変前史』(アジア経済研究所図書館編 岩波書店 2011)
『史料満鉄と満州事変 下 満洲事変勃発後』(アジア経済研究所図書館編 岩波書店 2011)
p464-467 1907、 1921、 1931、 1945年の南満州鉄道の鉄道概略図あり。
上下巻通して、満洲事変時、事変後の満州鉄道株式会社の動静、対応方法あり。
『ソ連軍進攻と日本軍』(中山隆志著 国書刊行会 1990)
p372-414「第五章 アルシャン正面第十〇七師団の作戦とソ連第三級軍の山地作戦」
鄭家屯を司令部とした防衛軍の戦闘について記述あり。
(2)インターネット情報
《国立国会図書館デジタルコレクション》『南満州鉄道案内』(南満洲鉄道 1912)107コマ(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/767159 国立国会図書館)国立国会図書館/インターネット公開
p144-145 連山関駅近辺で明治三十七年七月一七日、一八日に戦闘があったと記述あり。
- 回答プロセス
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1 参考図書を確認する。
2 自館目録を〈満洲鉄道〉〈満州〉〈満鉄〉で検索する。
3 NDC分類〈21、22、29〉の棚にあたる。
4 《国立国会図書館リサーチ・ナビ》「南満州鉄道(満鉄)について調べる」(https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-asia-136.php 国立国会図書館)を確認する。
5 《国立国会図書館リサーチ・ナビ》「旧満州の都市地図1 総論」(https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-601022.php 国立国会図書館)を確認する。
『南満洲鉄道沿線主要市街略図』(関東庁 1929)(国立国会図書館所蔵)
四平街(1万5千分1)、范家屯(6千分1)の市街図の掲載があるとの説明あり。
6 《国立国会図書館デジタルコレクション》(https://dl.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)を〈■(トウ)南駅〉〈鄭家屯駅〉〈四平街駅〉〈連山関駅〉で検索する。
〈その他調査済み資料〉
『二〇世紀満洲歴史事典 (貴志俊彦[ほか]編 吉川弘文館 2012)
『満洲鉄道写真集』(高木宏之著 潮書房光人社 2013)
『満鉄全史』(加藤聖文 講談社 2006)
『満鉄四十年史』(満鉄会編 吉川弘文館 2007)
『南満洲鉄道会社の研究』(岡部牧夫編 日本経済評論社 2008)
『満鉄』(原田勝正 日本経済評論社 2007)
『満鉄を知るための十二章』(天野博之著 吉川弘文館 2009)
『満鉄』(安藤彦太郎編 御茶の水書房 1965)
『満鉄特急「あじあ」の誕生』(天野博之著 原書房 2012)
『ソ連が満洲に侵攻した夏』(半藤一利著 文藝春秋 1999)
『近代中国都市地図集成』(地図資料編纂会編 柏書房 1986)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2019年2月28日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 企業.経営 (335 9版)
- 鉄道運輸 (686 9版)
- 参考資料
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- 『思い出の満洲鉄道各駅停車』(南満洲鉄道編 国書刊行会 1984)
- 『写真に見る満洲鉄道』(高木宏之著 光人社 2010) , ISBN 4-7698-1480-1
- 『懐かしの満洲鉄道』(戸島健太郎著 国書刊行会 1980)
- 『旧満洲国全県略史 昭和14年版』(荘司小太郎編 宏文社 1979)
- 『満州を駆ける』(藤田佳久編著 不二出版 2011) , ISBN 4-8350-6838-6
- 『ソ連軍進攻と日本軍』(中山隆志著 国書刊行会 1990) , ISBN 4336031673
- 『二〇世紀満洲歴史事典 (貴志俊彦[ほか]編 吉川弘文館 2012) , ISBN 4-642-01469-1
- 『満州事変と満鉄 上』(南満州鉄道株式会社編 原書房 1974) , ISBN 4-00-024813-8
- 『満州事変と満鉄 下』(南満州鉄道株式会社編 原書房 1974) , ISBN 4-00-024814-6
- 『史料満鉄と満州事変 上 満洲事変前史』(アジア経済研究所図書館編 岩波書店 2011) , ISBN 4-00-024813-8
- 『史料満鉄と満州事変 下 満洲事変勃発後』(アジア経済研究所図書館編 岩波書店 2011) , ISBN 4-00-024814-6
- 『ソ連軍進行と日本軍』(中山隆志著 国書刊行会 1990) , ISBN 4-336-03167-3
- キーワード
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- 鉄道-日本-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 歴史
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000324061