レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年4月20日
- 登録日時
- 2023/08/30 14:57
- 更新日時
- 2024/01/19 12:10
- 管理番号
- 埼久-2023-035
- 質問
-
解決
『日本随筆大成 3期13巻』(日本随筆大成編輯部編 吉川弘文館 1977)所収の天野信景の随筆『塩尻』では、江戸時代宝永6年3月、4月に奈良東大寺で行われた大仏殿の落慶供養について、どのように書かれているのかを知りたい。
- 回答
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以下の資料と情報を紹介した。
1 図書
『日本随筆大成 第3期 第14巻』(日本随筆大成編輯部編 吉川弘文館 1977)
p181-183「巻之三十三 宝永 東大寺大殿落慶供養記」
「〇南都東大寺 大殿落慶上棟儀宝永六年己丑三月十七日(略)」に、供養の勅使や導師の名前や参加者の人数についての記述あり。
「大仏尺寸」の項が供養記に続いてあり。
p185「(略)これは供養の時板に彫て売ける記なり。或人の求め来りしを写してこゝに筆す。」とあり。
2 インターネット情報
《国立国会図書館デジタルコレクション》
(注)(1)と(2)は内容は同じで、書誌の注記に「底本は内閣文庫所蔵百巻本」とあり。
(1)『塩尻 随筆 上巻』(天野信景著 国学院大学出版部 1908)(https://dl.ndl.go.jp/pid/898488 国立国会図書館)262コマ、277-278コマ 国立国会図書館/インターネット公開
p500-501「〇宝永六年三月廿一日より四月八日に至り南都東大寺大仏殿落慶供養の時うりけるとて人の送り侍る一紙左のことし(略)」と記述あり。
p530-532(277-278コマ)は『日本随筆大成 第3期 第14巻』と同じ内容である。
(2)『塩尻 随筆 上』(天野信景著 帝国書院 1907)(https://dl.ndl.go.jp/pid/991406 国立国会図書館)255コマ、270-271コマ 国立国会図書館/インターネット公開
p500-501 (1)と同じ内容である。
p530-532は『日本随筆大成 第3期 第14巻』と同じ内容である。
- 回答プロセス
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1 自館目録を検索する。
(1)『日本随筆大成 3期13巻』を確認する。
該当巻以外にも「塩尻」の所収あり。
(2)〈塩尻 & 天野信景〉で検索する。
『鹽尻 隨筆』上・下(天野信景著 室松岩雄編 国学院大学出版部 1910)
2 《国立国会図書館サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)を〈塩尻 & 天野信景〉で検索する。
3 国立国会図書館デジタルコレクションを検索する。
(1)2の検索結果から『塩尻 : 随筆 上巻』を確認する。
(2)〈落慶〉で検索する。
4 3より『日本随筆大成』の『塩尻 巻33』所収分を確認する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2023年4月20日。
- 事前調査事項
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『徳川実紀 第6篇』(吉川弘文館 1976)
- NDC
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- 評論.エッセイ.随筆 (914 9版)
- 参考資料
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- 『日本随筆大成 第3期 第14巻』(日本随筆大成編輯部編 吉川弘文館 1977) , ISBN 4642085912
- キーワード
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- 随筆文学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 文学
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000337734