レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年08月20日
- 登録日時
- 2011/12/24 11:29
- 更新日時
- 2012/01/07 14:53
- 管理番号
- 9000006720
- 質問
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解決
夏休みの課題で「ゲリラ豪雨」について調べたいが資料があるか(中学生)。
- 回答
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局所的に発生する集中豪雨。積乱雲が急速に発達し、時間雨量50ミリメートルを超えるような大雨をもたらす。地球温暖化やヒートアイランド現象などが原因と言われているが、詳しいメカニズムは解明されていない。「ゲリラ豪雨」は正式な気象用語ではなく、1970年代から新聞等で使われ、2006年頃から頻繁に使われるようになった。詳細については照会資料をご覧下さい。
- 回答プロセス
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1.自館システムで「ゲリラ豪雨」を全文検索し、所蔵資料に記載を確認。
・『今さら聞けない科学の常識:かんちがいを解消する81項目(ブルーバックス)』2(朝日新聞科学グループ編 講談社 2009年)
・『地球温暖化図鑑』(布村明彦著 文溪堂 2010年)
2.『現代用語の基礎知識 2010』(自由国民社 2010年)で「ゲリラ豪雨」の項を見ると、「集中豪雨の中できわめて狭い範囲に大雨をもたらし、予測が難しい現象についてマスコミなどが2006年ごろから頻繁に使い出した用語」とあり、正式な気象用語ではないとある。
3.自館システム件名「雨」で2006年以降に出版された図書を確認すると、次のものに記述があった。
・『都市型集中豪雨はなぜ起こる?:台風でも前線でもない大雨の正体(知りたい!サイエンス)』(三上岳彦著 技術評論社 2008年)
・『地球・気象(ニューワイド学研の図鑑)』(学研 2008年)→記述は少ない。
4.気象庁のwebサイト( http://www.jma.go.jp/jma/ )を確認すると、「天気の急変から身を守るために」( http://www.jma.go.jp/jma/kishou/info/tenki_chuui.htm )lのページがあり、「局地的豪雨から身を守るために」啓発リーフレット( http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/kyokuchiame/index.html )の掲載がある(気象庁では「ゲリラ豪雨」という用語は使用していない)。※webサイトは2010.8.20確認。
5.オンラインデータベース「MAGAZINPLUS」で「ゲリラ豪雨」を検索し、所蔵資料を確認。
・「水害・風害から身を守れるか-気象庁でも予測は困難 頻発するゲリラ豪雨(特集 ニッポンの犯罪と災害)」(「週刊東洋経済」2010年1月16日号 p78-80)
・「防災 予想上回る被害が懸念されるゲリラ豪雨と巨大地震(特集 総予測 2009次に何が起きる? 暮らし・地域)」河田惠昭著(「週刊ダイヤモンド」2008年12月27日号 p158)→記述は少ない
・「ゲリラ豪雨予測:ウェザーニューズ、東京都、防災科学技術研究所(技術フロンティア)」(日経ビジネス」2008年10月6日号 p96-98)→予報技術について
6.過去に起こったゲリラ豪雨の被害について調べるために「山梨日日新聞縮刷版データベース」を利用。
- 事前調査事項
- NDC
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- 気象学 (451 9版)
- 参考資料
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- 『今さら聞けない科学の常識:かんちがいを解消する81項目(ブルーバックス)』2(朝日新聞科学グループ編 講談社 2009年) (p56-58)
- 『地球温暖化図鑑』(布村明彦著 文溪堂 2010年) (6-7,p42,p47)
- 『現代用語の基礎知識 2010』(自由国民社 2010年) (p814,1413)
- 『都市型集中豪雨はなぜ起こる?:台風でも前線でもない大雨の正体(知りたい!サイエンス)』(三上岳彦著 技術評論社 2008年)
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「週刊東洋経済」2010年1月16日号
(p78-80) - 気象庁のwebサイト「天気の急変から身を守るために」(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/info/tenki_chuui.html ※2010.8.20確認)
- キーワード
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- ゲリラ豪雨
- 集中豪雨
- 局地的豪雨
- 雨
- 気象
- 流行語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- ・「ゲリラ豪雨」は平成20(2008)年に、第25回「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10に入っている。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 地震・気象・災害
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000098939