レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/06/03
- 登録日時
- 2012/09/26 02:00
- 更新日時
- 2013/01/26 14:46
- 管理番号
- OSPR11050078
- 質問
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解決
『浪花の風』(大坂町奉行に在職した久須美祐雋の随筆)の中に、江戸人の口に合わないもののひとつとして大阪のそばをあげていて「そばは・・・・風味劣れるなり・・・・製法もよろしからず」「うどんは・・・・おおいによろし その色は雪白で 味わいは甘味なり」と書いていて、江戸のそばを食べ慣れた者からみた上方のそばの評価を書いている。
上記の「 」「 」の部分の全文が出ている資料を探している。
- 回答
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『日本随筆大成 第3期 第5巻』(日本随筆大成編輯部/編 吉川弘文館 1995.8) に『浪花の風』が収録されており、質問の部分は、P396に掲載されている。
「食物江戸より風味の勝りたるものもあれども、また江戸人の口には適し難く、且敵ひ難き計にもあらず、風味の劣りしものも少からず。其内蕎麦切は殊にあしく、其色合もあかみを帯て味ひ宜しからず。只他の加入もの多き故にはあらず。真の生蕎麦にても一体の性合よろしからざる故、風味劣れるなり。其上製法もよろしからず。旁江戸人の口には敵ひ難し。これ蕎麦は土地の性に応ぜざる故なるべし。
温飩は蕎麦に引替、大によろし。其色合も雪白にして味ひ甘美なり。夫故市中にも温飩店は多く、いづれの店物にても皆よろし。予は蕎麦はそもそも嗜好なれども、温飩は素より好まず。されども当地のうどんは、江戸に比すれば格別よろしき故、蕎麦に替て不断食することなり。」
≪参考≫
『関西と関東』(宮本又次/著 青蛙房 1966.10)では、P155-163において「七 関西のうどんと関東のそば」「八 更科・藪そば・砂場のそばや」「九 江戸のそば・大阪のそば」「十 大阪の<うどんや>」という項目をたて、上述の久須美祐雋の文章を引用したうえで、江戸と大阪(上方)のうどん文化、そば文化について言及している。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 評論.エッセイ.随筆 (914 8版)
- 参考資料
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- 日本随筆大成 第3期 第5巻(ページ:396)
- 関西と関東(ページ:155-163)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 大阪
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000111777